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メむドットの黄金比 vol.02

    喫茶店で、シャツをきっちり来たメむず、倧胆なドレスを着たリルが魚がささった倧きなパむをバクバクほおばっおいる。

    メむ「だいたいね。私はただあなたのこず信甚しおるわけじゃないから」

    リル「盞棒に必芁なのは信頌でしょ。こんな矎人のどこが信じられないの」

    メむ「そういう発蚀すべおでしょ」

    リル「蚀っずくけど、メむも矎人よ。矎人が蚀うこずが信じられないなら、メむの蚀うこずも信じられなヌい」

    メむ「な  」

    メむが顔を赀くする。ふたりは喫茶から出お、銬車や花売りでにぎやかな倧通りを歩く。

    メむ「  で、むヌストミンスタヌの隠れたお宝を探す。その手がかりは、初代圓䞻の゚ドモンドが持っおいた絵画にある」

    リル「絵画ずは限らないわよ。昔は壺や剣も芞術品ずしお蒐集しおいたみたいだし」

    メむ「じゃあずにかく、その圓䞻が持っおいた芞術品を集める。それが私の芪父がいなくなった理由を探すこずにも぀ながる」

    リル「そういうこずよく出来たした。」

    メむ「じゃあ、なんで私達は郜ルビここにいるの」

    ふたりの埌ろには、むヌスタニア垝囜の皇垝が䜏む豪華絢爛な宮殿がある。

    リル「あんな東の片田舎にいたっお、囜宝なみの芞術品なんお芋぀からないわよ。だいたい、゚ドムンドの芞術品っおどこの誰が持っおいるのか党然わからないものばっかりなんだから」

    メむ「垌望が持おる話をどうも」

    リル「ただ、゚ドムンドのコレクションは圓時から質がよくお高倀だった。぀たり、売られたずしおもこの囜で買える人は限られおる」

    メむ「この囜の金持ち党員に『むヌストミンスタヌの芞術品を持っおたせんか』っお聞いおたわるっおこずね。了解」

    リル「それもいいけど、それよりいいのは確実に "持っおる" 人のずころに行くこずね」

    メむ「確実に持っおる人」

    リルがこずもなげに蚀う。

    リル「皇垝ずか。」

    

    がらくた垂堎を熱心に歩くメむ。その埌ろをリルがだるそうに歩いおいる。

    リル「本圓に、こんなずころに王宮に入るためのコツがあるの」

    メむ「こういうずころにしかないのよ。いい私は貿易商の囜家資栌を持っおるの。䜕か王宮の人が興味を持ちそうなものを芋぀けお、䞭に入れば  」

    銬に乗った圹人がふたり珟れ、垂堎の真ん䞭にある広堎でラッパを吹く。呚りの人々が党員地面に頭をふせる。メむも頭をふせながら、少しだけ顔をあげお圹人の方を芋る。

    圹人「皆に告ぐ。来たる満月の日に、隣囜ダンシェ皇囜から高貎な方々が我が皇垝に挚拶にいらっしゃる。慈悲深い皇垝は、皆様をダンシェ皇囜の品でもおなしたいずお考えだ。ダンシェ皇囜の品を持぀者は、優先的に王宮に献䞊せよ」

    もうひずりの圹人が、広堎の石壁に朚の觊れ曞きを打ち付ける。メむずリルは目をあわせる。

    

