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🐩リンとの出会い |譲渡会で出会った“もう1匹のココ”🐾

    ココを迎えてから十ヶ月ほど経った頃、家族でペットショップへ行った。

    その日、店の前でNPO主催の犬猫譲渡会が開かれていた。そこにリンはいた。白い小さな犬が、ちょこんと座っている。おとなしくて、控えめで、まるで「私は良い子です」と看板でも背負っているようだった。

    私は一目見て思った。

    「この子、ココに似てる……!」

    ココは茶色、リンは白。色からして全然違うのだが、その時の私には目つきや雰囲気がそっくりに見えた。ビビビと運命を感じた時には視力まで都合よくなる。あとでココと見比べたら、別にそこまで似ていなかった。あの日の私は、目ではなく願望で見ていたのである。

    店内にいたママを呼んだ。

    「ココに似てる子おるよ!」

    ママは「うーん、似てるかも?」と、かなり控えめな返事をした。今思えば、あれは同意ではなく、私の勢いに巻き込まれないための防御姿勢だったのだろう。しかし私はもう勝手に確信していた。この子はココのきょうだいに違いない。血縁など一切ないのに、心の中ではすでに家系図が完成していた。

    ただ、うちにはすでに犬がいた。三匹目となると話は別である。可愛いだけでは迎えられない。ごはんも病院も散歩もある。一歩間違えれば、この子たちと同じように、誰かに託される側になってしまうかもしれない。そう思うと、軽々しく「連れて帰ろう」とは言えなかった。

    後ろ髪を引かれながら、私たちは一度ペットショップを後にした。車は走り出したが、私の頭の中では白い犬がずっと座っていた。おとなしく、良い子そうな顔でこちらを見ている。

    帰り道、私はついに言った。

    「なぁ、もう一回だけ見に行ってええ?」

    譲渡会へ引き返した私たちは、気づいたらリンを車に乗せていた。

    出会いとは偶然の顔をしてやってくる。そして「気のせいかも」と言い聞かせているあいだに、ちゃっかり助手席あたりに座っている。

    あの日、リンはココに似ていると思った。

    実際は、たいして似ていなかった。

    ただひとつだけ似ていたのは、私の人生に遠慮なく入り込んでくる才能である。


    🐩 リンのアンサー:演技派女優、本日クランクアップ💃
    🔗 次話はこちら👇

    🐾 リンの自己紹介:ストーカー気質なツンデレ女王🐩

     
     
    大阪産🐯→沖縄で独立🌺→娘の進学で上京🏙️ 犬🐶たちと一緒に日常のモヤモヤをエッセイっぽく雑筆中📖 人生を見つめ返しながらぼやき🗣️ ……いや、書き散らかしてるかも🫢 「なんでやねん」があれば、だいたい一本書ける。 ......知らんけど(≖ᴗ≖ )フフフ…✨

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