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なれる

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

日本語

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動詞

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なれる 【慣れる・馴れる・狎れる】(「狎れる」は稀)

  1. 何度か経験し、特別に気を遣う必要がなくなる。
    • 運転が馴れるのに随って車はかなり自由に操縦することが出来た。(横光利一 『旅愁』 1937-1946)
  2. 長い間その状態におかれるなどして、特別なことだと思わなくなる。
    • 空襲による東京の変貌は想像以上のものがありました。彼が落着いた本郷の一隅は、(中略)大体は小さく区切られて耕作され、麦の葉が風にそよぎ、豆類の花が咲き、雑草が伸びていました。(中略)この村落風景が、初めは異様に感ぜられましたが、馴れるにつれて、それはもう都会の廃墟とは思えず、田園そのものとして楽しまれました。(豊島与志雄 白蛾 1946)
  3. 時間が経って、落ち着く。
    • 一週間ほど塩に漬けますと、味がなれてまろやかになってきます。
  4. (狎れる) 気を許す。形式的な態度ではなく、リラックスした態度で接するようになる。
    1. 礼儀を失する。
      • 軍部は実業家・政治家、それから地主の云いたくて仕方のないことを、率直に、統一して纒めて云って呉れているに過ぎない。このパンフレットの発表の動機や時期などを兎や角問題にするのは、云わばこの有難い恩に狎れるというものだろう。(戸坂潤『社会批評』1934)
  5. (馴れる)獣が人に気を許す。人への警戒心をとく。

活用

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関連語

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翻訳

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可能動詞

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なれる【為れる・成れる】

  1. 「為る」「成る」の可能動詞。為る・成ることができる。
    • 1906年、夏目漱石「坊っちゃん」[1]
      自分の好きなものは必ずえらい人物になって、嫌いなひとはきっと落ち振れるものと信じている。おれはその時から別段何になると云う了見もなかった。しかし清がなるなると云うものだから、やっぱり何かに成れるんだろうと思っていた。
    • 1936年、伊丹万作「「ファン」について」[2]
      私は今日までファンについてあまり考えたことがない。なぜならば第一私はファンという言葉が好きになれないのだ。

活用

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な-れる 可能動詞活用表(日本語の活用)
ラ行下一段活用
語幹未然形連用形終止形連体形仮定形命令形
な れ れ れる れる れれ (無し)
各活用形の基礎的な結合例
意味語形結合
否定 なれない 未然形 + ない
意志・勧誘 なれよう 未然形 + よう
丁寧 なれます 連用形 + ます
過去・完了・状態 なれた 連用形 + た
言い切り なれる 終止形のみ
名詞化 なれること 連体形 + こと
仮定条件 なれれば 仮定形 + ば

註

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  1. ↑ 青空文庫、1999年9月13日公開、2011年5月20日修正(底本:「ちくま日本文学全集 夏目漱石」筑摩書房、1992(平成4)年1月20日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/752_14964.html
  2. ↑ 青空文庫、2007年2月15日作成(底本:「新装版 伊丹万作全集2」筑摩書房、1982(昭和57)年6月25日3版発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000231/files/43635_26160.html