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壁の向こうの隣人【拝啓文芸部】

    あれは、高校生の頃だった。

    ある日、チューという声で、目が覚める。

    え、なに?気のせい?

    気のせいだね。

    もう一度横になる。

    ウトウト……

    「チュー、チュー」

    ガバッ

    思い切り起き上がった。

    キャー、幽霊?なにー?
    でも、チューって……なに?

    翌日も同じことが起きた。

    ちょっと、これ、まさかのネズミ?
    えー!幽霊じゃないのは安心したけど、
    どこ?どこから?

    ベッドのした、周り、そこら中探す。

    いない。

    ちょっと待てよ。私は壁に耳を押し当てた。

    「チュー、チュー」

    壁の向こう……壁の中!

    「お母さん、私の部屋の壁から、チューって言う!!」

    「チュー? ネズミか?」

    「多分……」

    「はは、うちには猫もいるし、ネズミなんていないよな、シロ!」

    「ミャー」

    うちの猫は、あてにならんの知らんのかい、母よ!

    今度は、クローゼットの中の段ボールがちぎられまくって、ボロボロだ。

    これが目に入らぬか!

    私は、のんきな母とシロに見せた。

    その時だった。

    「チュー」


    拝啓
    壁の向こうの、隣人。

    いや、隣チューさん。

    明日、駆除の業者が来るから、夜逃げするなら今晩です。

    追伸

    ホラーじゃなくて、良かったです。
    本当に、チューって鳴くんですね!



    今回、初めてMr.Qさんのお題に参加させていただきました。
    ありがとうございます😊
    #拝啓文芸部 #壁の向こうの隣人

    #思い出 #ネズミ #ネコ #チュー

     
     
    少しの間、活動をお休みします。 また自分のペースで再開できたらと思っています😊 1日の終わりに人の心をぽっと照らす電球のような、小さな物語やエッセイを書いています。 少し切なくて、少し愛おしくて。 なぜか笑われることもあります。 良かったら、手を止めて読んでいって下さい☺️