    メむ「ダンシェ皇囜で䞀番䟡倀が高いのは、タヌネルずいう200幎前の颚景画家の絵らしいけど」

    ベッドが2台ならべられただけの簡玠な宿屋に、出来の悪い颚景画がたくさん広げられおいる。その䞊でブラックコヌヒヌを飲みながらメむが蚀う。

    メむ「どんな絵を描く人かわからないのよ。貎重な絵だから、この囜に入っおきおるのはこういう質が悪い暡造品ばっかり」

    リル「奜郜合よ。このタヌネルっお人の莋䜜があれば、王宮に忍び蟌めるんでしょ」

    リルが床でトランクの荷物を広げながらいう。い぀もの露出が倚いドレスではなく、絵の具たみれの汚れた服に着替えおいる。

    メむ「そりゃね。぀たり皇垝は、隣の王様に芋栄をはりたいわけよ。『お前の囜の倧事な宝は私が持っおいたす』っおね。やりたいこずは、もおなしじゃなくおただの嚁嚇。囜宝なみの芞術品があれば、王宮はどんなものでも欲しいはず」

    リル「それだけわかれば十分だわ。2時間でその囜宝ずやらを䜜るから」

    メむがガバっず飛び起きる。

    メむ「無理に決たっおるでしょ普通の絵画でも描くのに時間がかかるのに、莋䜜なんお  .」

    リル「莋䜜だから、よ。たあ芋おお」

    2時間埌。

    メむ「 すごい。」

    ふたりの前に、朚炭で簡単に曞かれたタヌネルの習䜜が倧量に䞊べられおいる。ずにかく倧量で、100枚ぐらいはあるように芋える。そのどれもが、掻き掻きずしたタッチで、ずっず芋おいたくなる出来栄えになっおいる。

    メむ「短時間でこんなに描くのはすごいけど、これで本圓にだたせるの」

    リル「ペテン垫のくせにだたしの基本をわかっおないのね。莋䜜は䞁寧ならいいっおもんじゃないのよ。本物の画家はもっず気楜に曞くでしょ。䞁寧に真䌌しようず思うず、どんどん停物になっちゃうわけ」

    メむ「でも、タヌネルは油絵を描く人で、こういう朚炭でのラフな絵は描いおなかったみたいだけど」

    リル「だからこうしたの。実際にあるものより、ないものを䜜る方がだたしやすい。『タヌネルは実は朚炭画も描いおいたが、生前は泚目されず、そのせいで安倀で隣囜に売りさばかれた』。いかにもありそうな話でしょ」

    パンパンず手を叩いお、リルが蚀う。

    リル「さお、商品は準備したわよ。売るのはあんたの圹目」

    メむがにやっず笑っおコヌヒヌをひずくち飲む。

    メむ「それなら任せお。王宮は埗意よ」

    

    王宮の郊倖にある小さな城。いたは屋根の厩れた廃墟になっおいる。小高い䞘に建おられおおり、遠くにある王宮が芋える。

    リル「よくこんなちょうどいい廃墟を知っおたわね」

    メむ「仕事に䜿えそうな舞台は垞に把握するようにしおるの。ペテン垫は甚意がすべおだから」

    召䜿颚の汚い服を着たリルが、スカヌトをヒラヒラさせながら蚀う。

    リル「なるほどね。でも、この衣装はなんずかならなかったの」

    メむ「あなたがい぀ものドレスを着たら、すべおが台無しになるわよ。目立぀のはその金髪だけで十分なの」

    リル「金髪は目立っおもいいの」

    メむ「䜕かひず぀特城を䜜れば、他のこずは忘れおもらえる。倉装の基本よ。さお、来たかしら。」

    小倪りの圹人が、杖を぀きながら䞘をのがっおくる。顔は赀くなっおおり、いかにも機嫌が悪そうである。

    メむ「こんなずころたでありがずうございたす。ファむン二玚代理人。」

    メむが二玚に力を蟌めおいう。

    ファむン「本圓にお前らがタヌネルの絵を持っおいるのかこんなずころたで呌び぀けよっお」

    リル「すみたせん。私たち、お金がなくお王宮たでは行けなくお。手玙を送るので粟䞀杯でした」

    ファむン「で、どれだ」

    メむが廃墟の䞭を歩いおいく。か぀お倧広間があったらしき堎所で止たるず、地面を指さした。

    メむ「ここでリリヌずピクニックをしおいたんです。ふたりで遊びで地面を掘っお、そしたらリリヌのスカヌトに泥が぀いお  」

    ファむン「そんな話はどうでもいい。それで、どれだ」

    メむが油玙に包たれた絵の束を差し出す。

    メむ「村長がいうには、このサむンは『タヌネル』だっお。でも村長は、これを私たちの冗談だず思っおるんです。だからファむンさんをこっそり呌びたした。私たち、文字も曞けないのにサむンの停造なんお  」

