
自分の名前をつけたがりのトランプ
ロサンゼルスの南、「パロスバーデス(Palos Verdes)」。太平洋を見下ろす崖の上に、トランプ大統領のゴルフ場がある。
その名も『Trump National Golf Club Los Angeles』。
車で小一時間ほど。ここへは、たまに来る。まだ小さかった息子を連れてきたこともある。とはいっても、ゴルフをするわけではない。
お散歩。
ゴルフは人生でたった一度しかやったことがないのだが、どうやらあまり向いていない。

周辺には一般に開放された遊歩道があり、海を眺めながら散歩することができる。
広々としていて、とても気持ちがいい。
もちろん、トランプを支持していなくても散歩はできる。ゴルフをしなくても文句は言われない。ちょっとお茶しに、誰でも立ち寄ることもできる。
ありがたい。

ところで、このゴルフ場。海に面しているため、ボールを海に落とす人もいるだろうか。1999年には、完成を目前にして18番ホールが海に落ちた。
地滑りである。
開発会社は後に経営破綻。その後、2002年にゴルフ場を買い取ったのが、不動産王のドナルド・トランプだった。
当時はまだ大統領でもない。
ゴルフ場を再建し、名前も Trump National Golf Club Los Angeles に変えた。ゴルフ場につながる道路にも自分の名前をつけようとしたが、地元ではだいぶ反発もあったらしい。今は「Trump National Dr.」となっている。
当時から、自分の名前を付けたがりのようだ。

海からの風を感じながら、手入れの行き届いた遊歩道を歩いていると、思わぬものに遭遇した。自分の頭ほどの大きなトカゲを咥えた、
ヘビ。
お食事中のところ、申し訳ないのだが。こちらも散歩中。ぶらぶら歩きたいのだ。

とっとっと、お暇してもらって先へと進む。
満開のブーゲンビリアの群生。ロサンゼルスではパームツリーの次によく見かける植物だ。いろんな色があるが、青い空の下で見るこの鮮やかなピンクが、
私は好きだ。

もうすぐアメリカは中間選挙。ニュースでは連日のようにトランプの名前を耳にするが、それにしてもこの人の話題は尽きない。
アメリカに長く住んでいるが、私に選挙権はない。
当然だと思っている。

私は日本人で、ここでは外国人なのだ。それでも「どっちを応援してる?」と聞かれれば、
今なら共和党と答える。
リベラル万歳のカリフォルニアでは比較的肩身が狭いのだが、「トランプを応援しているのか?」と聞かれたら、
それも違う。
トランプ自身、かつては民主党に所属していた時期もある。なんだかややこしい。彼のやっていること全てが正しいとは、決して思わない。
ただ、国民が選んだのはトランプだった。
つまり、そう言うことだ。

ここを訪れる人たちは、皆トランプ支持者だろうか。共和党支持者だろうか。
トランプが嫌いな人は来ないのだろうか…
そんなことを考えながら天気のいい週末、彼のゴルフ場を歩いていた。誰の名前がついたゴルフ場であろうと、この場所から見える景色は、
私のお気に入りだ。