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山を越えて 海まで飛ぼう【四国カルスト・足摺岬 訪問レポ】

       行きたい場所は行けるうちに行っておいた方がいい、というのが私の座右の銘である。
       歳を重ねれば、経済活動に費やせるウェイトも増え、私たちの行動範囲は年々広がっていく。昔行きたくても行けなかったあの場所へ。柴田聡子の雑感という曲にも、「行けるようになったから行きたいとこに来てみただけです」という強烈なパンチラインがある。
       そう、(経済的に)行けるようになる、ということは、大人が持つ大きなアドバンテージである。

       そんな私の、"行けるようになったら行きたかった場所"は、高知県の足摺岬である。

     ということで今回の舞台は、四国は高知県。海に山に、大自然の素晴らしさを全身で味わってきたので、その珍道中をご覧いただこう。

    1日目

    ひろめ市場からスタート

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     ということで早速やって来ました、高知県。高知県に来るのは、高知市でいえば2023年の年末以来、県内でいえば2025年の年始に行った室戸岬以来です。ともかく久しぶり。 
       とりあえず高知市に来たので、ひろめ市場に行ってみましょう。世間はシルバーウィークの真っ只中。ひろめ市場もごった返していました。

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    カツオのたたき定食

       この時期の高知県といえば、「メジカ」というS級グルメがあるらしいのです。どうやら、ソウダガツオの幼魚のことらしく、刺身でいただくメジカはそれはそれは絶品とのこと。
       メジカは、高知県の南西に位置する土佐久礼市場というところで食べられる(食べられるとは言っていない)らしいのですが、そこまで行く時間的余裕はありませんでした。
      SNSで口コミを見ていると、ひろめ市場にもたまにメジカがあるらしい!とのことでしたが、あまりの混雑ぶりにその期待も消え去りました。またいつかメジカ食べます。

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       さて、時間があるので高知駅前をブラッと歩いてみましょう。
       高知県といえば、アンパンマンの作者であるやなせたかし氏の故郷。駅前にはキャラクターの像がたくさんありました。

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    高知の名物 アイスクリン
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    土佐電にもちょっとだけ乗りました
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    ガッカリ名所としても有名なはりまや橋を初めて見ました。俺でなきゃ見逃しちゃうな。
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    嫁が日本各地のマンホールを収集しているので、写真をいただきました。
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    くじらのマンホールかわいい
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    連れて帰りたい

    仁淀ブルーが見たい!

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       さて、高知市をあとにした私たちは、四国カルストを目指して車を走らせます。

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      その道中、やってきたのは仁淀川(によどがわ)町。仁淀ブルーでお馴染みの町ですね。

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       川のビューポイントは人が多すぎて諦めました。誰もいない吊り橋を見つけたので、そこからダムを撮りました。写真で伝わればいいですが、めちゃくちゃ高い。空も青すぎて怖い。

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       行楽シーズンとあって、四国カルストに登っていく道中は激混み。途中、車1台しか通れない道があって、登る車と降りる車で完全に詰まってしまい、山道で30分ほど動けない時間がありました。
      そのときたまたま居合わせたライダーの方が交通誘導してくださり、なんとか峠を越えられました。あのとき助けてくださったライダーのお兄さん、本当にありがとうございました。

    四国カルストで牛さんが見たい!

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       午後四時頃、四国カルストに着きました!高知県と愛媛県の県境。思えば遠くへ来たもんだ。

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    これは越境する私
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       四国カルストというのはこのあたり一帯の総称で、地名としては天狗高原と呼ばれるそうです。
     ススキが綺麗だ。この日は文句のつけようがないくらい晴れていて、どこまでも空が澄んでいました。

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       四国カルストでは、牛が放牧されています。ススキのエリアから少し西側に移動すると、草を食む牛さんたちを見ることができます。

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       いやぁ、牛に願いを、僕らのGREEN DAYSって感じでいいですね。あとめちゃくちゃ涼しい、っていうかむしろ寒い。まだ9月の後半なのに四国カルストは気温が20℃前後だったので、半袖で来てしまった私は少し凍えていました。
       ちなみに四国カルストにはキャンプサイトもあるようで、ファミリーカーがめちゃくちゃ停まっていました。ここで過ごす夜、たまらないだろうなぁ。

