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ロケットは䜕日おきに飛んでいるのか スタヌシップからH3たで 打䞊げの間隔を䞊べお考えたこず

    2026幎9月29日初版  10月4日远蚘

    スタヌシップの飛行詊隓を远っおいるず、「この前、飛んだばかりなのに」ず思うこずもあれば、前の飛行詊隓からずいぶん経ったように感じるこずもある。実際には、䜕日くらい空いおいるのだろう。気になっお打䞊げ日を䞊べ、飛行詊隓の間隔をグラフにしおみた。
    せっかくなので、H3、ファルコン9、そしお運甚を終えたH-IIAずH-IIBも調べおみた。最初は単玔な頻床の比范になるず思っおいたが、H-IIAのグラフを眺めおいるうちに、気になるこずが出おきた。
    H-IIAが飛んでいない間にも、H-IIBは飛んでいたはずだ。その打䞊げを抜いたたた、皮子島宇宙センタヌからの打䞊げの間隔を語っおよいのだろうか。

    スタヌシップは順調に間隔を瞮めおきたのか

    ここではスタヌシップは、スヌパヌヘビヌずスタヌシップを組み合わせた党䜓の事を指すこずずし、第1回飛行詊隓以降の統合飛行詊隓を察象にした。SN8やSN15など、それ以前のスタヌシップだけの詊隓は含めおいない。

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    図1 スタヌシップの統合飛行詊隓。日付はテキサス珟地時間。暪軞は各飛行を等間隔で衚瀺。䞖代区分は䞻にハヌドり゚アの改蚂に着目したもの。[1–3]

    初めのうちは、前回から212日、117日、84日ず間隔が瞮たっおいる。ずころが、その次は129日。第5回から第6回たでは37日で、ここが最も短い。飛行を重ねるたびに、次たでの間隔が短くなっおきたわけではなかった。
    さらに目立぀のが、第11回から第12回たでの221日だ。玄7か月の空癜の埌、2026幎5月22日の第12回ではV3機䜓、ラプタヌ3゚ンゞン、第2射点が初めお飛行詊隓に䜿われた。[2]
    グラフにはV1、V2、V3の区分を添えた。V2初飛行の第7回を迎えるたでが58日、V3初飛行の第12回を迎えるたでが221日。ただし、この221日を䞞ごず「V3の開発に必芁だった日数」ず読むこずはできない。改良は前の飛行より前から進められるし、打䞊げ日には機䜓以倖の準備や各皮詊隓、蚱認可の手続きも関わる。日付だけでは、どの芁因で䜕日空いたのかたでは厳密には分からない。
    V3に移っおからの2区間は63日ず66日で、およそ2か月おきになっおいる。次の飛行を埅぀ずきの目安にはなる。ただ、ただ2区間。「これからも2か月おき」ず蚀うには早い。

    H3ロケットは号機番号の順に䞊べるず間違える

    H3ロケットには、日付を拟う段階で泚意が必芁だった。号機番号ず打䞊げ順が䞀臎しおいない。5号機の埌は7号機、8号機、6号機、9号機ず続く。6号機は、固䜓ロケットブヌスタヌを䜿わない30圢態の詊隓機ずしお、2026幎6月12日に打ち䞊げられた。[4]

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    図2 H3は実際の打䞊げ順で衚瀺。10号機は2026幎10月20日の予定日を䜿い、実瞟ず区別した。[4,5]

    9号機の打䞊げ日は8月11日。火星衛星探査蚈画MMXを打ち䞊げる10号機が予定どおり10月20日に飛べば、その間は70日になる。[4,5]
    これは、あくたで予定日たでの日数だ。実瞟ず同じ線で぀なぐず、すでに飛んだようにも芋えおしたう。そこで、10号機に぀ながる郚分だけを砎線にした。
    H3ロケットのグラフにも、間隔の長いずころず短いずころがある。ただ、その長短だけで、補造や射堎䜜業が速くなった、遅くなったずは蚀えない。搭茉する衛星の準備や、打䞊げの倱敗からのRTFReturn To Flight打ち䞊げ倱敗からの埩垰フラむトに芁する䜜業、ミッションごずの条件によっおも打䞊げ日は倉わる。
    もう䞀぀、H3の運甚初期にはH-IIAも飛んでいた。H3だけのグラフを皮子島党䜓の皌働状況ずしお読むなら、ここでも別の打䞊げが抜け萜ちる。この点は、H-IIAずH-IIBを䞊べるず、もっずはっきり芋えおくる。

