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今週のフラクタル18 (c/(z^3-1)+1)

    どうも、108Hassiumです。

    今週はcz3−1+1\frac{c}{z^3-1}+1に関するフラクタル図形をお届けします。

    c/(z^3-1)+1

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    ☝c/(z^3-1)+1のマンデルブロ集合(z_0=0,x=-1~3)

    cz3−1+1\frac{c}{z^3-1}+1という関数は、1→∞→1というサイクルを持つ2周期発散関数です。

    czn−1+1\frac{c}{z^n-1}+1は「臨界点はz=0z=0のみで、多重度はn−1n-1」「ジュリア集合はnn回回転対称」という性質を持ち、2周期発散関数におけるマルチブロのような存在です。

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    ☝c/(z^3-1)+1のマンデルブロ集合(1.688601+0.039409i付近)
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    ☝c/(z^3-1)+1のマンデルブロ集合(1.9899+0.7857i付近)
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    ☝c/(z^3-1)+1のマンデルブロ集合(2.13366+1.08202i付近)

    細部を拡大すると、z3+cz^3+cのジュリア集合に似た形が現れることがあります。

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    ☝c/(z^3-1)+1のマンデルブロ集合(1.9915+0.78568i付近)

    これはcz3−1+1\frac{c}{z^3-1}+1に限った話ではないですが、マンデルブロ集合を拡大した際に現れるジュリア集合っぽい形の中をさらに拡大してみると、ジュリア集合を大きく変形させたりくっつけたりしたような図形が見つかることがあります。

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    ☝(0.24+0.95i)/(z^3-1)+1のジュリア集合
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    ☝(1.66+0.15i)/(z^3-1)+1のジュリア集合
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    ☝(-0.08+0.04i)/(z^3-1)+1のジュリア集合

    前述の通り、ジュリア集合は3回回転対称になります。

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    ☝2/(z^3-1)+1のジュリア集合
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    ☝2/(z^3-1)+1のジュリア集合

    このジュリア集合はよく見ると収束領域と穴の形が同じになっている部分があり、収束領域と穴が同じ色になるように彩色すると6回回転対称っぽくなります。

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    ☝(2.03+1.29i)/(z^3-1)+1のジュリア集合
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    ☝(0.25+1.18i)/(z^3-1)+1のジュリア集合
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    ☝(-0.22+0.67i)/(z^3-1)+1のジュリア集合

    網目模様が美しい飛び地型ジュリア集合です。

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    ☝(-0.2+0.93i)/(z^3-1)+1のジュリア集合(210周期)
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    ☝(2.33+0.14i)/(z^3-1)+1のジュリア集合(210周期)
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    ☝(0.13+0.89i)/(z^3-1)+1のジュリア集合(219周期)
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    ☝(2.02+1.12i)/(z^3-1)+1のジュリア集合(232周期)
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    ☝(1.11+1.64i)/(z^3-1)+1のジュリア集合(234周期)
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    ☝(0.9+1.28i)/(z^3-1)+1のジュリア集合(540周期)

    いつものやつです。

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    ☝(2.03+0.48i)/(z^3-1)+1のジュリア集合

    無限周期と思しきジュリア集合です。

    以前の記事で「無限周期ジュリア集合にも通常のものとは異なる周期の概念がある」「3周期以上の無限周期ジュリア集合は見たことが無い」と書きましたが、このジュリア集合が本当に無限周期ならなんと8周期になります。

    ※2023/11/19追記

    twitterで@hhayyattoFNFEさんから「2.03+0.48iz3−1+1\frac{2.03+0.48i}{z^3-1}+1のジュリア集合は無限周期ではないのではないか」との指摘を受けました。

    検証してみたところどうやら「めちゃくちゃ収束が遅い8周期」っぽいです。

    z+(z^3-1+c)(z^3-1)/(3cz^2)

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    ☝z+(z^3-1+c)(z^3-1)/(3cz^2)のマンデルブロ集合(z0=-0.5^(1/3))

    cz3−1+1\frac{c}{z^3-1}+1のニュートンフラクタルのマンデルブロ集合です。

    ※☟ニュートンフラクタルの説明

    次数が0以下の有理関数の場合、ニュートンフラクタルには発散領域が生じることがあるようです。

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    ☝0.9/(z^3-1)+1のニュートンフラクタル
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    ☝-1/(z^3-1)+1のニュートンフラクタル
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    ☝(1+0.1i)/(z^3-1)+1のニュートンフラクタル
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    ☝(0.9+0.1i)/(z^3-1)+1のニュートンフラクタル

    z3+cz^3+cのジュリア集合とニュートンフラクタルがどちらも3回回転対称になるのと同じように、cz3−1+1\frac{c}{z^3-1}+1のニュートンフラクタルも3回回転対称になるようです。

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    ☝0.5/(z^3-1)+1のニュートンフラクタル

    2z3−1+1\frac{2}{z^3-1}+1のジュリア集合と同じく、これだけ6回回転対称になっています。(関連性は不明です)

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    ☝1/(z^3-1)+1のニュートンフラクタル

    cz3−1+1=0\frac{c}{z^3-1}+1=0の解はc=1c=1のときだけ1個になるので、このような見た目になります。

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    ☝(0.88+0.04i)/(z^3-1)+1のニュートンフラクタル
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    ☝(0.5+0.18i)/(z^3-1)+1のニュートンフラクタル
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    ☝(0.4+1.1i)/(z^3-1)+1のニュートンフラクタル

    cz3−1+1=0\frac{c}{z^3-1}+1=0の解に収束しない領域が出現することもあるのですが、収束先のサイクルは1個の場合(0.88+0.04iと0.5+0.18i)と3個に分かれる場合(0.4+1.1i)の2パターンがあるようです。

     
     
    数学関係の記事を書きます。毎週日曜更新予定。

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