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「冷めた味噌汁はおいしくない」を、実際に確かめてみた

    先日、長男が寝坊して、大慌てで家を出ていったことがありました。
    妻がせっかく用意してくれた朝食も、ほとんど食べないまま。

    その日は私が休みだったので、長男が残していった朝食を片づけることに。
    味噌汁は少ししか残っていなかったので、私が飲んでしまうことにしました。

    ところが。

    味噌汁の準備をしてから時間が経っていたので、すっかり冷めています。
    飲んでみると、あまりおいしくない。

    できたての味噌汁なら、飲むとホッとするのに。
    冷めただけなのに、どうしてこんなに印象が変わるんだろう?


    ◆なぜ、冷めるとおいしくなくなる?

    そのとき、以前読んだ本を思い出しました。

    山本 隆 著『楽しく学べる味覚生理学』(建帛社)です。

    そこには、こんなことが書かれていました。

    冷めた味噌汁は、うま味の強度は低下するが、塩味はほとんど変化がないので塩味が際立ってしまい、おいしくない。

    なるほど。

    味噌汁が冷めると、うま味を感じにくくなる。
    だから、おいしく感じにくくなるのですね。

    でも、私はその視点で冷めた味噌汁を飲んだわけではありません。
    本当に、うま味を感じにくくなるのだろうか?

    気になったので、自分でも確かめてみることにしました。


    ◆できたてと冷めた味噌汁を飲み比べる

    今回は、できたての味噌汁と冷めた味噌汁を飲み比べてみることにしました。

    味噌汁の具が味の感じ方に影響することを避けるため、今回は具のない味噌汁を使います。

    まず味噌汁を作って、できたてのものを飲みます。

    *できたての味噌汁
    味噌汁の温度は59.6℃。

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    味噌やダシの香りを豊かに感じます。
    口に含んでみると、舌の奥の両側あたりに、うま味を強く感じました。
    塩辛いという感覚はありません。
    深みのある味です。

    わが家は比較的薄味なので、塩気が少なかったのかもしれませんが、私にはちょうどいい味わいでした。

    次に、これを冷ましてみます。
    時間を短縮するため、味噌汁を冷蔵庫に入れてしばらく置きました。

    そして、もう一度飲んでみます。

    *冷めた味噌汁
    このときの味噌汁の温度は、11.3℃でした。

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    見た目はできたての味噌汁と一緒ですね

    まず、香りがほとんどしません。
    かすかに味噌の香りを感じる程度です。
    口に含んでみると、できたてのときに感じていた、うま味がほとんど感じられません。
    一方で、けっこう強い塩味が口の中全体に広がりました。

    わが家は薄味だと思っていましたが、「こんなに塩辛いのか」と驚くほど。

    できたてを飲んだときには、そんな塩辛さは感じませんでした。
    同じ味噌汁なのに、ずいぶん印象が違います。

    あくまで私の舌と、わが家の味噌汁での簡単な飲み比べですが、それでも、ちょっと衝撃的でした。


    ◆今回の気づき

    料理の温度によって、味の感じ方は変わるのかもしれません。

    そして、おいしく感じるためには、塩味とうま味の感じ方のバランスもポイントの一つなのかもしれません。

    味噌汁は、同じものを作っても、温度が違えば感じる味も変わります。

    そう考えると、「おいしい」というのは、料理そのものだけで決まるものではないのかもしれませんね。

    やっぱり料理は、食べごろの温度で食べるのが一番。

    今回は、そんな当たり前のことを、味噌汁の飲み比べで改めて感じました。

     
     
    「味わう体験ナビゲーター」として、毎日の食事をもっと楽しく、豊かな時間にする方法を探求している50代です。よく味わって食べることで生まれる発見や、日常の満足度を上げる小さな工夫を、みなさんと一緒に見つけていきます。

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