
NOT A HOTEL新卒PdM、PdMの仕事を何もわかっていなかった話
こちらはNOT A HOTELのソフトウェア開発連載「Inside the SOFTWARE TEAM」の記事です。
はじめに
NOT A HOTELのOwnerAppチームでPdMをしている村瀬太陽です。
今年の4月に新卒で入社し、半年と少しが経ちました。
正直に言うと、
入社当初の僕は PdMという仕事を何もわかっていませんでした。
学生の時にエンジニアとしてPdMを横目で見ていた自分にとっては、
「プロダクトの未来をデザインする人」「機能の仕様やUI・UXを考える人」
そんなイメージだけを持って入社しました。
でも実際に働いていく中で、PdMという役職の本質を捉えられていなかったことに気付きました。
そしてその気づきは、NOT A HOTELが大切にしている文化や、
実際に働いているメンバーの姿を間近で見たことによって生まれたものです。
このブログでは、新卒PdMとして感じた“最初の誤解”、そこからの“気づき”、そして“会社の文化との接点”を書きたいと思います。
NOT A HOTELのソフトウェアチームに興味のある方、NOT A HOTELの文化に興味がある方にとって、少しでも何か伝わるものがあれば嬉しいです。
学生時代:NOT A HOTELに惹かれた理由
大学時代はハッカソンや複数の企業でエンジニアとしてアプリ開発に没頭しました。
大学に入るまでパソコン・テクノロジーとは無縁だった僕にとっては学びの宝庫でゲームのように成長していく毎日にとても満足していました。
そんな中、大学4年の夏に
たまたまNOT A HOTELの存在を知ったことが、自分の価値観を大きく変えました。
NFT、IoT、そして圧倒的な建築。
「ホテルでも別荘でもない、まったく新しい体験をつくっている会社」
というインパクトが強くて、一瞬で引き込まれました。
それまでの僕は、
“多くの人の課題を解決するプロダクトをつくる” という視点でしたが
NOT A HOTELを知って、CEOの濵渦さんのnoteを読む中で
“無くても困らないが、あると最高で、カッコよくて、自分も本当に欲しいと思えるものをつくってみたい”
と心から思うようになりました。
入社当初に抱いていたPdMへの“理想”
入社当初の僕は、PdMという仕事に対して、正直かなりキラキラしたイメージを持っていました。
PdMはプロダクトの未来を描き、大きな意思決定をして、デザイン・仕様を決め、エンジニアとともにプロダクト全体を動かしていく──。
そんなイメージを抱いていました。
自分も早くその中心に立って、
次々と新しい機能やサービスを生み出していきたい。
NOT A HOTELの世界観をさらに広げていきたい。
入社した当初は、そう思っていました。
現実とのギャップにモヤモヤしていた最初の半年
ただ、入社して最初に任されたのは、僕が想像していたような大きな仕事ではありませんでした。
細かいUIの微修正や、アプリに配信するお知らせ文の調整、環境整備のようなタスクがほとんどで、最初はかなりモヤモヤしていました。
「もっと大きい仕事を任せてほしい」
「自分ならもっとできるはずなのに」
「新卒だからって、任されないのは悔しい」
そんな気持ちがずっと頭の中にありました。
学生時代にエンジニアとしてコードを書いていた頃と比べて、
“自分は今、何をしているんだろう” と感じる瞬間もありました。
今思えば、このときの僕は
PdMという職種の本質を、何ひとつ理解できていなかったんだと思います。
PdMの本質は、“小さな仕事”の中にあった
そんなモヤモヤした気持ちを抱えたまま働いていた頃、CPOの八代さんと一緒に仕事をさせていただく機会が多くありました。
その時間の中で、僕が“ただの小さなタスク”だと思っていた仕事ほど、八代さんは誰よりも丁寧に向き合っている ことに気づき始めました。
例えば、アプリのお知らせ文章。
たった数行の文でも一語一句を細かく見直し、
「この表現だとお客様にどう届くか」
「NOT A HOTELというブランドにとって適切な言葉は何か」
そこまで考えるのか、というほど妥協せずに細部まで向き合っていました。
最初は、その丁寧さの大切さがよくわかりませんでしたが、八代さんと日々会話していく中で少しずつ理解できるようになりました。
自分が些細なことだと思っていたような細かい部分ほど、
