実はそこが旧日本軍のややこしい所で、
紫電改 も 震電 も「海軍機」です。
B-29迎撃という“本土防空”任務なので、現代感覚だと「空軍っぽい」「陸軍っぽい」と感じやすいですが、当時の日本には独立空軍がありませんでした。
なので:
陸軍航空隊
海軍航空隊
の両方が本土防空を担当していた。
特に 紫電改 は、もともと海軍の局地戦闘機として開発されました。
「局地戦闘機」というのは、
艦隊護衛より
本土迎撃寄り
の戦闘機カテゴリー。
一方 震電 はさらに極端で、
「B-29迎撃専用に近い」
思想の超特殊機です。
高速上昇
重武装
高高度迎撃
を狙っていた。
だから用途は“空軍戦闘機”っぽいのですが、開発主体は海軍。
逆に陸軍側にも:
飛燕
鍾馗
など迎撃機がありました。
つまり当時は、
陸軍も海軍もそれぞれ「空軍」を持っていた
ような状態。
だから:
同じB-29を迎撃
でも別組織
機体も別
エンジンも別
という非効率が起きていた。
一方で海軍側は、
「航空戦力が主力兵器」
という意識が非常に強かったので、航空を手放したくなかったんですね。
特に 太平洋戦争 では空母航空が海軍の中心だったので。