
【挑戦】紡えりバージョン【小説】
ことの始まりは👇
それからわかモンさんのプロンプト使用バージョン
GPTが作ったバージョン
そして、次は「紡えりバージョン」です。
音声は仮置きです。
そのうち、もう少し「紡えりっぽい声」に差し替えるかもしれません(笑)
👆※私の声ではないですよ(笑)※
月下、白猫は花嫁の嘘を見ていた
――冷たい皇子に嫁いだはずが、なぜか毎夜甘やかされています――
ここは、GPT律考案の話を、紡えり自身が書いたものを残してます。
約7000文字(約15分)
その日、私は能面のように貼り付けた笑顔で、今まで着た事もないような綺麗な薄桃色のウェディングドレスを身にまとい、ヴェールで顔を隠し、ド派手な祭壇の前に座らされ、煌びやかな大広間の長い絨毯の先、一段高い玉座にいる。
隣には漆黒の婚礼の衣装を着た、初対面の「夫」が無表情で座っている。
そう、初対面で夫である。
(なんじゃそりゃだよ、マジで)
崩れそうになる笑顔を再び貼り付け
(まぁ見えないから、バレはしないだろうけど)
目の前で繰り広げられている茶番を眺めた。
ターバンを巻き、いかにも怪しそうな男が祭壇の下まで来て、跪くと頭を下げ話し始めた。
「皇子さま妃さま、おめでとうございます。
私は旅人でございますが、せっかくの祝いの場、私からお二人に祝いの品をお持ち致しました」
どうやら、この国の人間ではないようだ。
そして懐から出したのは、白い猫。

(………は?)
普通、宝石とか、綺麗な布とか、怪しい壺とか、なんか巻物とか、そんなんでしょ!?
白猫!?!?生き物!!
貢物じゃないでしょ!?
皇子を見る。
「…ああ」
(………)
それだけ言って受け取る。
というか、側近の方々が白猫を受け取る。
隣をチラリと見る。
それに気づいた皇子が、ボソッと言った。
「絶対、受け取らなければならない」
つい、ポソッと聞き返した。
「………どんなモノでも?」
「どんなモノでも」
すぐ返された。
その言葉に、静かに笑顔を見せ、そのまま真っ直ぐ向く。
(…………。
いや、いやいやいや。
おかしいだろ!?
白猫!生き物!!捧げ物にすんな!!!)
ターバンの男は、もう下がっており、なんだったら退席しようとしている。
人々の隙間を縫うように、去ろうとしているターバンの男を睨む。
ヴェールの安心感を過信しすぎてる。
だが、許せない気持ちが我慢できない!!
チラリと隣を見る。
目が合った!!
睨んでいたのが、バレたかもしれない。
慌てて微笑む。
その時、皇子がふっと笑ったーーような気がした。
◇1
自室だと言われた、部屋に1人。
だらーーーーーーっとソファにもたれる。
ウェディングドレスのまま。
(つっかれた……)
だらっとソファから、はみ出た左手には、父からの手紙。
『すまない』
この言葉が、3枚ある便箋に25回くらい書いてあった。
私の位は低い。皇子と釣り合わない。
しかもここは隣国。
そんな私がなぜ、初対面の皇子と政略結婚相手に選ばれたかと言うと、髪の色と瞳の色。
この淡い銀桃色の髪と、瞳の青紫色。
皇子のお好みらしい。
(他に居なかったのかって!?
……………
居たら私ここにいない………)
だらーんとしたまま、父の手紙を睨む。
しかもだ。
『祖国の為に、皇子の弱点があったら、知らせて欲しい』
(あんな、いかにも『完璧です』みたいな人に、弱点とかあんの?)
「にゃん」
「!?」
ガバッと起き上がる。
(ヤバい、ちゃんと座らなきゃ!!!)
