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about 【 BEYONCÉ BOWL 】

    日本時間で12月26日(木)の早朝から、テキサス州ヒューストンのNRGスタジアムでNFLのクリスマスゲームが行われ、そのハーフタイムにビヨンセが約1年ぶり、ツアーを除けばコービー・ブライアントの追悼パフォーマンス以来4年ぶりとなる公のパフォーマンスを披露しました。

    今回は、そんな待望のパフォーマンスについて、背景情報や読み取れることを簡単にまとめてみました。
    復習や余韻に浸る用として読んでいただければ幸いです。

    試合模様を含めた26日のNetflixでの生中継自体は、すでに配信終了となっていますが、その後「ビヨンセ・ボウル」というタイトルの映像作品としてNetflixにて公開されています!
    中継された映像に、明るさやカラー、フレーミング、音響などより見やすくするための編集と新たなショットが少し加えられたバージョンで、安定してきれいな画質・音質で、いつでも何回でもこのパフォーマンスを体験できるようになっています。

    また、YouTubeのNFL公式チャンネルにも、同様の編集済みバージョンが投稿されており、こちらは登録・課金不要で誰でも観られます!
    (同じ1080pの解像度のはずですが、Netflixの方がきれいに見える気がします。)

    動画リンク
    🔗 https://youtu.be/QO0SSraNKus?si=wsQm2yd2QInACIro



    前提の話

    ストリーミングサービスのスポーツ中継

    ハーフタイムショーと言えばスーパーボウルのものが特に有名であり、それ以外のものが話題になることはあまりないように思います。
    それはスーパーボウルが米国で最も視聴者数の多いスポーツイベントであり、それに伴って経済的・文化的な影響も絶大なものとなっているからです。
    近年はそのスーパーボウルもテレビ放送だけに留まらず、NFLのストリーミングアプリやスポーツ専門の配信サービスなどによってデジタル配信も徐々に行われてきています。

    そうした流れの中で、さらなる利用者獲得を目指す大手のストリーミングサービスが、テレビに変わってメジャースポーツの生中継を行おうとする動きが出てきているようです。
    しかしながら、そのようなストリーミングサービスはスポーツ中継特有のノウハウなどを持たないために、配信の不備や不具合が予想されています。

    NetflixによるNFL中継

    NFLにおいて、クリスマス当日に試合が開催されるのは1980年代以来の恒例行事のようで、今回はそのクリスマスゲームの独占中継権3年分をNetflixが獲得してから初めてのライブ配信となります。

    ビヨンセの出演が発表される2日前、注目度がとても高かったマイク・タイソンとジェイク・ポールのボクシングの試合がNetflixで生中継され、世界中で6,000万を超える人が視聴しましたが、そのうちの数万人がメインの試合を前にして配信不良にさいなまれたと報じられていました。
    そこから1ヶ月ほどで開催されることになった今回のクリスマスゲームにおいても、同様の不具合が起きるのではという不安の声が多く上がっていました。

    よって今回のパフォーマンスは、大手ストリーミングサービスが新たな分野へと進出する中で前例のない規模の試みであり、配信の不具合などの懸念を抱えつつも、どれほど世間の注目を集め、どれほど大きなイベントとなり得るのかということが試される配信だったと言えます。
    常に新たなことに挑戦し続けているビヨンセにおいては、今回の出演もビヨンセらしく、こうした重要なタイミングを決して逃さないところもさすがだなと思いました。
    しかし同時に、2018年の「Beychella」(『HOMECOMING』というタイトルでNetflixで配信中!)以降コーチェラのパフォーマンスもパッとしない気がするように、ビヨンセがしばしばイベントにおける観客のハードルを上げすぎてしまう感もやや感じてしまいます(笑)。

    とはいえ、自身の地元が開催地であるということも大きかったようで、ビヨンセがNetflixによる大規模なスポーツ配信における初めてのパフォーマーとなったのでした。

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    ビヨンセは、この日行われた2つの試合のうちの第2試合「レイブンズ対テキサンズ戦」のハーフタイムに登場しました。
    ちなみに、第1試合のゲームスタート前には、マライア・キャリーによる『All I Want For Christmas Is You』のパフォーマンス映像が放送されていました。


    告知映像①

    本番から1ヶ月と1週間前にあたる11月18日に、今回のパフォーマンスが行われることが突如発表されました。
    ビヨンセのX公式アカウントはInstagramとは違って投稿数が極端に少ないイメージがありますが、そんなXおいても告知映像がポストされていました。

    HOUSTON, TEXAS - 12.25.24 pic.twitter.com/8LHN2uvwma

    — BEYONCÉ (@Beyonce) November 18, 2024

    映像内で、大ぶりの白いカウボーイハットとともにビヨンセが着用しているのは、おなじみ「Balmain」のオリヴィエ・ルスタンが手がけた衣装で、2024年のリゾートコレクションにつながるものでありながら、『COWBOY CARTER』のカバーアートも思わせるものとなっています。
    さらにこの衣装は、『JOLENE』の生みの親であり、最新アルバムにも参加しているドリー・パートンのオマージュだったようです。

    the dolly p. homage ★ pic.twitter.com/wZrTUuSwtj

    — BEYZA (@beyzhive) December 24, 2024


    冒頭には対戦相手のレイブンズも意識してか、カラスの鳴き声が聴こえ、『COWBOY CARTER』のオープニングトラックである『AMERIICAN REQUIEM』が歌われています。

