
窓口で「塩対応」のメガバンカーが、翌日には「神対応」になったお話。
ある不動産取引の現場で起きた
少しばかり後味の悪い…
けれど「組織」というものの実態を
痛感させられる出来事でした。
某地銀系の不動産部と
古家付きの土地を、現況のまま
買い取る取引をした。
すると登記簿には400万円の
古い「抵当権」があった。
今はなき「年金住宅融資」だ。
それは厚生年金の加入年数に
応じて借り入れができたもので
当時としては、ポピュラーな
国の融資制度だった。
もちろん、借金はとうの昔に
完済されている。
けれど、登記というものは厄介で
手続きをしない限り
その「証」は幽霊のように残り続ける
その幽霊を成仏させるための
窓口が、某メガバンクだった

「まあ、事務的な手続きですから。
すぐに終わりますよ」
仲介業者(地銀系不動産部)の
担当者とそんな軽口を
叩きながら、私はメガバンクの
扉をくぐった
しかし、そこで私たちを待っていたのは、窓口に座る若い行員の
あまりに「不遜」な態度だった。
「対応できませんね」
「はぁっ❓」🥴
少し待たされた挙げ句
投げられたのはそんな言葉だった。
彼の顔には隠しきれない
「面倒くささ」が
滲み(にじみ)出ている
確かに、数十年前の
名前も知らない誰かが残した
古い案件の後始末だ
銀行員にとって
一円の利益にもならない上に
実印や印鑑証明を
揃えるための社内稟議が必要な
手間ばかりかかる作業なのだろう
にしても、だ…
あまりの取りつく島のなさに
私たちは呆れ
憤慨しながらその場を後にした
「じゃあ、この抵当権の登記は
どうすればいいんだ?」
やり場のない怒りを
抱えたまま別れた
その翌朝…

午前9時ちょうど
私のスマホを鳴らしたのは
昨日とは打って変わって
恐縮したような
どこか焦りの混じった
あの担当者の声だった
「書類一式、
持ってきていただけますでしょうか」
昨日のあの強気な態度は、
一体どこへ消えたのか。
実は私が去った後、
同行していた仲介業者が
ある「カード」を切っていたのだ

彼が取った行動は、至ってシンプル
かつ最も効果的なものだった。
彼はその足で、メガバンクの
「本店お客様相談センター」へ
一本の電話を入れた。
自分の素性を明かした上で
淡々と、しかし克明に
事の成り行きを伝えたのだ。
結果は劇的だった…
本店のパワーとは
かくも凄まじいものなのか
本部の指導が支店長へ
そして支店長からあの担当者へと
凄まじい速さの落雷となって
落ちたのだろうか?⚡️
担当者からの連絡と前後して
支店長からも直々に連絡があった。
(これにはビックリした💦)
昨日までは「できない」の
一点張りだった担当者が
一夜にして「優先事項」として
動き出す。
銀行からの抵当権の抹消に関する
書類は通常1週間程度かかるのを
2〜3日で揃えると言う
(異例の速さ)
再び訪れた窓口で、
私は組織の末端で働く人間の
脆さと、巨大なピラミッドの力学をまざまざと見せつけられた気がした
銀行という場所は、
ひたすら稟議と規律の世界だ
けれど、その規律を動かすのは
結局のところ「誰に見られているか」という、至極人間的な視線なのかもしれない
でも良く考えてみると仲介業者は
銀行系の不動産部だ。
急所を知っているのかな……と
そんなことを考えた…
