
Codex(ChatGPT)でAI社員を作る方法|コードを書かずに作れる手順を実際の画面89枚で解説
- 割引あり
Codex(ChatGPT)でAI社員を作る方法を、プログラミングをしない方でも最後まで進められるように、実際の画面89枚で説明します。
Codex(ChatGPT)は、コードを書く人だけの道具ではありません。ローカルのフォルダを読み、複数のファイルを作り、決めた条件で検証する動きは、業務資料を読んで成果物を納品するAI社員づくりにもそのまま使えます。

上の画像は、実際にこの手順でできあがったファイルです。人が書いたものではなく、AIが会社資料を読んで3分42秒で作りました。
この記事で分かることは、次の6つです。
Codexに向く業務・向かない業務の見分け方
AI社員用のフォルダと.mdファイルの作り方(MacとWindowsの両方)
AGENTS.mdの書き方(全文コピー可)
ChatGPTアプリでのCodexの使い方と、Effortの設定
画面に出る英語と数字の意味、成果物の確認方法
動かないときの切り分けと、納品・価格の決め方

今回は、ChatGPTデスクトップアプリに統合されたCodexへ架空事業の会社資料を渡し、業務を棚卸しして次に作るAI社員を決める「0人目のAI社員」を実際に作りました。ターミナルは使いません。
指示文や画面の中では、この1体を「AI人事社員」と呼んでいます。AI社員の採用を担当する役という意味の呼び名で、人事部の仕事を自動化するAIではありません。

やっていることは難しくありません。毎回チャットに長い説明を貼るのをやめて、決まった場所にファイルとして置くだけです。

ターミナル版の検証では、推論設定(Codexがどれだけ深く考えてから答えるかの設定で、アプリでは「Effort」と表示されます)を高くしすぎて長時間化し、成果物が出ないという失敗もありました。
アプリ版ではその経験から最初に「Medium」へ下げて実行し、3分42秒で4ファイルができました。

用意するものは3つだけです。新しくソフトを買う必要はありません。
「エラーが出たから全部失敗」「返答があったから全部成功」と決めず、ファイル、差分、検証結果で判断する。これがCodexをAI社員として扱うときの基本です。
【この記事の検証条件】
検証日: 2026年9月13日(アプリ版)、9月12日(ターミナル版)
ChatGPTデスクトップアプリ 26.825(Codex統合版): モデル 5.6 Sol、Effort Medium。21:51〜21:55に4成果物を生成
Codex CLI 0.145.0: 付録で扱う
認証: ChatGPTでログイン済み
実在顧客情報は不使用
同じ会社資料・課題・合格条件でClaude Codeとも比較
外部送信、公開、契約、支払い、削除は不許可
AI社員とは?Codex(ChatGPT)で作る前に押さえる基本用語9つ
ここを読んでおけば、最後まで意味が分かります。分からない言葉が出てきたら、この章へ戻ってきてください。
この章で扱う内容は次のとおりです。
AI社員とは何か、人間の社員との違い
.mdファイルとは何か、フォルダ構成の作り方
AGENTS.md・実行プロンプト・合格条件・outputsの役割
sandbox・Approve for me・Effortの意味
AI社員とは?人間の社員との違いと、決めておく3つのこと
AI社員は、特別なソフトの名前ではありません。担当する仕事、読ませる資料、やってはいけないことを決めて、繰り返し同じ仕事をさせる使い方の名前です。

「優秀だけれど、今日入社して会社のことを何も知らない新人」と考えると、渡すべき資料が決まります。
.mdファイルとは?メモ帳でも開けるMarkdownの文章ファイル
.md(エムディー)は、Markdown(マークダウン)という形式の、ただの文章ファイルです。プログラムではないので、メモ帳やテキストエディットで開いて直せます。

大切なのは、ファイル名の最後が.mdで終わっていることと、決めた場所に置くことです。
CodexでAI社員を作るフォルダ構成とファイルの役割
フォルダは箱、ファイルは書類です。Codexは、「フォルダーを開く」で選んだ箱の中だけを見ます。

ファイル名の先頭の番号は「読む順番」です。名前や置き場所が違うと、Codexはファイルを見つけられません。
AGENTS.mdとは?Codexが毎回読む常設の指示書
AGENTS.mdは、Codexへプロジェクト固有の指示を渡すファイルです。AI社員の役割、安全境界、正本とする資料、保存先を置きます。