    ビヨンセは、アメフト場に停まった全体がバラで飾られたキャデラックのボンネットの上でマイクを前にしています。
    この車は「Cadillac de Ville / キャデラック・ドゥビル」シリーズの1967年型で、ナンバープレートも当時のテキサス州のものになっていますが、本来の識別番号ではなく「BNCNTRY=been country」というアルバムのリリース以来ずっと大切にされてきた言葉が刻印されています。
    車の手前に取り付けられた角も、テキサスならではの装飾として街中でよく見られるもののようです。

    これらの要素は、カラスは不吉さに結びつけられがちなもので、(赤い)バラは葬式でも用いられる花であるため、そのバラで装飾された車というのもアメリカなどの地域で見られる葬儀を彷彿とさせます。
    さらに、葬式と同義的に扱われるレクイエムをテーマにした楽曲が使用されていることからも、「死」「葬式」といったものを思わせる要素を含んでいるとても意味深な告知動画でした。

    告知映像②

    本番まで2週間を切ったところで、告知映像の第2弾が公開されました。

    A Cowboy Carter Christmas. HOUSTON, TEXAS 12.25 pic.twitter.com/AtBhqfuimt

    — BEYONCÉ (@Beyonce) December 11, 2024

    この映像では、12月に入っていたこともあってか、第1弾とは打って変わってホリデーシーズン全開のものとなり、音楽もオリジナルの西部劇風で壮大な雰囲気のものが使用されています。

    わりとすごい雪が積もる中、細く高いヒールで登場したビヨンセは、「Atelier Biser」の豪華なフェザーコートと「Vex」のラテックスレギンスを着用し、頭には「Sarah Sokol Millinery」の大きくふわふわなカウボーイハットをかぶり、真っ白な雪の女王さながらの格好でツリーの飾り付けをしています。
    このようにサボテンにクリスマスデコレーションを行う文化は、テキサス州を含むアメリカ南西部やメキシコの一部などの砂漠地帯で見られるもののようで、公式グッズのホリデーカードのイラストにも使用されています。

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    COWBOY CARTER HOLIDAY CARD SET    ¥5,700

    サボテンには、最初にビヨンセがかけたアメフトボール型のオーナメント以外にも、アメリカ国旗やアメフトのコートが描かれた装飾がかかっており、ハーフタイムショー感を出しています。
    ビヨンセが拳銃に模した手で弾を撃つ姿は、今年2月に公開された『TEXAS HOLD ‘EM』の公式ヴィジュアライザーでも同様のものが見られます。


    告知映像③

    本番前日に追い討ちをかけるように、「このカウボーイ・クリスマスに大きな喜びと愛を送ります。明日私の街ヒューストン、テキサスで会いましょう。」というコメントとともに最後の告知映像が公開されました。

    I’m sending you big joy and love on this Cowboy Christmas Eve ❤️ I’ll see y’all tomorrow, in my city HTX 🤟🏽🏈🪕🌵🎄 pic.twitter.com/DFNmOjZNLr

    — BEYONCÉ (@Beyonce) December 24, 2024

    再びクリスマス要素は無いものとなり、観客の歓声が響く中、真っ赤なリップに大きな黒いカウボーイハット、「Tom Ford」のサングラス、「Gucci」の輝くシルバーのカスタムコルセット、「Amina Muaddi」のハイヒールを身につけたビヨンセがシュールにバンジョーを弾いています。
    あまり楽器を弾く姿は見せないので、新鮮です。

    その後、ビヨンセの顔に寄りますが、Netflix感満載のあの赤い読み込みマークが映し出されて映像が止まります。
    少しするとビヨンセの少しいたずらっぽい笑い声とともに映像が再開し、きれいなウインクで終わります。
    これは、先述したNetflixの苦い経験をネタにしたもので、何の問題もなく今回の配信が終了しているところを見ると、Netflixの自信があってこその演出だったのかとも思います。


     

    パフォーマンス振り返り

    ここからは大まかな楽曲の区切りごとにパフォーマンスを最初から振り返りながら、適宜、背景情報や考えたことを書いていきます。

    カメラはまず、会場となっているNRGスタジアムの外観を写しながら、スタジアムの中へと馬に乗りながら入っていくビヨンセを捉えています。
    ここでビヨンセは、告知動画の第2弾で着用していたものに似たふわふわのコートをまとっています。
    そして真っ先に流れるのが、アルバムにおいて『BLACKBIIRD』の最後の部分で鳴る高い単音です。