    気づけば宇和島

       さて、そろそろ本日の宿に向かわなければいけません。四国カルストから本日の宿がある四万十市 中村までは、かなりの距離があります。加えてどこかで腹ごしらえもしなければならない。

       中略しますが、梼原町や鬼北町あたりでなかなか開いている飲食店が見つからず、結局宇和島まで出るハメになってしまい、宇和島の地でなんとか飲食店にこぎつけました。

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       右上にあるのは、宇和島名物のさつま汁。名前こそ薩摩(鹿児島)ですが、れっきとした宇和島発祥のものらしいです。魚のすり身をベースに麦味噌を合わせ出汁を加えたもので、ご飯にかけて食べます。美味しかった。

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    天ぷらも食べた
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       この日の移動距離ですが、四国を見事に横断してます。四国ってデカすぎ。

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       せっかくここまで来たので、ちょっとだけ寄り道して宿毛駅も見てきました。やなせたかし先生のキャラクターが目バッキバキにして、こちらを見てますね。いつかは土佐くろしお鉄道にも乗りたいところ。

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    1日目は結局こうなりました

      走りに走って四国の南西部。明日はいよいよ足摺岬です。おやすみなさい。

    2日目

    四万十市を歩く

       2日目です。おはようございます。四万十市の天神橋商店街というところに来ました。同じ名前ですが、大阪の天六ではございません。
      朝一に行ったので人気はほとんどなく、お店も開いてませんでしたが、いい感じの雰囲気を味わえました。

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    浮き出た文字、いいですね
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    天井は開放的
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    ひいらぎという喫茶店
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       この四万十市中村にはかつて、遊郭がありました。土佐の小京都と呼ばれたこの中村には、岩崎新地という赤線があったのです。今はそのような店は消えて、スナックや料亭など業態を変えて、往時を思わせるお店が点在しています。

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       商店街の一角で営業している喫茶店でモーニング。おにぎりと卵焼きが付いてくるの、嬉しい。

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    手書きっぽいフォントが素晴らしい。閉業しちゃってるのかなぁ。
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    がすらいと。ガス使ってくれてるのかな?
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    いい看板。グリュー(Glüh)は、ドイツ語で「赤々と燃える」「熱を帯びる」「白熱する」という意味を持つらしいです。

    竜串グラスボートに乗る

       さて、今回の旅の最終目的地、足摺岬に向かいます。足摺町までは、中村から車でおよそ1時間。ですが今回は足摺岬に行く前に、ちょろっと寄りたいところがあります。

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       というわけでやってきたのは、竜串(たつくし)です。ここ竜串の港からは、遊覧船が出ているのですが、その遊覧船が素晴らしいのですよ。

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       遊覧船がやって来ました。私たちが乗る回の船は、合計7名の乗船客がいました。
       私たちは一応、前々からこの回の便を予約していましたが、おそらく予約なしでもいけそう。連休中はわかりませんが。

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    いざ出航!
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    沖に出てすぐ、遠くに足摺海底館が見えました。このあと行きますからね。
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       この遊覧船ですが、グラスボートという名の通り、船底がなんとスケルトンになっています。船内から足摺の海の中を見られる素晴らしい船です。

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       この脳みそみたいな物体は、シコロサンゴというサンゴで、特にこの竜串海域にあるシコロサンゴは、日本最大級の規模の群生らしいです。
       小魚の群れや、大きな魚が優雅に泳ぐ様子もバッチリ見えます。また、運が良ければウミガメが見えることもあるらしいです。
       これは是非、あなたの目で見ていただきたいので、写真は少なめにしておきます。

    弘法大師に負けるな!「見残し海岸」

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       グラスボートに乗ること40分。見残し海岸という場所に到着。
      ここは、かの弘法大師が「見残した」と伝えられる海岸で、当時はあまりの到達難度の高さに見残さざるを得なかったようです。今はこうやって楽ちんに上陸できていい時代になりましたね。弘法大師を船に乗せてあげたい。
       見残し海岸、とても見所のある海岸なのですが、海岸の形成上でできた穴や鬆(す)が、集合体恐怖症の人にはやや気持ち悪いと感じるかもしれないので、読み進める際はご注意ください。

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       グラスボートが折り返してくるまでの1時間ほど、海岸を歩き回りその全貌を見てきました。海風や波の侵食でこのような奇岩が出来上がったみたいですが、一体何年の歳月を経て、こうなったのか…。自然とは恐ろしい。

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    太平洋を望む
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       それにしても海が本当に綺麗。海底が見えるので、グラスボートが浮遊しているように見えます。

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       さて、見残し海岸を後にして、まだまだ足摺岬を楽しみますよ。

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    竜宮城は本当にあった!