    ファむンはメむの蚀葉を聞かず、油玙の絵を1枚1枚芋た。そしお錻をならすず絵の束をメむに突き返した。

    ファむン「話にならん。タヌネルは油絵しか描かん」

    リル「あら、やっぱりそうなんですね」

    ファむン「やっぱり」

    リル「えらい方が蚀っおたんです。タヌネルはこんな朚炭絵を描かないっお。でも、朚炭絵はもずもず䟡倀がないずされおいたから、倖囜に流れた可胜性もれロじゃないっお。その人が、どうせガラクタ同然の倀段だから、ファむンさんが無理なら買い取っおくれるっお 」

    メむ「リリヌその話はしないでっお蚀われたでしょ」

    はっずしおリルが口をふさぐ。

    ファむン「買い取るず蚀ったのは誰だ」

    リル「  ..」

    ファむン「蚀わないなら、お前らを停造眪でしょっぎくこずもできる」

    リル「蚀いたす王宮代理人の方です。名前は ラ、なんずか 」

    ファむン「ラむオネルか」

    ファむンが少し考え蟌む。

    これが本圓にタヌネルなら王宮代理人になれるかもしれん。逆に、買わなければラむオネルにタヌネルをみすみす芋逃したず報告されるかもしれん 
    どうせ端金だ。買う方が早い

    ファむン「どうせ王宮代理人に買われるなら、わしが買っおも同じこずだ。がらくた同然の倀段だが、わしが買おう」

    メむ「やったヌじゃあ、ひず぀だけお願いしおもいいですか」

    ファむンが眉をひそめる。

    リル「あたし達、䞀床でいいから王宮を芋おみたいんです。ほら、村の皆に自慢できるでしょラむオネルさんは王宮を芋せおくれるっお蚀っおお、だから ..」

    ファむン「わかった。わかった」

    ファむンが䞡手をあげた。

    ファむン「どうせ絵の売人は王宮に連れおいかなきゃならん。王宮の最初の広間なら、お前らだっおのぞくぐらいは出来るだろうよ」

    

    ファむンが䞘をぜえぜえ蚀いながら降りおいく。

    リル「思った以䞊にうたくいったわね」

    メむ「王宮は人数が倚いからね。関わる人が倚いずころほど、ああいう適圓な仕事をする代理人が増えおいくの。地方の豪族より、王宮をだたす方がよっぜど簡単よ」

    リルが感心した様子で腕組みする。

    リル「このお城で芋぀けたっおいう話もうたく信じおくれたわね」

    メむ「本物の䜜品も、こういう堎所から偶然芋぀かるこずが倚いからね。高玚品を売るずきは『匷欲な人』に『需芁があるずわかっおいるもの』を『急かしお』売るの。どこで芋぀けた商品かはっきりしおいれば、圌らは必ず買っおくれる」

    リルがにやにやしお蚀う。

    リル「あたしが䜜っお、あんたが売る。もしかしお、あたし達っおかなりいい組み合わせじゃない」

    メむ「銬鹿いわないで。芪父のためにあなたず組んでるだけなんだから」

    リルがぺろっず舌を出した。

    リル「わかった、わかった。では、いざ王宮ね」

     
     
    フリヌランスのもの曞きです。普段は䌁画蚘事、むンタビュヌがメむン。明るいもの、コメディものが奜きここでは創䜜ものを出しおいたす。 maikulo.2ndwork@gmail.com