
みのりの秋、惜別に誓う 〜50代人生後半を豊かにするために東京都美術館へ〜
先月末、突然の訃報が入り、急遽日帰りで秋田に向かいました。従弟が急病で亡くなったのです。まだ40 代、脳卒中でした。
優しい性格でいつも笑顔の彼。お別れをした今もまだ現実とは思えず気持ちが落ち着かないままです。
人間、いつ人生の幕が下りるか分からないという強烈な事実をまたも突きつけられ、記録的な長雨のせいもあるのか、暗澹たる思いに数日覆われました。
自分もいつ終わるとも分からない未来、それならなるべくやりたいことをやって、一つでもああ良かったという経験を重ねて行こう。
これからは先延ばしを回収し、行きたいと思う場所へなるべく行かないと。
1週間後、行動に移しました。

「大英博物館 百花繚乱」上野の東京都美術館に行って来ました。
150年ぶりの再会を大々的にうたった今回の主役、大英博物館と青森県中泊町の旧家 宮越家、アメリカ シアトル美術館に分蔵されていた花鳥図の襖絵を観るために。
葛飾北斎はじめ八大浮世絵師の作品、円山応挙の作品等も里帰りしていると知り、これは観に行かないと後悔する、と思いました。
余談ですが、円山応挙はその昔、私が青森県弘前市の小学校に入学した際に校長先生のお話の中で、弘前市のお寺に円山応挙の幽霊画がある、と聞いたことを今でも鮮明に覚えていて、いつか作品を観てみたいと胸に抱いていました。
公式ツイッターで数日間混雑具合をリサーチし、アートパスでオンラインチケットをあらかじめ購入。
金曜日の朝、開館時間に合わせて並び、9時半頃入館できました。待ち時間は20分でした。
混雑が酷くなる前にお目当ての作品まで一気に進み、充分堪能してからスタート地点に戻って観て回るいつもの自分のスタイルで、江戸の華やかな美意識を浴びて来ました。
思いがけず撮影が許されていた襖絵。
人垣の中、譲り合って撮影できました。
きらびやかな黄金色を背景に、鮮やかな色彩で生き生きと描かれた花鳥図。
平安な江戸、徳川時代の泰平と繁栄を背景に制作された作品だそうです。美術品は時代を色濃く反映することを目の当たりにしました。









襖絵の煌びやかで色彩豊かな美の世界、八大浮世絵師の有名な作品、貴重な肉筆画、美術品の数々。
念願の円山応挙作品。
美しゅうございました。
和の優美、繊細な筆運び、色彩の織りなす荘厳さ。江戸の美意識ここにあり、でした。約200点に及ぶ作品は何度も並び直したいくらい素晴らしく、心は充分満たされました。
やっぱり美術系は癒されます。
そして、時を経てもなお輝きを放つホンモノのパワーは圧倒されます。いい意味でやられました。
ところで、宮本浩次さんの新しいMV「零地点 Bomb」、浮世絵の世界観が素敵で感動的でした。
中学生の頃から浮世絵を見るのが好きでした。
いつか浮世絵の舞台を実際に訪れてみたい、というのが長年の夢のひとつです。
惜別の悲しみを抱えつつ、
「いくしかないじゃん、生きてるんだから」
(宮本浩次)で歩みを止めず進もうと思います。
まずはMVの撮影地へ行ってみよう、保育士試験が終わったらご褒美に。
あと3週間で試験です。
錆びた脳みそで頑張らなきゃ。