    16 CARRIAGES

    そのままアルバムの流れ通り『16 CARRIAGES』のイントロへと移り、2番の歌詞から歌い出します。
    馬を引いてもらいながら進んだ先には、躍動感がすごい白のキャデラックと巨大な『COWBOY CARTER』のキャンペーントラックがあり、さらに進むと、もっとたくさんのホワイトキャデラックが停車しています。
    登場する車には、告知映像同様にテキサス特有の牛の角の装飾や、ヒューストンを中心とする「SLAB(スラブ)」文化を象徴するような、車から突き出たホイールなどテキサス感あふれる装飾が施されています。
    その車には、カウボーイ姿の人々が乗っていますが、一つだけカウボーイハットを被った骸骨がいるのが気になります。

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    曲は一番盛り上がる部分を前にして、落ち着いた弦楽器の音に流れていき、ビヨンセが目を向けた先には、性別も人種も格好もさまざまなカウボーイ・カウガールたちと白い馬がいます。
    この部分は、カウボーイ・カウガール文化に敬意を払うと同時に、その多様性を表現している演出だと考えられます。
    少し逸れますが、一般的にはこのように鞍の上に立つことは危険なため推奨されませんが、昔は、指示さえ出せば鞍の上に立てるほどおとなしく言うことを聞くいい馬だというアピールになったそうです。

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    BLACKBIIRD

    馬から降りたビヨンセは、馬をそっとなでると歩き出し、それに合わせて『BLACKBIIRD』のイントロが流れ始めます。
    歌いながら歩くビヨンセの先には、アコースティックギター隊に、聖書のようなものを抱えたクワイア隊(?)、弦楽器隊が並んでいます。
    ちなみに、レコーディングされた時もオリジナル楽曲に忠実だったように、このパフォーマンスにおいてもオリジナルに入っている足を踏み鳴らす音が入っています。

    そして、左からタナー・アデル、ブリトニー・スペンサー、レイナ・ロバーツ、ティエラ・ケネディーという順で並んだ4人の女性若手カントリーシンガーと合流します。
    歩きながらそれぞれが一節ずつ歌い、スタジオバージョン同様複雑に展開していく曲の終わりの部分をなんと5人の合唱で表現しています。
    5人の前方のまばゆい光も相まって落ち着いていながら、とても壮大な雰囲気が醸し出されます。

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    『Freedom』のイントロっぽいものが突如入ることで、空気がガラッと変わる中で、一人歩き出したビヨンセは、カウボーイハットを脱ぎ捨てながら光に吸い込まれて行きます。

    と、ここまでが収録映像によるパフォーマンスとなっています。
    実際、次の『YA YA』が始まる直前にステージに上がって待機しているビヨンセの動画があります。
    これは、ハーフタイムという限られた時間の中でのパフォーマンスであることや、馬に乗る部分もあるため安全を考慮してのものだと思われます。

    YA YA

    冒頭2曲での落ち着いた雰囲気のパフォーマンスがあったからこそ、『YA YA』へと段々盛り上がっていく雰囲気に、会場も世界中の視聴者も一気にボルテージがマックスになったと思います。
    こういったアルバムの要素を切り捨てずに表現する手腕からも、観る人を熱狂させる構成の巧みさからも、やはりビヨンセは生粋のエンターテイナーだなと思わされます。

    この楽曲だけでなくパフォーマンス全体に言えることとして、放送禁止用語や汚めな言葉は置き換えられるか飛ばされることで全編クリーンバージョンで安心して視聴できるステージになっています。

    ビヨンセが立つのは大きな車型のステージ上で、1つ目の告知動画同様に、牛の角や、少し雑ながらも「BNCNTRY」のカープレートが表現されています。
    その左右には、車全体が白いバラで覆われたキャデラックが置いてあります。
    その後ろには、州旗から「ローンスター・ステート」の愛称でも呼ばれるテキサス州を意識したものだと思われる、大きな星の装飾があります。

    コートを脱ぎ捨てたビヨンセはマイクの前へと進み、曲のスタートをカウントします。
    ここで、違和感を抱いた人もいると思うのですが、なぜか「one, two, tree, four」ではなく「one, two, tres, four」と「3」の部分だけスペイン語で言っています。
    これが第3幕の匂わせだとしたら、発想がおもしろすぎます。

    そのカウントに合わせて『YA YA』のイントロが流れ始め、拳銃を模した手で弾を撃ち、ティナ・ターナー風の激しい動きをしながら「彼女の登場よ / she comin'」と言い放ちます。 

    Beyoncé performing YA YA. pic.twitter.com/2OyXnUYUxU

    — 𝚊𝚛𝚒𝚔 (@arikbeyhive) December 26, 2024

    配信された映像だと分かりにくいですが、実際の会場では、指拳銃に合わせて火薬の音もしてより迫力があったようで、その後の「Hello, girls」の呼びかけにも会場が大いに湧き立っているのが分かります。

