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Photo bytwentynine

ブルーハーツがきっかけでCDに目覚めた話

    ブルーハーツが聴きたい…先日唐突にそう思った。

    私は中学に上がる頃からロックやパンクに熱を上げていた。

    当時のブルーハーツの人気と言うのは凄まじく日本のパンクシーンに絶大な影響を与えていた。

    甲本ヒロトのまっすぐで熱いパフォーマンスとストレートな歌詞が刺さらないパンク小僧はいなかった。

    もちろんCDが発売されるたびに買い求めてカセットテープにダビングしてテープが擦り切れるまで聴き込んだものである。

    そんな私に絶大な影響を与えてくれたバンドも諸々の事情で解散して、それぞれが新しい道に進んだ。

    そう、ブルーハーツは伝説になったのだ。

    そんな記憶の深い深い所にまで沁みついているバンドだが大切にしていたCDも引っ越しを繰り返すうちにどこかにいってしまった。

    今や音楽はサブスクで聴く時代である。

    しかしブルーハーツは版権の問題なのかヒロトのポリシーなのか絶対に配信に降りてこない。

    どうしても聴きたかったらYouTubeという手段があるがどうも落ち着いて聴く事が出来ない。

    そこで原点回帰でCDをフリマサイトで買った。

    それが先日届いたので自宅に妻が英語学習用に買った目にも鮮やかな赤色のCDラジカセに入れて再生してみたがうんともすんともいわない。

    よく見てみるとCDは回りはするのだが読み込みをするレンズが白くかびていた。

    確かにこのCDラジカセはまるで使っていなかったので二階の押し入れに仕舞い込んだままだった。

    経年劣化というかメンテナンス不足での故障なのでこちらの落ち度である。

    う~ん、困った。

    手元にはブルーハーツのCDがあるのに聴こうと思ったら私が使っている古い型のパソコンで再生するしかない。

    試しにCDドライブにディスクを入れて聴いてみた。

    ドブネズミみたいにとヒロトの語りから始まるリンダリンダが流れる。

    聴けるには聴けるのだが、いちいちパソコンを立ち上げるのは面倒だし気分も出ない。

    そこでネット通販を巡回して人気ナンバーワンのCDプレーヤーをエイヤッと購入。

    先日のセールの時に貰ったポイントが結構あったので定価の二割引きくらいで買えた。

    数日間待って届いたCDプレーヤーは純白の壁掛けもできるコンパクトなサイズ感で取り回しが楽だった。

    電源も最新の型なのでタイプCのUSBから給電出来るのでモバイルバッテリーを使えばコンセントの事を気にしないでどこにでも持ち運べる便利さがあって大変気に入った。

    音質もパソコンのショボいスピーカーとは段違いで奥行きがあり深みのある音でBluetoothにも対応しているので自前のワイヤレスイヤフォンを使うと抜群に臨場感があがった。

    ブルーハーツの真っ直ぐなパンクが最新型のCDプレーヤーで聴けることは大変に嬉しい事で気分が上がった。

    手持ちのCDはこの一枚だけなので他にも欲しくなりブックオフや地元のリサイクルショップを巡ってみたが、ほとんどがサブスクで聴く事が出来る物ばかりで改めて購入するほどのものはあまりなかった。

    そこで、そうだ!図書館に行ってみようと思いついて近所の図書館に足を運んだ。

    するとちゃんと視聴覚用資料としてCDとDVDのコーナーがあった。

    規模としては決して広くはなくこじんまりとしていたが、じっくりと陳列されているCD群をチェックしてみるとクラシックを筆頭にジャズ、演歌、邦楽、洋楽、落語、幼児向け教材となかなかの充実ぶり。

    私はド素人ながらもジャズと落語を少々嗜むのでそれらが置いてあるのが嬉しかった。

    他のCDもまずサブスクの音源になっていないであろう貴重なものが目白押しでマニア心がコショコショとくすぐられた。

    一度に借りられるのは五枚までなのでビートルズとジャズとフォークソングと落語から古今亭志ん生と志ん朝の親子のCDを一枚ずつレンタル。

    貸出期間は二週間で返却してまた聴きたくなったら借り直すのも面倒なので二十年ぶりくらいに自分でCDに焼くことにした。

    家電量販店で音楽用のCD-Rを物凄く久しぶりに買った。

    サブスク全盛の時代にまだ売っているんだと新鮮な驚きを持ちつつ帰宅して早速借りてきたCDをパソコンに取り込む。

    全部取り込むまでにはかなりの時間がかかる。

    そしてそこから空のCD-Rに音楽データを書き込んでいく。

    これも地味に時間がかかる。

    じっくりとこの作業をしていると昔はこれでもカセットにダビングしていた時代から比べると格段に便利になったものだと感動していたなぁと懐かしい気持ちになった。

    今だとサブスクの曲をダウンロードして聴けるようになるまで一分もかからないだろう。

    久しぶりの作業で段取りも悪く、全部のCDを焼き終わるまで三時間以上かかってしまった。

    薄いCDケースにアルバムのタイトルを書き、焼きあがってホカホカの湯気を立てているCD-Rの表面に油性マジックでアーティスト名とアルバムのタイトルを手書きで書く。

    そうそう、これをやっておかないとどれがどれやらわからなくなるんだったなぁと再び懐かしさがこみ上げてくる。

    一度コツを思い出せば後はもう自信がついた。

    今借りているCDを図書館に返して気になっている他のCDを借りてこようと思っている。

    地味で単調で効率も非常に悪い作業でデジタルとはいえ時代遅れのメディアであるCDに再び興味がわいてきたのは自分でも意外である。

    サブスクは大変便利だがサービスが終了してしまったら全てが水の泡である。

    その点CDは物理的に手元に残るのでこれほど心強いものはない。

    これからもまずサブスクには落ちていないであろうCDを重点的に狙って暇を見ては図書館通いをしたいなと思った次第である。

    ブルーハーツが思い出させてくれたこの懐かしさあふれる音楽と正面から向き合える楽しい時間。

    改めてヒロトに感謝だ。

    温故知新で古い物の良さを改めて見直した体験だった。

    音楽サイコー!!



     
     
    日々の生活の小さな出来事や食べ物の話を書いております。 アラフィフなので昭和要素が多めです。 脱力系四畳半エッセイを日々更新中。 kindle本を山本隆彦名義で出版中です。(kindleアンリミテッドで読めます) 食べ物話題オンリーのエッセイです。 よろしかったらこちらもどうぞ。

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