
2月1日の香り~海と緑、そして青磁色の空~366の感性と偶然
2月1日 マリーンノートとシトラスグリーン
発見された”海の香り”
1990年代に登場し流行した”マリーンノート”の核となるのは合成香料カロン(CALON)。
1966年にファイザーの科学者が研究中に発見した。
「草花の緑とメロンのような香り」あるいは「スイカのような香り」の発見だった。
後に香水になった時に、メロンノートでもなくスイカノートでもなく、マリンノートと名付けられた。当初はオゾンノートという名称もあったようだけれど、1990年代の中ごろにはマリンノートが定着したようだ。
”~ノート”とは香水のタイプや雰囲気を伝えるもの。新しい香りの雰囲気を直截的ではなく抽象的に表現し、”新しさ”の付加価値を出したのだろう。
1990年
香水に使われたのは女性用ではアラミスの「ニューウエスト(new west/aramis)」で1990年のこと。
男性用は「ケンゾープールオム(kenzo Pour homme/kenzo)」で1991年。
マリンノートの世界的な成功は1992年の「ロードイッセイ(l'eau d' Issey/Issey Miyake)」。
これを機にマリンノートは90年代を駆け抜けていく。
発見されてから、製造され、香水として処方に入れられ世に出るまで四半世紀。
このことは、合成香料が安易で手軽な天然の代替などではなく、発見や開発にも製造にもそれなりの歳月がかかることを示している。
何より、新しい香りを調香師が活かすまでの試行錯誤にも長い長い時間を要することを。
「スイカ系・キュウリ系」(私論)
時々書くのだけれど、マリンノートはこの原初のスタイルのスイカのようなタイプと、そこにシトラスやハーブをふんだんに添えたキュウリのようなタイプに二分されると、私は考えている。
今日使ったのは、私が考えるところのスイカ系で、カロンそのものではなくそれを中心にすでに処方をした調合ベース。
シトラスグリーンとともに
合わせたのは、これも合成香料でシトラスグリーン系の匂い立ちのよいもの。
濃度は記載を控えるけれど、配合は5:5。
シトラスグリーン系の香料はまさにピスタチオグリーン、和名の若葉色を想像させる香り。マリーンノートと出会うことで、セラドン(青磁色)のカラーイメージに変化する。
草原と海の出会いが、少し曖昧なけれどそれがとても美しい朝もやの先に見える空になったみたいだ。
水と緑の出会いが空になった。
それも青磁色の空。雨上がりの緑がかった曖昧さが美しい空。
香り、思い、呼吸
2月1日がお誕生日の方、記念日の方おめでとうございます。
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