    冒頭の女性と男性にそれぞれあいさつを交わす部分では、早くも長女ブルーが登場していました。 
    ビヨンセのステージの前には、スタジアム外からずっと続いているカーペットが敷かれ、その両端にたくさんのダンサーが並んでいます。
    振り付けの一部には、「act i」の時代に幾度となく見かけたポーズも取り入れられています。

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    「Ya ya!」とビヨンセが言うたびに笑ってしまいますが、そのまま全力で歌い続けるビヨンセは、ゴールポストの前あたりまでたくさんのダンサーを横切りながら移動します。
    移動した先には、6年前のコーチェラでのパフォーマンスを彷彿とさせるひな壇型のステージと、これまたたくさんのバンド&ダンスメンバーがいます。
    「Texas!」というビヨンセの呼びかけののち、「B-E-Y-I-N-C-É, ya!」「Vote!」と、『YA YA』の中でも特徴的なフレーズが流れます。

    ここでビヨンセと同じように一人だけカウボーイハットを被っていないのがブルーで、ダンサーたちの真ん中で母親と同じダンスを披露しています。

    MY HOUSE

    ちょっとした準備体操のような時間を終えると、『MY HOUSE』のイントロが流れ始めます。
    『MY HOUSE』は昨年末に公開された『RENAISSANCE: A FILM BY BEYONCÉ』のエンドロール曲としてサプライズリリースされた作品です。
    楽曲としても、コーチェラでのHBCU(歴史的黒人大学)をテーマとしたステージを思い出させるような作品であったため、コーチェラっぽいステージのつくりもそのためだと思われます。
    HBCUのマーチングバンドは、独自の伝統と文化を誇っており、それぞれの大学を象徴するような存在であるといいます。
    また、そもそも彼らにとって一番重要で、輝ける場所がフットボールのハーフタイムパフォーマンスということで、まさにぴったりの選曲と演出だなと感じました。

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    ゴールポスト後ろの客席には、観客によってつくられた「MY HOUSE」の文字があり、これは当日該当する座席の人に表裏で青と白になった紙が配布されたようです。

    今日開催されたスーパーボウルにて放送された、ビヨンセ × ヴェライゾンのCM日本語字幕#NFL #SuperBoul2024#Beyoncé#スーパーボウル#ビヨンセ pic.twitter.com/22NroJH39l

    — about Beyoncé ★ ビヨンセについて (@1of1_beyonce) February 12, 2024

    『MY HOUSE』も他の最新アルバムの楽曲同様、今回のハーフタイムショーが初パフォーマンスであり、さらに、この楽曲は『COWBOY CARTER』の始まりとなった2月のスーパーボウルでのCMでも使用されていました。

    このパートは、去年のワールドツアーを思い出させるような、少しカメラワークも凝ったものになっている気がします。

    SPAGHETTII + RIIVERDANCE + SWEET ★ HONEY ★ BUCKIIN'

    カメラはスーザフォンと呼ばれるマーチングバンドでよく見られる管楽器につけられたものに切り替わり、そのまま流れるように、『SPAGHETTII』の特徴的なサンプリングである『AQUECIMENTO VEM VEM VAI』が流れます。
    しかし、ビヨンセが歌い出したのは『RIIVERDANCE』のイントロ部分で、そのまま2曲のマッシュアップの形で進んでいきます。

    ここで、ビヨンセはフィールドの中央に向かって歩き始めますが、「RENAISSANCE WORLD TOUR」でも見られたように、リズムに乗って歩くだけでなぜかめちゃくちゃかっこいいパフォーマンスになってしまうビヨンセが見られます。
    また、上空から撮影した映像では、フィールドの半分が見渡せますが、そのパフォーマーの多さに驚かされます。

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    進んだ先には、カメラに背を向けたシャブージーの姿が。
    今年一番の躍進を見せたアーティストとも言える彼に、『SPAGHETII』の一節を歌ったビヨンセがバトンタッチし、ビヨンセは一旦画面からいなくなります(水分補給と汗拭きタイム)。
    シャブージーが歌い出したのも、『SPAGHETII』ではなく、もう一つのコラボ楽曲『SWEET ★ HONEY ★ BUCKIIN'』の「SWEET」の部分です。

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    その後、マーチングバンドが左右にはけていく中で、カメラは前方に移動すると、「She gone!」と勢いよくビヨンセが戻ってきて「BUCKIIN'」のパートをパフォーマンスします。
    ここは印象的な振り付けのダンスとビヨンセの表情が最高にかっこいいところで、この振り付けは、ニュージーランド出身のダンサーで、ジャスティン・ビーバーやリアーナなどの作品において振り付けを担当してきたパリス・ゲーベルが手がけたようです。

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    ここで一際特徴的なのが「🤘」この手の形です。
    3つ目の告知動画のコメントにも入っていたこの手の形は、1950年台にテキサス大学で生まれた「Hook 'em Horns」を表していると思われます。
    これは、長い角を持つ牛 = ロングホーンを手で表現したもので、テキサス大学のシンボルがロングホーンであることから、特にアメフトの試合において自分たちのチームを応援する際に使用したハンドサインのようです。
    そしてそれが牧畜業が盛んなテキサス州全体のアイデンティティと共鳴することで、州を象徴するものとして使用されていったようで、ビヨンセはこれまでも地元愛を表現するときにこの手の形をつくっていたと思います。

