
9月は接吻してってば|アマノ文筆クラブ
あぁ、なんてことだろう。
自慢じゃないけれど、ボクの片想いは、つのるばかり。
9月は、あの人の誕生日。
バースデー・イン・セプテンバー。
何か、プレゼントを贈りたい。そして、コクってしまいたい。
セプテンバー、セプテンバー。
セプテンバーなんだから、接吻して、ってば。
我ながら、下らない、そして、情けない、妄想が、止まらない。
高望みだと、分かってる。ボクなんかが、釣り合う、わけがない。
それでも——
鏡に向かって告る練習をしてみる。
微笑んでいるつもりなのに、ひきつった顔しか映らない。
呟いてみる。
「毎日会いたい。
あなたの顔、何回も、見たい。
あなたの顔、何回も——」
その時、ボクは致命的なミスに気付いて愕然とした。
「あなたのかお、なんか、いもみたい」
甘野充さんのアマノ文筆クラブに参加します。
タイトル画像も甘野さんのものを使わせていただいています。
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