それから、見た。
猫。白猫。貢物。
「なんでここに居るの……どこから……」
窓が開いてた。
(そこか……)
「何のようですか?」
白猫に近づく。
何かある。
「なにこ、れ」
黒地に深紅と金糸の入った髪紐。
(さっき見た、これ………)

さっき隣に座ったとき、皇子の赤みがかった髪を結んでいた、黒地に深紅と金糸の入った髪紐。
「君ねぇ……、どこから…いや、分かってる…。戻してきて!!」
ーーコンコン。
ノックされたドアの方を見る。
「妃さま、失礼致します。お着替えを手伝いに参りました」
数人のメイドが入って来た。
「はい」
メイドたちを見て、ハッとなる。
(盗んだって思われそう!!)
「あ、あの」
白猫の方を見る。
いない。でも、髪紐はある!!!!
(な!?なんで置いていくのよ!!)
「妃さま?」
「……あ、あの……」
立ち上がり、床に落ちている髪紐を拾い、メイドたちに見せる。
「え、…と」
(なんて言う!?!?)
「これ、殿下の……ですよね?」
メイドたちが少し動揺した。
メイドの1人が頷く。
「そうです。……これは、妃様を磨かねばなりませんね」
腕捲りをした。
(どういう事?
え!?怒られる!?!?)
「あの!これ!盗んだとかじゃなくて!!」
「分かっております。これはお届けに行く『合図』でございます」
(………合図?なんの?
……………。
夜這いってやつ!?!?
……………マジか………)
メイドたちに捕まり逃げられず、されるがままになりながら、もう居ない白猫を思い浮かべ、髪紐を強く握り締めた。
◇2
ーーで、私は今、皇子の寝室の前に居るわけですが………。
立ち尽くす。
(入りたくない)
横を見る。
側近の人?
前を向いたまま、こちらを見ない。
察しているんだろう。
(察すんな!!!!)
意を決して、入る。
「殿下……、失礼致します……」
(返すだけ…返すだけ……)
覗き込むと、皇子は机に積まれた大量の資料に目を通していた。
一瞬だけ目が合う。すぐ資料の方に目を落とす。
「……ああ」
「あの、これ、返しに来ました……」
部屋には入らず、手にしたものだけ見せる。
皇子は、見ずに「入れ」とだけ言った。
(……いや、入りたく無いんだけど………)
だから、ここで差し出した。
でも、それは許されないようだ……。
(マジで最悪………)
諦めて入る。
とは言ってもドアの前で待機。
皇子も特に何も言わない。
手にした髪紐をどこに置こうかと、キョロキョロした。
本棚には、きっしり本が詰まってる…というか、入らなくて、床にたくさん積まれてる。
皇子の手元にあるグラスに目をやる。
黒い……、なんだあの液体は……。
飲んでる………。
皇子はグラスに口付け、少し固まってから飲み込んでいる。
「………あの、お酒、飲まれてるんですか?」
つい聞いてしまった。
それはなんだ?と
「いや、これは茶だ」
「ちゃ?」
ポットを指差す。
「それだ」
ポットの横に茶葉の瓶とグラスが置いてある。
茶葉は緑。
皇子が飲んでいるものは、ドス黒い。
なぜ………。
しかも、いや、多分、絶対……不味そう……。
「飲むか?」
「…………………、はい」
断れなかった。
断れるはずがない!!
茶器は部屋の奥、テラスの窓から外が眺められるように置いてある、ローテーブルの上に置いてあった。
仕方ないので、ローテーブルへ近づく。
一輪の花。
それと少しのお菓子。
そして
ポットとグラスと茶葉。
「………失礼致します」
ソファに腰掛ける。
皇子はそれを見届けてから、再び書類に目を通した。
「食べたらいい」
こちらは見ていない。
でも私に言っている。
他に人いない。
お菓子を見る。
ピンク色の茶菓子。
「頂きます」
これは私用?
用意してた?
口にする。
…………、あんこだ………。
ポットからグラスに、謎のお茶を注ぐ。
(黒い!!これだ!!
あの人が飲んでるやつ!!)
