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Photo bynoudoukai

こざかしい落下 #毎週ショートショートnote

     2050年のワールドシリーズは、四半世紀ぶりに俺の古巣BJ'sと宿敵LD’sが対戦する。   25年前、LD’sには「こざかしい落下」と言われる縦に落ちるスプリットを操るエース、カトウがいた。2025年の勝負を決する第7戦、カトウの投げた「こざかしい落下」で俺は三振、ゲームセット。俺の人生に、ずっと付き纏ったワンシーン。
     「ロドリゲスさん、始球式に出ませんか?」BJ’sからの申し出に、俺は提案した。LD'sの元エースカトウが投げ、俺が打席に立つ一球勝負。しばらくしてメッセージが届いた。「受けてたちますよ」。
     その晩、スポーツニュースでカトウが現役同様の締まった体で投げる姿が写され、俺の心に火がついた。
     やがて迎えた始球式。カトウが投げた一球。俺のバットは空を切り、俺はその場に倒れ込んだ。カトウは俺を起こしながら言った。「いやあ、球がお辞儀しちゃって」。
     カトウ。こざかしいヤツ。俺は笑顔でヤツの肩をたたいた。
    (410字)
    たらはかに様の企画に参加させていただきます。
    ワールドシリーズ、面白かった!

     
     
    田舎の人。Jラップ、シティポップ、芸人ラジオ、韓国映画など好きなヒマ人。韓国語学習に取り組んでいきます。2025年9月20日、日記のようなものを開始。股関節のリハビリ中。

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