
どちらが望ましいのか・・・
たとえば、「小学校6年生の児童たちを引率して修学旅行に向かう」という場面を想定してみる。
出発を待つ児童たちからは、引率の教員たちに対して、
「何時に出発ですか?」
「1日目はどこに行くんですか?」
「昼食は何時からですか?」
といった質問が次々に出るかもしれない。
それに対して、一つ一つ丁寧に答えていくという方法もあるだろう。
けれども、
「それは、旅行の『しおり』に書いてあるよ」
と伝えるという選択肢もあるはずだ。
私自身は後者の方法をとっていたし、そちらのほうが望ましいと思っている。
だが、世の中には前者のほうが、
「きめ細かい対応」
「親切な先生」
だと考える人たちがいるようだ。
そういう人たちは後者のタイプの教員を、
「不親切」
「対応が冷たい」
と見なすのだろう。
由々しき傾向である。
しかし、それ以上に由々しいのは、
「なぜ、後者の対応のほうが望ましいのかということについて、子どもたちに説明することができない教員がいること」
なのである。