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Photo bynoouchi

それも、脱ぐんですか?

     私は何線に乗っているのか?
     南北なの? 三田なの? 有楽町なの? 日比谷なの?

     え? 東京メトロって、こんなに複雑だっけ?

     そんなことを思いながら向かっているのは、婦人科検診である。初めて行く会社指定の病院は、東京にあった。

     
     検診会場につくと、受付の女性から「着替え」を渡された。

     おお、ここは着替えるタイプなんだ!
     と妙に感動する。
     

    「下着は、もうとっておいてくださいね」
     と受付の方。

     えっ? と思った。
     下着は「もう」とっておく?

     
     ここで説明しておこう。
     婦人科検診であるから、上半身も下半身も検査をするのだ。


     私は待合室にいる、検診待ちの女性たちに視線を走らせた。
     それから、受付の女性の方へにじりよった。
     小声で話しかける。


    「あの……」
    「はい」
    「パンツも脱いだままなんですか?」
    「……えぇ?(驚愕)」

     
     あっ、ちがいますよね!
     その反応!
     ちがいますよね!

     わかってます! わかってます!
     ノーパンでずっと待ってるなんて、おかしいですよね!
     お変態ですよね!

     たぶん、東京メトロのせいです。
     複雑な路線により、私の脳内思考回路もより複雑になってしまったようです。


     大企業に責任をなすりつけながら、私はそそくさと受付を離れるのであった。


    このエッセイは、くだらないことに全振りし、月水金に更新しています。
    いつも、読んでいただきありがとうございます。

     
     
    noteではくだらないに全振りしたエッセイを書いています。talesでは小説をのせていきます 執筆歴 アルファポリス第2回ライト文芸大賞 家族愛賞受賞 エブリスタ小説大賞2025集英社オレンジ文庫「泣ける」青春小説大賞 短編小説部門 大賞受賞 「ハルシネーションに、さようならを」

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