
帰れない旧正月を、自分なりに迎える
十三人もいる大家族で育ったので、子どもの頃は、あまり一人の時間がありませんでした。その反動かもしれませんが、大学進学をきっかけに実家を離れました。
来日してから、一度も台湾で旧正月を過ごしたことはありません。最初は特に、何も思いませんでした。けれど年を重ねたせいか、今年は少しだけ、母が作っていたおせち料理、年菜(ネンツァイ)が恋しくなりました。
あの、茶色い料理が多い台湾の旧正月の食卓。
家族の人数が多いので、丸い大きなテーブルのほかに、リビングにももう一つテーブル(料理は鍋が中心)がありました。
みんなが立ったり座ったりしながら、誰もきちんと見てはいないけれど、ただ流れている新年番組をバックグラウンドミュージックみたいにしつつ、ガヤガヤと、それぞれの場所で食べていました。
色は地味なのに、味と匂いと記憶だけは、やけに濃い。

話は少し変わりますが、今年も斗方春聯(縁起の良い言葉やイラストを描いた、正方形の赤い紙)を描きました。
日本にはこうした習慣がないので、その絵は色を変えて、スマホの壁紙にもしています。よかったら、どうぞお使いいただけると嬉しいです。
Horse × Peanuts
台湾華語で「好事發生(ハオ・シー・ファー・シェン)」は「いいことが起きる」という意味ですが、発音が「Horse × 花生(ホワーシェン=ピーナッツ)」に似ている語呂あそびでもあります。

A pair of horses
台湾華語の「好事成雙(ハオ・シー・チェン・シュアン)」は、いいことが対になって、重なって起こる、という意味です。

今年も帰れないけれど、その馬の絵を描いて送ることで、少しだけ、帰省した気がしました。