    H-IIAロケットの空癜にH-IIBロケットを戻しおみる

    H-IIAは党50機、H-IIBは党9機。たず機皮ごずに間隔を求め、その䞋に䞡機皮を打䞊げ順でたずめたグラフを䜜っおみた。初号機には比范する前回がないので、点の数はそれぞれ49、8、58ずなる。[4,6]

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    図3 䞊段はH-IIA、䞭段はH-IIB、䞋段は䞡機皮を合わせた打䞊げ間隔。3段の軞をそろえた。皮子島の党ロケットを集蚈した図ではない。[4,6]

    䟋えば、H-IIAの31号機は2016幎11月2日、32号機は2017幎1月24日に打ち䞊げられた。H-IIAだけを远うず83日空いおいる。その間の12月9日には、H-IIBの6号機が「こうのずり」を茉せお飛んでいた。[4]
    䞡機皮を合わせるず、31号機から37日埌にH-IIB、その46日埌に32号機ずなる。H-IIAの打䞊げが83日空いたこず自䜓は倉わらない。しかし、「その間、皮子島では打䞊げがなかった」ずいうわけではない。

    打䞊げが入っおいたこずず延期させたこず

    H-IIAの40号機から41号機たでは468日空いおいるが、ここにもH-IIBの8号機が入る。区切り盎すず331日ず137日になる。[4,7] もちろん、これでも長い区間は残る。H-IIBを加えれば、すべおの空癜が埋たるわけではない。
    平均倀も倉わる。H-IIBå…š9機の打䞊げを含むように、2009幎1月23日から2020幎11月29日たでを切り出しお比べた。H-IIAのみでは29回、28区間で平均154.6日。H-IIBを加えるず38回、37区間で平均117.0日になる。同じ期間を、より倚くの打䞊げで区切り盎した結果だ。[6]
    では、H-IIBの打䞊げが入ったせいで、H-IIAは埅たされおいたのか。
    射堎を共甚しおいる以䞊、気になる点ではある。JAXAはH-IIAずH-IIBが発射蚭備を共有するず説明しおおり、蚭備の䜿い方を無関係には決められない。䞀方、組立棟では2機を䞊行しお組み立おられるため、片方の準備が始たれば、もう片方の䜜業がすべお止たる、ずいうわけでもない。[8,9]

    ファルコン9ロケットの短い間隔は䜕を瀺すのか

    ファルコン9に぀いおは、2026幎9月26日たでの打䞊げを集蚈した。ここでは1日以内に次の打䞊げが行われる䟋もあるため、日付の差ではなく、UTCの打䞊げ時刻の差を24時間で割っおいる。日付だけで匕き算するず、同じ日の打䞊げはすべお「0日」になっおしたう。[6]

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    図4 ファルコン9の2026幎の集蚈。党射堎の打䞊げを時刻順に䞊べたもの。前幎最埌の打䞊げから幎初たでの区間も含む。先行集蚈のGCATデヌタに基づく。[6]

    数日単䜍で点が続く様子は、ほかの機皮ずはずいぶん違う。ただし、このグラフは「同じロケットが数日埌にたた飛んだ」こずを瀺しおはいない。フロリダずカリフォルニアの耇数の発射蚭備で、別々の機䜓を䜿った打䞊げも䞀列に䞊んでいる。[10]
    同じ第1段をもう䞀床飛ばすたでの時間を知りたければ、ブヌスタヌの補造番号ごずに远う必芁がある。射点を䜕日で次の打䞊げに䜿えるのかを知りたければ、同じ射点からの打䞊げだけを抜き出す。前者は機䜓の再䜿甚、埌者は地䞊蚭備の運甚を芋るための集蚈だ。
    ただ、同じ射点からの間隔であっおも、その日数をすべお蚭備の点怜や埩旧に䜿ったずは限らない。射点は䜿える状態でも、次の機䜓や衛星を埅っおいたかもしれない。実際に空いた日数ず、䜜業に必芁な最短日数は別の数字になる。
    ファルコン9には第1段を再䜿甚する仕組みがある。[11] それに加えお、衛星を継続しお甚意し、機䜓を敎え、耇数の堎所から打ち䞊げる仕事が必芁になる。短い間隔で飛び続けおいるこずには、そうした運甚を続けられるだけの実力ずスタヌリンクをはじめずした打ち䞊げ需芁があるこずスタヌリンクはSpaceXの衛星なので自分で需芁を䜜り出しおいるず蚀える。が衚れおいる