    しかし「🤘」が、Appleの絵文字の説明で「メロイックサイン」と名付けられているように、ヘビーメタルやハードロックにおいて、これとほとんど同じものが定番のハンドサインとなっています。
    そして、来たる「act iii」はこれまでの匂わせやみんなの希望なども合わさってロックが中心的なジャンルとなるアルバムだと噂されており、そうした意味合いも含めての振り付けだとも考えられます。

    LEVII’S JEANS

    そんな『SWEET ★ HONEY ★ BUCKIIN'』が終わると、再びマーチングバンドのドラムが入り、『MY HOUSE』で特徴的な掛け声に合わせて『LEVII’S JEANS』のイントロが流れます。

    ビヨンセの目の前に停められたピックアップトラックは、楽曲に合わせて表面がつぎはぎのデニム生地で覆われており、さらに奥の照明も白ではなく青になっており、スタジアムにデニム感が溢れ出します。
    一度フライング気味に端に写ってしまいましたが、そのトラックの荷台には同楽曲でのコラボ相手であるポスト・マローンの姿が。

    ここまでのノンストップで激しめな流れから、二人のゆったりとしたデュエットによって一旦落ち着けるパートになっているなと思いました。
    ビヨンセの最後のガッツポーズがとてもいいです。

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    JOLENE

    デュエットを終えるやいなや、『JOLENE』のマーチングバンドバージョンが流れ始めます。

    マーチングバンドが、ダンサーやカウボーイ文化の一つである投げ縄を操るパフォーマーとともに行進しながらフィールドに入り、その列の真ん中に走るテキサス風の車には、ヒューストン・テキサンズのオーナーであるカル・マクネア氏とその妻ハンナ氏が乗っています。
    その行列の先頭では『TEXAS HOLD 'EM』の歌詞にもある「Hoedown」をクリスマス風にもじったものと思われる「HO HO HO-DOWN HOUSTON, TEXAS」の文字が入った垂れ幕が見られます。

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    その少し後ろでは、オープンカーの後部座席に腰掛けたビヨンセがカウボーイハットをかぶって登場し、ビヨンセバージョンの『JOLENE』を歌います。

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    そして『COWBOY CARTER』のカバーアートの着想源になったであろうカウガールへ敬意を示す演出として、2004年にミス・ロデオ・テキサス・プリンセス、2015年にミス・ロデオ・テキサスの座に輝いているニッキー・ウッドワード氏とアーカンソー州で初の黒人ロデオ・クイーンとなったジャダイア・クルシュ氏もオープンカーに乗って登場し、スタジアムの大歓声を浴びています。

    そんなゲストがフィールドを後にするのと同時に、各楽器ごとに組まれたマーチングバンドのグループが行進しながらフィールド全体に散らばります。
    フィールドの全体が写された画面では、いつの間にかカーペットやその他の大道具も消えており、片付けも同時に行われていることがわかります。

    ここで、ドリー・パートンつながりで、『TYRANT』冒頭の「カウボーイ・カーター、マッチを擦ってこのジャンク・ジョイントに火をつける時よ」という言葉とともに、『TEXAS HOLD 'EM』で特徴的な「Hey!」や「Hoo!」といった掛け声が聞こえ始めます。
    (ジャンク・ジョイントとは、アメリカ南部の黒人文化に由来する言葉で、地元の人々が集まり、ブルースなどの音楽やダンスを楽しんだり、お酒を飲んだりするためのコミュニティスペースのようです。)

    TEXAS HOLD 'EM + TEXAS HOLD 'EM (PONNY UP) REMIX

    そしてこの世界に黒人女性として初めてのビルボードの【Hot Country Songs】チャート第1位をもたらした『TEXAS HOLD 'EM』のイントロが流れ始めます。

    みんな一緒に手を叩いて
    この瞬間にテキサスにいられてとてもうれしいわ
    クリスマスのヒューストン、テキサスで
    『TEXAS HOLD 'EM』を初パフォーマンスできるなんて
    これ以上うってつけの場はないわよね!
    一緒に歌って!

