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日記

    現代の人は、というか少なくとも僕は、どちらかといえば芥川龍之介の小説の中ではなく、彼の遺稿の中、あるいはその続きに生きている。簡潔で、全体と細部が繋がっている理知的な精神の中ではなく、とりとめがなく際限のない不安の中で。
    生き残るために自分を愛する必要があるのなら、そうし始めないといけない。技術として。たとえ嘘から始めることになっても。
    嘘から出た実というけど、もはやそれしかないのかもしれない。実は嘘からしか生じ得ない。

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