
LINEでわかる。夫婦の時間
かわいい女の子と1時間一緒にいると、1分のように感じる。熱いストーブの上に1分座れば、1時間のように感じる。これが相対性である――アインシュタインの言葉として、そんな有名な例えがある。
18時07分、「ご飯炊いといて欲しい」と妻からLINEが届いた。さて、皆さんならどうする?
A.すぐに返事をする。
B.炊飯器へ向かう。
C.一旦、見なかったことにする
D.そもそも、気づいてない
この日、私はDを選択した。普段ならCが多い。さて、Dを選択した私はどうなったか。
18:07「おおおおおおーい」
18:07「おおおおおおおーい」
18:07「おおおおおおおーい」
そして、時計の針は一つ動いた。
18:08「おい」
我が家の正解はAである。しかも、プロゲーマー並の反射神経を求められる。

今日、晩ご飯の準備をしていたとき、パスタがないことに気づいた。19時11分、「帰りしな、パスタの麺買ってきて」と妻へLINEを送った。
20時ごろ、バタンと勢いよくドアが閉まる音とともに、妻が帰ってきた。
「LINE気づいたの、今なんだけど?」
第一声は、せめて「ただいま♡」であって欲しい。
「既読つかないなら電話するとかしないの? おかしいとか思わないの? 今、帰ってきたばっかりなのに、買いに行くわけないじゃん。買ってないよ? どうすんの?ーー」
私はまだ、何も言っていない。
アインシュタインは、かわいい女の子と一緒にいる1時間は1分のように感じるらしい。では、そのかわいい女の子に怒られている一分は、いったい何分なのだろう。
シュパッと逃げるように、駅前のスーパーへ向かった。トボトボと歩きながら、そういえば既読確認していなかったことを思い出し、LINEを開いてみると、パスタの一つ前に、私が送ったメッセージが残っていた。
22:30「コーラか炭酸」
昨日、夜中にコンビニ行くと言った妻に送ったものである。
まだ既読はついていなかった。