    と、ビヨンセのノリノリの煽りが入ってから歌が始まります。
    ビヨンセが立っているステージは、「Juneteenth」の伝統の一つである、花などで飾りつけた馬車を意識しているようです。
    (詳しくは以下の投稿のスレッドをご参照ください🙇)

    「BEEN COUNTRY .com」更新情報⑰

    6月19日は、アメリカ合衆国において奴隷身分であった人々の解放を記念する連邦の祝日「ジューンティーンス / Juneteenth」。
    今回は、最新アルバムの収録曲『16 CARRIAGES / 16台の馬車』に関連させた画像でこの記念日を祝っているようです。#Beyoncé#BEENCOUNTRY pic.twitter.com/MPdItLFMYG

    — about Beyoncé ★ ビヨンセについて (@1of1_beyonce) June 28, 2024



    いつの間にかマーチングバンドがいなくなったフィールドに、地面のラインに沿って、ダンサーたちが広がっていきます。  
    ここからは、激しく複雑なダンスブレイクというより、カントリー文化に見られる、一列に並んで決められたステップを同時に踏むラインダンスが披露されます。

    ステージを降りたビヨンセは、またも「🤘」をしながらフィールド中央へと歩き、先で待っていたブルーと合流します。 
    そして二人も含めた全員でラインダンスを披露し、ここで歌詞の一部「spin me in the middle, boy」の「boy」を「Blue」に変えて歌っています。

    少しの間ビヨンセが一人真ん中でパフォーマンスし、歌も2番に入ると、再びダンサーたちと合流し、白いバンダナを取り入れたダンスが始まります。
    みんなで寄り集まって、バンダナで汗を拭く仕草をし、満面の笑みを浮かべるという部分では、ブルーだけ少し違うキメ顔をしていておもしろいです。

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    全体の様子を見ると、ビヨンセたちがいる中央のグループ以外の集団も、同じような規律の取れた動きをしているようで、そう言っている間になぜかビヨンセが担がれてちょっとだけ移動します。
    後ろ向きになったビヨンセが曲に合わせて勢いよく振り返りますが、距離もあり暗いところにあるはずのカメラをピンポイントで見つめるのはさすがビヨンセです。

    ビヨンセは再びミニステージに戻り、ここから、『TEXAS HOLD 'EM (PONNY UP) REMIX』に移行しながら、耳を澄ませると前作『RENAISSANCE』の先行シングル『BREAK MY SOUL』のサンプリングが聞こえます。
    さらに、「RENAISSANCE WORLD TOUR」にも参加していたダンサー、ダリウス・ヒックマンが見えたり、ブルーも同ツアーで退場するときにしていた仕草をして、『RENAISSANCE』感を感じさせながらも、ダンサーたちはフィールドを後にします。

    ただの車っぽいステージと思われていたものも、よく見ると4本のワイヤーが伸びており、ビヨンセの歌声のボルテージが最高潮に達するのに合わせて宙に浮いていきます。
    去年のドバイ公演から始まった上昇する演出ですが、その時のものもワールドツアーでのものも超える高さにまで昇ったビヨンセは、音楽としても照明としてもまさにクライマックスであるように盛り上がっていく中、『TEXAS HOLD 'EM』を歌い上げます。
    最後は、冒頭にも流れた高音の短音とともに、ビヨンセは手を拳銃の形にして弾を撃っており、ビヨンセが立つ土台からは「BANG」という射撃のオノマトペが大きく書かれた垂れ幕が下がります。

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    この「BANG」というのは、「act i」の時のブックレットなどで複数回登場しているもので、3部作の世界がつながっていることを示しているとともに、カントリーやアメリカーナのショットガンなどの文化の象徴として、さらにはこれから起こることへの暗示としてなどの意味も読み取れるかもしれません。

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    スタジアムと画面越しに観ている全員の歓声と拍手喝采を受ける中で、下の観客を見ているのか、うつむき気味のビヨンセは

    メリークリスマス!
    神のご加護を!
    本当にありがとう!

    と言い、舞台の幕を下ろします。

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    パフォーマンス後の「やりきったぞ!」と言わんばかりのジェスチャーは、とても微笑ましいです。

    BEYONCÉ LEAVING AFTER HER HALFTIME PERFORMANCE 🥹❣️ #BeyonceBowl pic.twitter.com/ASEkQzh6gk

    — Ceiontez🤍 (@CEIONTEZ) December 25, 2024



    トピック別振り返り

    テーマカラー

    まず、このパフォーマンス全体として白を基調としてい流のがとても印象的です。
    白馬に始まり白いキャデラック、出演者の衣装から細かいファッションアイテムまで白づくしです。

    これまで、3部作では、「act i」が赤、「act ii」が青という色分けでブックレットなども制作されている感じがしており、ジャケットが黒バックという点が共通していることから、次の「act iii」はテーマカラーとしては白になると予想していました。
    よって今回のステージ自体が、第3幕を大いに予告しているのかもしれません。

    しかし、その中でも不思議なのが、スタジアムの外からフィールドまでずっと続いていたカーペットに赤が入っていることです。
    おそらく主演者全員が身につけていたであろう「COWBOY CARTER」と書かれたおなじみのたすきに寄せるなら青も入っているべきで、全体の統一として白だけとなっていないのも意味ありげです。
    もちろん場所によっては暗くもなるため、視認性を高めるために赤と白が選ばれただけの可能性もありますが、『COWBOY CARTER』のアルバムジャケットにおいてアメリカ国旗の赤と白の縞の部分しか写されていないことにも共通しているかもしれません。