毎回の仕事依頼と常設ルールは分けます。毎回変わらない「勝手に公開しない」はAGENTS.mdへ、今回だけの「業務棚卸しをして4ファイルを作る」は実行プロンプト.mdへ置きます。
実行プロンプトと合格条件とは?AGENTS.mdと分ける理由
実行プロンプト.mdは「今日やってほしいこと」、合格条件.mdは「提出前に自分で確かめる項目」です。

合格条件は、作らせる前に置いておきます。あとから作ると、出てきたものに合わせた基準になってしまいます。

outputsとは?AI社員の成果物を保存するフォルダ
outputsは、AIが作ったファイルを入れる場所です。ここ以外には保存させません。

保存先を決めておくと、元の資料が書き換わる事故を防げます。
sandbox・Approve for me・Effortとは?Codexの3つの設定
sandbox(サンドボックス)は、AIが書き込んでよい範囲を区切る仕組みです。アプリ版では「フォルダーを開く」で選んだフォルダがそのまま境界になります。

ただし、技術的な承認設定だけで安全になるわけではありません。業務上の「金額は決めない」「外へ送らない」も指示ファイルへ明記します。
検証コマンドとは?上司のチェックリストにあたるもの
Codexの強みは、成果物を作ったあと、同じ環境でファイル数、必須見出し、入力の改変有無を確認できることです。見た目がきれいかではなく、合格条件を機械的に検査できます。
やり方は有料部分の第11章で、そのまま貼れる形で載せています。
1. Codex(ChatGPT)でAI社員を作る流れ|全7ステップの全体像
難しいのは最初の3つだけです。4つ目から先は、フォルダを開いて、1行送って、待って、読むだけです。
この章で扱う内容は次のとおりです。
AI社員の作り方は7ステップ
Codexに向く業務・向かない業務
長い指示を書く前に決める5つ
AI社員の作り方は7ステップ|初めてでも1時間

所要時間は、初めてでも1時間ほどです。2回目からは10分で終わります。
Codexに向く業務・そのままでは向かない業務
Codexに向くかどうかは、その業務にプログラミングがあるかではなく、仕事の入力、出力、ルール、検証方法をファイルで表現できるかで決まります。

たとえば「良い感じに顧客対応して」は、入力も合格条件も曖昧です。一方で、入力を「匿名化済みの問い合わせ文、過去の返信例、価格表」、出力を「返信案のMarkdownファイル」と分解できれば、Codexの得意領域へ近づきます。
長い指示を書く前に、5つを1行ずつ決める

コードを書かない人ほど、成果物の形を先に決めると迷いません。今回の検証では、会社資料/を読む場所、outputs/を納品先とし、4つのファイル名を固定しました。
CodexはChatGPTアプリだけで使えます|ターミナル不要

毎週の定型実行を自動化したい人向けに、ターミナル版の手順は付録へ置いています。読まなくてもAI社員は作れます。
2. AI社員の精度は会社資料で決まる|用意する4つの資料
AIの賢さより、渡す資料の形のほうが結果を左右します。今回渡したのは4種類だけです。
この章で扱う内容は次のとおりです。
AI社員に渡す会社資料は4種類
事業概要と業務ログの書き方(実物つき)
AI社員に入れてはいけない資料
AI社員に渡す会社資料は4種類

資料の量ではなく、判断に使える形になっていることが大切です。
事業概要の書き方|箇条書き4行で足ります

この全文をコピーして、01_事業概要.mdとして保存できます。会社名や商品名だけを自社のものへ書き換えてください。
# 架空事業「SakAI Studio Demo」の概要
この資料は3ツール比較のために作った架空データです。実在の顧客情報や秘密情報は含みません。
## 事業
- 一人で運営するAI活用支援事業
- 主な商品は90分のオンライン相談、業務整理の提案書、noteの実践記事
- 見込み客は小規模事業者と個人事業主
- 集客はnote、メールマガジン、紹介が中心
## 目標
- 代表者が判断・顧客対話・商品設計へ使う時間を増やす
- 毎週の定例会から社内報告書を作る手作業を減らす
- AIの下書きを無断で外部送信・公開しない
## よく使う成果物
- 打ち合わせメモ
- 週次報告書
- 提案書の下書き
- note記事の構成案
- 顧客への返信案凝った資料は要りません。何を売り、誰に届け、何を増やしたいかが分かれば十分です。
業務ログの書き方|AI社員の判断材料になる一覧