実はプロダクトの“らしさ”や体験の質をつくる大事な場所であり、
その重要な役割を新卒である自分に任せてもらっていたのだと気づきました。
細部へのこだわりを学び、行動が変わっていった
そんな気づきを重ねていくうちに、自然と僕の行動も少しづつ変わっていきました。
それまではどこかで、「これは誰でもできる仕事だから」「もっと大きいタスクを任されたい」と思う気持ちがどこかにあったのですが、
今では、面倒に見えるタスクや、誰も拾っていないボールほど、自分が真っ先に取りにいこうと意識して動くようになりました。
お知らせ文の一文、ボタンのラベルの違和感
そういった“小さなこと”の積み重ねこそが、
NOT A HOTELの世界観や体験の美しさをつくり、
ブランドを形づくる大事な部分だとわかったからです。
小さいタスクを丁寧に積み重ねていくことで、
自分の中にも少しずつオーナーシップが芽生えていく感覚がありました。
PdMという役割は、ロジカルに仕様を考えたり、綺麗なデザインをつくったりすることよりも、まずプロダクトに対してオーナーシップを持つことが一番大切であり本質だと気づきました。
そして、そのオーナーシップは、細かい部分に妥協せず向き合い続ける姿勢の積み重ねの中で、自然と培われていくものなのだと、ようやく理解できました。
細部へのこだわりが、“NOT A HOTELらしさ”をつくっていた
小さなタスクにも丁寧に向き合うことの大切さを意識し始めてから、
会社全体を見渡すと、
細部にこだわる姿勢はNOT A HOTELのすべてのチームに共通している
ということに気づきました。
建築チームが作り上げるWoWな建築や、お客様とのコミュニケーションを通して最高の体験を届けるCSチームなど、
すべてのチームのこだわりがNOT A HOTELというひとつの体験として唯一無二の価値を提供していることを実感します。
特に新卒研修での運営体験は印象的です。
細部にこだわる姿勢は社員だけでなく、アルバイトの方にも自然に浸透していたのです。
2日間だけの短い研修でしたが、サポートしてくださったアルバイトの方が「このくらいでいいだろう」と流してもおかしくない場面でも、一つひとつの作業を丁寧に、そして背景まで詳細に説明してくださいました。
NOT A HOTELに関わるすべての人が、NOT A HOTELに対して愛情と誇りのようなものを持っているんだなと感じました。

さらに、CEOの濵渦さんが誰よりも細部にこだわっています。
アプリの文言やテキストサイズ、インタラクションといった部分にまで、
濵渦さん自身がフィードバックをくださいます。
しかも、そのこだわりは建築やセールスなど、NOT A HOTELの体験をつくるすべての領域に同じ粒度で向けられているのです。
こうした様々な場面を通じて、NOT A HOTELは会社全体でこだわり抜く文化が自然と醸成されていることを実感します。
ソフトウェアの“のびしろ”へのワクワク
NOT A HOTELの建築は、本当に素晴らしいです。
実際に滞在すると「こんな空間あるんだ…」と思わず息をのむような体験があります。
でも同時に、こうも感じます。
NOT A HOTELにたどり着くまでのプロセスは、まだまだ良くできる。
どの拠点を選ぼうか迷う時間、
アプリでの予約、
予約してから滞在日までのワクワク感。
これら“滞在前の体験”をつくれるのは、ソフトウェアです。
ここをもっとよくできれば、
NOT A HOTELが提供する体験は、もっともっと最高にワクワクするものになると思います。
そして、この体験をつくっていけるのがソフトウェアチームです。
今、自分は細部に向き合う姿勢が土台となって、
アプリの根幹部分の機能改善など、
他のPdMの方と変わらない大きさのタスクを任せていただけるようになりました。
至らぬところばかりなのですが、PdM含め、エンジニアの方が一緒にサポートしてくださるおかげで、のびのび挑戦できています。
これからも、目の前のことに丁寧に向き合いながら、
NOT A HOTELのソフトウェア体験を、他にはない唯一無二のものにしていけるよう頑張ります。
現在、NOT A HOTELのSoftwareチームでは採用強化中です。カジュアル面談も受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。