    現在のアメリカ合衆国の国旗は、赤と白の13の線が独立当初の13州を表し、50の星はアメリカ合衆国の50州を表しています。
    つまり赤と白の線は、アメリカ独立の原点である13植民地を象徴するもので、その当時は黒人は奴隷として扱われ、自由は白人だけのものでした。
    その赤白のストライプをカーペットとして取り入れることで、有色人種への差別をおこなってきたアメリカの歴史を暗示していると捉えることもできるかなと思いました。

    そしてこれはまさにアルバムのオープニングトラックである『AMERIICAN REQUIEM』の中心的なテーマでもあります。


    ブルー・アイビー

    去年初めにプライベートパフォーマンスとしてドバイで行われた公演からステージ上に上がっていた長女ブルー・アイビーですが、その後の「RENAISSANCE WORLD TOUR」においてはよりパフォーマーとしての姿を輝かせ始め、親としてのビヨンセの葛藤も去年末公開した映画内で語られていました。

    また、シリーズ2作目となる『ライオン・キング:ムファサ』では親子役で親子共演を果たし、2週間ほど前のワールドプレミアでは、ワールドツアーから見てもまたひとつ成長した姿を見せてくれていました。

    しかし今回のパフォーマンスはこれまでのとは異なり、出演時間も長く、その動きや堂々とした態度にもパフォーマーとしての成熟度合いがとても表れていました。
    世界一のパフォーマーであるビヨンセの背中を見て、ブルーがこれからどのような道を歩むのかは、世界中のBeyHiveが楽しみにしていると思いますし、次の親子共演にも期待が高まります。

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    選曲・曲順

    今回は、これまでのメドレーパフォーマンス同様、ただアルバムを再現するのではなく、特別なアレンジやマッシュアップとして最新アルバムの世界を表現しています。
    過去最長の1時間18分という長さのアルバムを約13分にまとめるだけですごいことですが、告知映像にも使用され、大きな意味をもつオープニングトラックが披露されなかったのは意外でした。
    しかし、スタジアム向きとは思えない穏やかな曲や短めの曲、インタールード以外はほとんどアルバムを網羅するように披露されています。

    中でも、アルバム内で象徴的でありながらもスタジアム向きではないような『BLACKBIIRD』『16 CARRIAGES』をオープニングとしてもってきて、さらにその後の『YA YA』の爆発力を強調させていたのは本当にすばらしい構成だなと感じました。
    他にも、シャブージーが参加した曲を中心に最高のマッシュアップを披露したり、ポスト・マローンとの小休止的なデュエットを設けて全体を整えたり、カントリーのクラシックである『JOLENE』をしっかり取り入れつつ、先行シングルである2つの楽曲で最初と最後を固めるというこれ以上ない構成だと思います。

    セットリストの中でも『COWBOY CARTER』に含まれないものとして『MY HOUSE』があります。
    アルバムの中では3回、今回のパフォーマンスでも最初と最後の2回鳴っていた高音の短い音と似た音が、『MY HOUSE』の最後の部分にも聞こえます。

    『MY HOUSE』で聞こえるものも同じものだと思われる最新ALで印象的な短い高音

    ラジオ番組のテーマに合わせれば時報っぽいし、『RENAISSANCE』の世界観に合わせた電子音ともとれるし、アルバム内の3箇所でそれぞれ音がちょっと違うのも気になるところ。#Beyoncé #ビヨンセ#actii #COWBOYCARTER pic.twitter.com/eTYpdXcTkB

    — about Beyoncé ★ ビヨンセについて (@1of1_beyonce) December 26, 2024

    よって『MY HOUSE』は「act i」から「act ii」への橋渡し的存在でもあったと考えることができ、「act ii」の告知CMに使用されていたり、今回のセットリストに含まれているのもそのためかなと思いました。



    まとめ:パフォーマンスの3大要素

    今回のパフォーマンスは、大きく分けて「カントリー・カウボーイ」「HBCU」「テキサス」の3つの要素で構成されていると考えました。

    カントリー・カウボーイ

    もちろん『COWBOY CARTER』自体がカントリーを主軸としたアルバムではありますが、今回のパフォーマンスでは、カウボーイ文化へのオマージュが特に多かった印象があります。

    まず初めにカウボーイハットをかぶって白馬に乗って始まるところから、カウボーイ・カウガールたちを見つめる演出、コートに入ってからも投げ縄や実際のロデオクイーンが登場するなどしていました。
    こうしたオマージュや気配りを忘れないところはビヨンセらしさの一つだと思いますが、今回はより意義深いことだったのではないかなと思います。

    ただジャンルとして「カントリーミュージック」を取り上げて作品にしたというのであれば、売れているカントリーアーティストとのコラボステージなどになるだろうなと思います。
    しかし、こうした音楽の領域にとどまらない演出によって、文化や歴史としての「カントリー」「カウボーイ」を祝福し敬意を表していると言えますし、もちろんこれは、アルバム自体にも表れています。

