
ズボラ母、バリキャリ目指して挫折する
昔から、バリキャリに憧れていました。
仕事もできて、家事も育児もこなして、常に複数のことを同時進行。
そんなマルチタスクを軽々とこなす女性って、かっこいいじゃないですか。
私もあんなふうになりたい。
仕事も子育ても諦めず、なんなら資格まで取っちゃう、そんな母親になりたかったんです。
ところが現実は、朝の家事と子どもの支度を終えて、仕事に向かう電車に乗った時点でHP20
まだ出勤すらしてないんですけど。笑
そして私がバリキャリを目指して手に入れたものは、華々しいキャリアではありませんでした。
眉間のシワと、家族が振り向くほどの爆音のため息です。(犬も振り向きます)
マルチタスクが得意な女になりたかった。
働く母親になっても、仕事は続けたいと思っていました。
もともと仕事は好きだし、社会とのつながりも持っていたい。できることが増えたり、成果を出したりするのも嬉しい。
だから、仕事と子育てを両立している女性を見ると、本当にすごいなと思っていたんです。
朝から子どもの世話をして、仕事に行って、帰宅後は家事と育児。それでも仕事で成果を出して、キャリアも積み重ねていく。
私も頑張ればできるんじゃないか。
そう思っていました。
でも、実際にやってみると、思っていた以上に体力も気力も必要でした。
朝は自分の準備だけじゃありません。
子どもの準備をして、
家のことを片づけて、ようやく出発。
電車に乗った頃には、すでに一日の大仕事を終えた気分です。
HP20の状態で、これから仕事というラスボスに挑む。
誰か回復アイテム持ってませんかね。笑
仕事も資格も妊娠も。全部同時進行した結果。
(家も買いました)
それでも当時の私は、まだまだ頑張ろうとしていました。
仕事を続けながら、将来の働き方を考えて資格の勉強もしていました。しかも、その頃は妊娠中。
今振り返ると、よくそんなに詰め込んだなと思います。
仕事はきちんとやりたい。将来の選択肢も増やしたい。家のことも子どものことも、できるだけ手を抜きたくない。
全部、大切なことだったんです。
ただ、全部大切だからといって、全部を全力でやれるわけではありませんでした。
私の場合、頑張れば頑張るほど余裕がなくなっていったんです。
まず、眉間のシワが増えました。
そして、ため息の音量がどんどん大きくなりました。
普通の「はぁ……」じゃありません。
「はぁーーーーーっ!!!」
もはや、ため息というより威嚇です。笑
本人は疲れているだけのつもりでも、家族からしたら相当嫌だったと思います。
しかも、そんな状態が一時的なものではなく、日常になっていました。
バリキャリではなく、
家庭内モンスターが誕生しました。笑
当然、夫との関係も最悪でした。
ちょっとしたことにイライラして、態度にも出る。大きなため息をついて、周囲に不機嫌をまき散らす。
今なら、あれは相当よくなかったと思います。
自分がいっぱいいっぱいだったのは事実ですが、だからといって家族に当たっていいわけではありません。
そして、子どもに対しても
「ちょっと待ってて」が増えました。
仕事のことを考えているから、ちょっと待って。
勉強したいから、ちょっと待って。
家事を終わらせたいから、ちょっと待って。
もちろん、親にもやるべきことはあります。でも、気づけば子どもを待たせてばかりいる自分がいました。
これが、私のなりたかった姿だったんだろうか。
仕事もできて、家族との時間も大切にして、毎日を颯爽と生きる女性になりたかったはずなのに。
実際に出来上がったのは、眉間にシワを寄せて、爆音のため息をつく母親。
なりたい自分を目指していたのに、なりたくない自分になっていた。
これは、なかなかショックでした。
バリキャリになれなかった。
でも、働くことは諦めたくなかった。
ここでようやく気づいたんです。
私には、全部を同じ熱量で頑張る生活は向いていない。
だからといって、仕事を辞めたいわけでも、成長を諦めたいわけでもありません。
仕事はやっぱり好きだし、収入だって増やしたい。新しい知識も身につけたい。
でも、そのために毎日ヘトヘトになって、家族にイライラして、自分まで嫌いになるのは違う。
だったら、自分に合う働き方を探せばいい。
今は在宅で仕事をしながら、
少しずつITの知識を身につけています。
仕事も、勉強も、子育ても、全部やめたわけじゃありません。
ただ、以前のように全部を100点にしようとするのはやめました。
私が目指すのは、
バリキャリではなく「ちょいキャリ」。
仕事も少しずつ成長したい。家族との時間も大切にしたい。自分の機嫌も、なるべく守りたい。
全部を完璧にするより、
全部を少しずつ底上げしていきたい。
バリキャリに憧れたことも、実際に頑張ってみたことも、無駄ではなかったと思っています。
自分の限界を知れたし、
何を大切にしたいのかも分かったので。
ただ、できればもう少し早く気づきたかった。
ちなみに、当時増えた眉間のシワは、今もなかなか手ごわいです。
バリキャリを目指した勲章にしては、ちょっと美容的な代償が大きすぎませんかね。笑