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      竜串のグラスボート乗り場からほど近い場所に、誰もが二度見する、風格漂う建物が鎮座しています。
       どうやら今は廃墟になってしまっているようですが、これは何なのでしょう。

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       見づらいですが、「龍宮城」と書かれています。なんと龍宮城は地上にあった!とでも言うのだろうか。

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       ネットで調べてみるとこの龍宮城、どうやら当時は珊瑚の博物館だったようです。他に売店やレストランも併設されていたようですね。
       Googleマップを遡っても当時の様子までは確認できず。2009年頃には営業をしていなかったようです。
       人が消えて20年近く経とうというのに、まだまだ当時の面影が残っているのを見るに、龍宮城の名前はダテじゃないですね。時の狭間に残された異物のようで、切ない気持ちになります。

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       そんな龍宮城の近くにうどんそば屋さんが。ここでお昼ご飯を食べます。

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       土佐のカツオで出汁を取ったおうどん。アオサもとても美味しかったです。

    四国の果ての宇宙基地「足摺海底館」

       先程グラスボートから見えた、宇宙船のようなスペーシーな建物。それがこの、足摺海底館です。

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       長い渡り廊下が、宇宙船に乗り込むタラップみたいでテンション上がりますね。

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       この足摺海底館、今年の9月で閉館が決定しました。もともと5月頃から老朽化により臨時休業しており、営業再開を今か今かと待たれていたのですが、結局その夢は叶いませんでした。死ぬまでに一度は行きたい場所だったので、とても残念です。
      ちなみに、老朽化の一因として挙げられているのが、ウニが構造物を齧ったことによる浸水とされているらしく、その補修に5億円がかかるらしいです。四国の最果ての観光地が5億円を回収できるかと言われると、営業断念もやむ無しかもしれません。

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    これはクジラに見える岩

    ここが四国の最南端「足摺岬」

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       足摺海底館から車を走らせること約40分。ついに、私は足摺岬にやって来ました。四国最南端の地、私が死ぬまでに絶対行きたかった場所です。

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       足摺岬から太平洋を望む。遮るものは何もない、ひたすらに水平線。
       崖下の水面を見ていると、野生のウミガメが泳いでいるのが見えました。足摺岬には、ウミガメにまつわる言い伝えも残されています。

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    灯台が見えますね
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    白く巨大で
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     本当にここに来られて良かった。どこまでも続く海。何億年と流れてきた悠久の時。足摺岬から見た景色は、人間の太古の記憶を揺さぶるような、そんな不思議な力がありました。

    まとめ

     ということで、四国カルスト&足摺岬ツアー、いかがだったでしょうか。高知県は陸路で旅行するにはなかなか難易度が高い箇所もありますが、その分、見られる景色は本当に素晴らしいものばかり。ゆっくり時間を取って皆さんも行ってみてください。

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     足摺岬は地図で見ている以上に本当に遠くて、高知市内からも3時間くらいかかります。関西に帰るとなるとそこからさらに時間がかかるので、時間に余裕を持って旅行しましょう。

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     今回の旅行で、須崎の鍋焼きラーメンを現地で食べたかったのですが、生憎時間がなく諦めました。が、帰りに寄った南国SAでなんと、鍋焼きラーメンを見つけました。高知を出る前に食べられて良かった。
     ちなみにこのお店、「エリエール」って名前で、あのティッシュブランドと同じ名前なんですよ。で調べてみたら、やっぱり運営元がエリエールを製造している大王製紙のグループ企業だったんですよね。こういうちょっとした発見をしたとき、嬉しいんだよなぁ。

     それではまた、日本のどこかで会いましょう。


     
     

    前髪

     
     
    死後有名になるnote/週末旅行者 since 2019.07~

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