
【車中音楽手帖 #46】サディスティック・ミカ・バンド 70's Best
【車中音楽手帖】
私の運転用プレイリストを紹介するシリーズです。
地方で暮らしていると、日常的に車を利用することが多いのです。
日本人による英国ロックの肖像
このプレイリストの特徴は、『黒船』が丸ごと入っているところです。中3になったばかりの頃、友達と『戦場のメリークリスマス』を観に行った帰りに石丸電気で買ったアルバムで、思い入れもあってか一曲も削れませんでした。サディスティック・ミカ・バンドとの出会いはそんな感じっす。
もっとも、コンセプト・アルバムとしての性格に鑑みれば、丸ごとが正解かもしれませんね。同時に、英国ロックを標榜する彼らが、Chris Thomas を迎えて制作した最高傑作と言ってよいでしょう。「嘉永6年」のメドレーにはぶっ飛びましたね。
遡って、1stアルバムの元気なブギの数々は、グラム・ロックの感触。強くコンプレッサーがかかったようなミックスも独特ですよね。翻って、3rdアルバムには、残念ながら2ndを超えるほどの手応えが感じられません。それでも、ミカの歌う「ブルー」はお気に入りです。後に、彼女はロンドン・パンクの誕生を至近距離で見守ることになります。
加藤和彦を筆頭に、小原礼、高橋幸宏、高中正義ですから、ティン・パン・アレイ、ナイアガラと並び、70年代を通じて日本のポピュラー音楽発展の一翼を担ったと言えるでしょう。加えて、YMO以前に海外進出の先駆となった点も特筆すべきですよね。