    しかし「カントリーミュージック」としても、ただ自分の世界観を見せつけるだけでなく、しっかりと『JOLENE』を披露し、カントリー分野でこれから活躍していくであろう若手アーティストたちにしっかりと花を持たせています。
    さらに、『TEXAS HOLD 'EM』などに顕著だったように、ライブバージョンとしてバイオリンなどが追加されたりと、よりカントリー感の強いアレンジも見られました。

    HBCU

    今回のパフォーマンスには、テキサス・サザン大学のマーチングバンド「Ocean of Soul」のメンバー200名ほどが参加しており、『MY HOUSE』を中心として、そのマーチングバンド感がとても強かったと思います。

    繰り返しになりますが、これは「Beychella」同様にHBCUのマーチングバンドにスポットライトを当てたステージとなっていますが、今回は(規模は違いすぎると思いますが)ハーフタイムショーという彼らが本来活躍する場であったことからもよりふさわしい演出だったと思います。

    テキサス

    今回のハーフタイムショー全体として、地元での開催であることがとても大きく感じられ、あらためてビヨンセのテキサス愛が感じられました。

    それは先行シングルが配信された時からそうだったとは思いますが、「テキサス」が入った代表曲『TEXAS HOLD 'EM』でステージを締めくくったのも、パフォーマンスの第一声が、若くして地元を離れなければいけない苦しさを歌った『16 CARRIAGES』であったのも、すべてテキサスへのラブレターだと捉えられます。

    また、「SLAB」文化を表現した車を使用したり、ダンスに「Hook 'em Horns」のハンドサインを取り入れたり、コート入り口のアーチや女性ダンサーの衣装など随所で星形をモチーフにしたりと細かいテキサスへのリファレンスが見られます。

    また、マーチングバンドを再び大きく起用したステージであるという意味でも、会場が地元のテキサスであったという意味でも、このパフォーマンスもまたビヨンセの「HOMECOMING」として捉えられるなと思いました。



    アナウンス日時のアナウンス

    ハーフタイムショーのパフォーマンスが終わると同時に、「あの馬を見て」というコメントとともに以下の映像が投稿されました。

    Look at that horse. pic.twitter.com/2AtteP5lZk

    — BEYONCÉ (@Beyonce) December 25, 2024

    今回のパフォーマンス同様に、アメフトのコート上で白い馬にまたがったビヨンセが、ロデオクイーンが持つような大きなアメリカ国旗を振り回しています。
    馬の鞍は、「act ii」のアルバムタイトルが発表された時と同じものだと思われ、ビヨンセもカウボーイハットにカウボーイスーツと、カウガール全開といった姿です。
    後ろでは西部劇を彷彿とさせる音楽と、馬の走る音が流れ、最後には「1.14.25」=「2025年1月14日」という日付が映し出されます。

    この投稿から考えても、「act i」から振り返ってみても、この3部作を象徴するものである「馬」に注意を促していることがわかります。
    また、単に『COWBOY CARTER』のカバーアートを再現しているだけにも見えますが、カウボーイスーツの上に羽織っているジャケットはエルヴィス・プレスリーを思わせるようなフリンジが揺れるものになっており、カントリーの枠からの逸脱を示唆しているのかもしれません。
    さらに、「1.14.25」という文字(「BEYONCÉ BOWL」という題字も)がこれまで「act i」「act ii」で使用されてきた字体とは異なり、ブラックレター風のものになっていることから、新たな幕開けを暗示しているようにも思われます。

    トラヴィス・スコットとのコラボ楽曲『DELRESTO (ECHOES)』のシングル版ジャケットにおいて、積まれた新聞紙の中に「ベティ・ブラック・ツアーのチケット完売! / THE BETTY BLACK TOUR SOLD OUT!」という見出しと、その記事が「14ページ」に書かれているという内容が読み取れ、今回発表された日付の「1.14」と合致していると騒がれています。

    また、世界最大級のライブ・エンターテインメント企業であり、長年ビヨンセのワールドツアーの開催も手がけてきた「Live Nation」がこの映像を引用していることからも、ワールドツアー(もしくはラスベガスのレジデンシー)のアナウンス説が強いと見られています。
    ハーフタイムショー後そのまま発表するのではなく、日付だけを告げるのはまさに焦らし上手なビヨンセらしいとも言えますが、当日になればその理由がわかるのかもしれません。

    いくら咀嚼してもしきれないようなパフォーマンスから、1ヶ月の間も空けずに新たな発表があるのはうれしい限りですが、同時に盛りだくさんすぎて心がもたないという気もしてしまいます。
    今から3週間足らずでやって来る「何か」が発表される1月14日から、さらにい2週間と少し経った2月2日には、ビヨンセが最多ノミネートを受けている第67回グラミー賞も控えているというように、まだ始まってもいないながら、すでに2025年もビヨンセイヤーになることは間違いないようです。

    まずは、あっという間であろう「1月14日」の発表までの間にできるだけ平静を取り戻して、再びBeyHive一同で大盛り上がりしたいものです。

    — 終 —

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