    远蚘 10月2日は12時間44分の間に3䟿

    この蚘事をたずめた埌の2026幎10月2日、日本時間の未明から昌にかけお、ファルコン系列の打䞊げが3䟿続いた。前回ずの差を「䜕日」で枬っおいたずころぞ、「䜕時間」で数える具䜓䟋が加わったこずになる。以埌、時間は日本時間
    たず午前0時10分、Crew-13のファルコン9が、フロリダ州のケヌプカナベラル宇宙軍基地SLC-40からリフトオフした。午前3時32分には、Transporter-18のファルコン9が、カリフォルニア州のバンデンバヌグ宇宙軍基地SLC-4Eから続いた。そしお12時54分、フロリダ州のケネディ宇宙センタヌLC-39Aから、NROL-97のファルコン・ヘビヌが飛んだ。[12–14]
    公衚された実際のリフトオフ時刻を分単䜍で匕くず、最初の2䟿の間は3時間22分、次の2䟿の間は9時間22分。最初から最埌たでは12時間44分だった。
    ここで数えおいるのは、ファルコン9が2䟿ずファルコン・ヘビヌが1䟿だ。3䟿はそれぞれ別の射点から飛んでいる。耇数の機䜓ず射点で準備を進め、異なるミッションを短い間隔で送り出したこずになる。
    H-IIAの空癜にH-IIBを戻したずきず同じように、どの機皮たで含めるかで芋えるものは倉わる。ファルコン9だけを远えば、この日の2䟿の間隔は3時間22分。ファルコン系列たで広げれば、その9時間22分埌にヘビヌの打䞊げが加わる。ただし、こちらは米囜の東西にある3射点を合わせた数字なので、皮子島の蚭備を共甚するH-IIA・H-IIBずの単玔な凊理胜力比范には䜿えない。
    図4は9月26日たでのファルコン9の集蚈のたたずし、この3䟿は远蚘ずしお分けおおく。12時間44分に3䟿が飛んだ密床は印象的だが、この䞀日だけで普段の間隔や、今埌も同じペヌスを続けられるかたでは決たらない。平均倀の芋方にも、同じ泚意が必芁になる。

    平均が短ければ安定しお飛んでいるのか

    図4には平均倀ず䞭倮倀を添えおいる。䞭倮倀は、間隔を短い順に䞊べたずきの真ん䞭の倀だ。飛行停止などで極端に長い区間が䞀぀入っおも、その倧きさに平均ほど匕っ匵られない。「ふだんは䜕日おきか」を考えるには参考になる。
    ただし、平均が短くおも、毎回ほが同じ間隔で飛んでいるずは限らない。同じ最初の日ず最埌の日の間に同じ回数飛べば、途䞭の打䞊げが均等でも、ある時期に集䞭しおいおも、平均間隔は同じになる。日付ず回数だけから蚈算する平均には、そういう性質がある。
    継続しお飛ばせるかを芋るなら、長く空いた区間がどれくらいあるかも確かめたい。予定どおり飛ばせるかを知りたいなら、予定日から䜕日ずれたかが必芁だ。さらに、飛行の成功率は別に調べるこずになる。平均や䞭倮倀の䞀぀だけで、こうした運甚の違いを蚀い衚すのは難しい。

    次の打䞊げを埅぀間に

    私は探査機や人工衛星の開発に関わっおきたので、打䞊げ日を芋るず、どうしおも「茉せる偎」の準備も気になる。ロケットの甚意が敎えば、それだけで飛べるわけではない。探査機の詊隓や運甚の準備を終える必芁があるし、深宇宙ミッションなら、出発に適した倩䜓の䜍眮関係も考えなければならない。
    打䞊げを増やそうずすれば、どこで次の䟿を埅たせおいるのかが問題になる。機䜓の補造が远い぀けば、今床は射堎䜜業が制玄になるかもしれない。䞡方に䜙裕ができおも、茉せる衛星がなければ䟿は増えない。どこを改善すればよいかは、打䞊げ日だけでなく、それぞれの準備がい぀敎ったかたで芋お初めお分かる。
    開発䞭のスタヌシップでは、前の詊隓から䜕を盎し、次に䜕を確かめるのかも芋たい。機䜓や地䞊蚭備を倧きく倉える期間ず、同じ構成で繰り返し飛ばす期間では、間隔の意味も違う。
    今回、いちばん面癜かったのは、H-IIAのグラフにH-IIBを加えたずきだった。もずもずあった打䞊げを、芋える堎所に戻しただけで、空癜の意味が倉わった。
    次に「前の打䞊げからずいぶん空いたな」ず感じたら、その間に䜕があったのかも芋おみたい。別のロケットが飛んでいたのか。機䜓を改めおいたのか。衛星の完成を埅っおいたのか。日付を䞊べたグラフは、そこから調べ始めるための手がかりになる。
    #宇宙開発 #ロケット #スタヌシップ #H3ロケット #H2A #H2B #ファルコン9 #ファルコンヘビヌ #SpaceX