業務ログの全文です。表の形のままコピーして、02_業務ログ.mdとして保存できます。
# 代表的な1週間の業務ログ
| 業務 | 頻度 | 1回の目安 | 入力 | 現在の出力 | 注意点 |
|---|---:|---:|---|---|---|
| 定例会のメモ整理 | 週2回 | 45分 | 文字起こし、手書きメモ | 箇条書きの議事録 | 人名を取り違えない |
| 週次報告書の作成 | 週1回 | 60分 | 議事録、案件メモ | 見出し付き報告書 | 決定事項と未決事項を分ける |
| 問い合わせの確認 | 毎日 | 20分 | 受信メール | 優先順位メモ | 返信送信は代表が行う |
| 返信文の下書き | 週5回 | 15分 | 問い合わせ、過去メール | 返信案 | 金額・納期は承認必須 |
| 提案書の骨子作成 | 週2回 | 90分 | ヒアリングメモ | 提案書の構成 | 最終提案は代表が決める |
| note記事の構成作成 | 週2回 | 40分 | 体験メモ、検索意図 | 見出し案 | 体験していない事実を書かない |
| 請求金額の確定 | 月4回 | 15分 | 契約内容、追加作業 | 請求内容 | 最終金額は代表のみ決定 |
| 個別相談の実施 | 週3回 | 90分 | 顧客の悩み | 方針と助言 | 顧客との対話は代表が担当 |「注意点」の欄に、人間が手放したくない部分を先に書いておくと、あとの分類がぶれません。
AI社員に入れてはいけない資料と情報
個人情報、パスワード、APIキー、契約上アップロードできない顧客資料は入れません。最初は必ず架空の資料で、最後まで1回通してください。
3. AI社員に任せる業務の決め方|A〜D 4段階の分け方
仕事を渡す前に、4段階へ分けます。この4行は、AGENTS.mdにもそのまま書きます。
この章で扱う内容は次のとおりです。
A〜Dとは何か
業務をA〜Dに分ける判断手順
A〜Dとは?AIに任せる度合いを表す4段階

重要なのは、分類名より理由です。理由を書けない仕事は、AやBへ置きません。
業務をA〜Dに分ける判断手順

上から順に当てはめるだけです。Dに残った仕事こそ、人間の価値が出る部分です。
4. Codex(ChatGPT)でAI社員を作るときにつまずく3つの現象
ここでは現象だけを示します。具体的な直し方は有料部分で、実際の画面を使って説明します。
この章で扱う内容は次のとおりです。
現象1: 考え続けているように見え、成果物が出ない
現象2: 警告、エラー、失敗が同じに見える
現象3: Codexが正しく作っても、入力資料が壊れる
現象1: 考え続けているように見え、成果物が出ない
複雑な課題に高い推論設定を組み合わせると、読み込みや検討が長く続くことがあります。

ターミナル版の検証でも、1回目は24,000トークン以上を使いましたが、成果物が保存されない段階で中断しました。
現象2: 警告、エラー、失敗が同じに見える
画面には、モデル情報の警告、権限エラー、利用上限、処理そのものの失敗など、性質の違うメッセージが並びます。

赤い文字が出たことだけで全作業を失敗扱いすると、すでに作られた成果物を見落とします。
現象3: Codexが正しく作っても、入力資料が壊れる
新旧の価格、複数のルール、参考資料と正本が同じ場所に混在すると、Codexはその矛盾を引き受けます。

モデルを変えても、入力資料の優先順位が曖昧なままでは再発します。

──── ここから先で手に入るもの ────
・実際に貼った指示文(そのままコピーできる形で)
・アプリ画面と成果物の注釈つき画像
・精度が出なかったときに直した3か所
・顧客に納品するときの説明と、いくらで出したか
※ 仕様変更に合わせて随時更新します。購入後も最新版をご覧いただけます。
5. Codex(ChatGPT)の始め方|ChatGPTアプリの準備とフォルダの作り方
ここからは実際の作業です。パソコンの画面を出しながら、1つずつ同じように進めてください。