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Photo by20200089sub

どちらが望ましいのか・・・

     たとえば、「小学校6年生の児童たちを引率して修学旅行に向かう」という場面を想定してみる。

     出発を待つ児童たちからは、引率の教員たちに対して、
    「何時に出発ですか?」
    「1日目はどこに行くんですか?」
    「昼食は何時からですか?」
     といった質問が次々に出るかもしれない。

     それに対して、一つ一つ丁寧に答えていくという方法もあるだろう。

     けれども、
    「それは、旅行の『しおり』に書いてあるよ」
     と伝えるという選択肢もあるはずだ。


     私自身は後者の方法をとっていたし、そちらのほうが望ましいと思っている。

     だが、世の中には前者のほうが、
    「きめ細かい対応」
    「親切な先生」
     だと考える人たちがいるようだ。

     そういう人たちは後者のタイプの教員を、
    「不親切」
    「対応が冷たい」
     と見なすのだろう。

     由々しき傾向である。


     しかし、それ以上に由々しいのは、
    「なぜ、後者の対応のほうが望ましいのかということについて、子どもたちに説明することができない教員がいること」
     なのである。

     
     
    横浜市在住。現在は東京学芸大学教職大学院の特命教授。教育関連のことを中心に書いていきます。

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