飲むか迷う。
でも今口の中が、嫌いなものの味になってる……。
飲む。飲んだ。
勢いで飲み込んだ。
「まっっ(ずっっっ!!!!!)
…………ごほん」

(かろうじて耐えた!!
耐えてたか!?!?)
ちらっと見る。
目が合う。
(こっち見てた!!!!)
「やはり、不味いか」
ペンを持った右手で、口元に手の甲を当てて笑った。
わらった……。
今度は見た。
(やっぱり、玉座に座ってた時、笑ってたんだ、この人!!)
「それを、分かっていて飲ませたのですか……」 「私が入れると、こうなるのだ。そこの茶葉しか入れてない」
(絶対嘘でしょ!!!!)
「メイドに頼んでは?」
「夜は居ない。帰らせている」
(夜は、人手が少なくなる。
これは、報告できるのでは……
でもこれは『弱点』ではない)
「私がお入れしても…?」
「………、頼む」
私の提案に、少し驚いていた。
「そこで湯が沸かせる」
指差す先は、入口のようにアーチ状に開いた別室。
茶葉とポットを持って向かう。
小さなキッチンがあった。
「…あの人、言葉足らない気がする…」
お湯を沸かし、作り直しながら呟く。
(あと、実はよく笑ってるかも……)
「『言葉足らなくて、実はよく笑う』って、何の報告書だよ」
お茶を入れ直して、先に飲む。
(ちゃんとお茶だ。しかも甘い。甘味ある。
いいやつ。なのにあの人………)
お盆に乗せ、持ち運ぶ。
そして、皇子の前に置いてあるグラスを下げ、新しいグラスを置く。
「どうぞ」
「ああ」
こっちを見た。
また笑う。
…………。
(そうだ、髪紐)
さっきのローテブルに置いた髪紐を持ち、皇子の所に行く。
「こちら、殿下の物ですよね?」
差し出すと受け取った。
「そうだ」
「あの、『合図』…とは…」
「……ああ、男が普段身につけている物を、女に渡すと言う『流行り』があるそうだ」
「流行り…ですか」
私と目が合う。
ニヤッと笑った。
「それで、そんな格好をしてきたのか」
「…………」
「…………」
(はぁ!?!?)
「違います!!これは勝手に!!」
「そうか」
また笑った。
「そうです!!」
「残念だな」
「…………何がですか?」
「いや」
「〜〜!!!!」
髪紐は返した!お茶もお菓子も頂いた!ちゃんとしたお茶も淹れた!もうここに用はない!!!
「失礼致します!!」
「………っ、ああ」
皇子は顔を横に向け、プルプルしている。
完全に吹いている!!
大股で部屋を後にした。
◇3
それからは、毎日のように白猫が、どこからか現れては、皇子の物を……身につけている物を置いていく……。
それを毎夜見る、メイド。
頬に手を当て、ほっこりしてる。
(やめてくれ、誤解だから!!)
「今日は、少しフリル多めにしたんですよ♡」
(いらない気遣いされてる……。
一度も見せてないですし、これからも見せませんけどね!?)
無言でニコリと笑い返す。
そして、手には、皇子の手袋がある。
白猫が置いて行った。
毎日毎日、お昼から夕方の間に置いて行く。
見かける時もあるけど、コソッときて、ソッと置いて居なくなる。
(手慣れてると思うんだけど………)
すぐ返さなくても良いって分かってるけど…。
いつもお菓子と花が生けてある。
気のせいじゃなくて…。
多分……。
ーーーあの人は私を待っている。
そう確信したのは、3日目くらい。
私が好きだと言った、お菓子が置かれるようになった。
そして、皇子は食べない。
その日あった事をお互いに話して、皇子の体調とか、様子を見てから帰る。
あの人はあまり寝ない。
食べるのも忘れる時がある。
片付けも苦手そう。
たまに資料を探してたりする。
ここ最近見てるから、置いた場所、覚えてしまった。
そして今、また皇子の部屋に居る。
「今日は静かだな?」
「………、そうですか?」
「ああ、静かだ」
多分、それは……。