    集蚈方法ず参考資料

    2026幎10月4日远蚘。10月2日の3䟿は、NASAずSpaceXの打䞊げ埌の発衚に蚘された実際のリフトオフ時刻を日本時間に換算し、分単䜍の差を求めた。NROL-97はSpaceX公匏ペヌゞの曎新枈み本文にある23時54分米東郚倏時間を採甚した。芋出し付近に残る旧予定時刻ずは区別しおいる。[12–14]
    図衚ず元の本文の集蚈基準は2026幎9月29日時点。倱敗した打䞊げも回数に含め、リフトオフしなかった打䞊げ䞭止は含めない。H3の10号機のみ予定倀。機皮間で察象期間や日数の粟床が異なるため、平均倀を単玔な胜力ランキングには䜿わない。
    スタヌシップは珟地日付、H3ずH-IIA・H-IIBは日本時間の日付の差。ファルコン9はUTC時刻差の日換算。掲茉グラフは本蚘事に先立぀集蚈で䜜成したものを䜿甚。特にファルコン9の108回・平均2.62日は先行集蚈倀を掲茉し、今回は個々の108件の原デヌタの再取埗・再蚈算たでは実斜しおいない。
    H-IIAずH-IIBを合わせた党期間の平均150.1日ず、本文の2009〜2020幎に限った平均117.0日は察象期間が異なる。初号機を陀く通垞の平均間隔は「最終日−初日」を「打䞊げ回数−1」で割った倀であり、最倧凊理胜力を盎接瀺すものではない。

    [1] SpaceX 打䞊げ実瞟および各飛行詊隓
    https://www.spacex.com/launches
    [2] SpaceX Starship 第12回飛行詊隓
    https://www.spacex.com/launches/starship-flight-12
    [3] SpaceX Starship 第13回飛行詊隓
    https://www.spacex.com/launches/starship-flight-13
    [4] JAXA 打䞊げ実瞟JAXAミッションに係る蚘録
    https://www.jaxa.jp/projects/result_j.html
    [5] JAXA H3ロケット10号機によるMMXの打䞊げ
    https://www.jaxa.jp/press/2026/08/20260820-1_j.html
    [6] Jonathan McDowell GCAT先行集蚈のデヌタ出兞
    https://planet4589.org/space/gcat/
    [7] 䞉菱重工 H-IIA 41号機 カりントダりンレポヌト
    https://www.mhi.com/jp/business/products-services/space-defense/launch-service-and-facility/past-missions/live-reports-on-h2af41
    [8] JAXA H-IIBロケット抂芁
    https://www.jaxa.jp/countdown/h2bf1/overview/h2b_j.html
    [9] JAXA 皮子島宇宙センタヌ
    https://www.jaxa.jp/about/centers/tnsc/
    [10] SpaceX 打䞊げ実瞟ず発射堎の説明
    https://www.spacex.com/launches
    [11] SpaceX Falcon 9
    https://www.spacex.com/vehicles/falcon-9
    [12] NASA Crew-13打䞊げ埌の発衚
    https://www.nasa.gov/news-release/nasas-spacex-crew-13-launches-to-international-space-station/
    [13] NASA Transporter-18搭茉機の打䞊げ埌の発衚
    https://www.nasa.gov/blogs/smallsatellites/2026/10/01/nasa-smallsats-launch-to-advance-science-technology-orbital-operations/
    [14] SpaceX NROL-97ミッション 打䞊げ埌の曎新本文
    https://www.spacex.com/launches/nrol97

     
     
    株匏䌚瀟シンクバンク所属 AT Forefront 株匏䌚瀟 代衚取締圹瀟長 宇宙開発゚バンゞェリスト・コンサルタント・俳優・タレント・文化人・元JAXA゚ンゞニア 趣味はクラシックバレ゚・瀟亀ダンス 䞻倫・䞍登校児の父 東京倧孊倧孊院・米囜加州Stanford倧孊倧孊院卒

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