
それも、脱ぐんですか?
私は何線に乗っているのか?
南北なの? 三田なの? 有楽町なの? 日比谷なの?
え? 東京メトロって、こんなに複雑だっけ?
そんなことを思いながら向かっているのは、婦人科検診である。初めて行く会社指定の病院は、東京にあった。
検診会場につくと、受付の女性から「着替え」を渡された。
おお、ここは着替えるタイプなんだ!
と妙に感動する。
「下着は、もうとっておいてくださいね」
と受付の方。
えっ? と思った。
下着は「もう」とっておく?
ここで説明しておこう。
婦人科検診であるから、上半身も下半身も検査をするのだ。
私は待合室にいる、検診待ちの女性たちに視線を走らせた。
それから、受付の女性の方へにじりよった。
小声で話しかける。
「あの……」
「はい」
「パンツも脱いだままなんですか?」
「……えぇ?(驚愕)」
あっ、ちがいますよね!
その反応!
ちがいますよね!
わかってます! わかってます!
ノーパンでずっと待ってるなんて、おかしいですよね!
お変態ですよね!
たぶん、東京メトロのせいです。
複雑な路線により、私の脳内思考回路もより複雑になってしまったようです。
大企業に責任をなすりつけながら、私はそそくさと受付を離れるのであった。
このエッセイは、くだらないことに全振りし、月水金に更新しています。
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