
(続) A Hard Day’S Night ② / The Beatles
The Beatles "Songs From the Film A Hard Day's Night"
PCS 3058 Stereo
Ⅳ. YEX - 126 - 1 / YEX - 127 - 1 ①3 4 -LG ②1 3 -HR "1 Box"
Stereo OP - 7123
Ⅴ. YEX - 126 - 2 K4 A5 24 / YEX - 127 - 2 "東芝音工 赤盤”
Stereoのほうは見事にノイズレス。レイトプレスの「1Box」ですが、チューブカットであり、マトも両方「1」です。
1969年にレーベルが"Y&B"からリニューアルされ、シルバーと黒のデザインになります。大きな特徴は、レーベル上部に四角囲みの「EMI」がなくて、下部に一つあります。これを"1box"タイプといいます(表題写真ご参照)。
同じ1969年に同じく上部にも「EMI」マークが入り、2つあることから"2box"となります。1boxの方が数が少なくて、オークション等でも若干価格が高くなります。以降は、2boxが主流となりますので、より多く出回っていると思われます。レーベル周囲のリムと呼ばれる部分のレコード会社が「The Gramophone Co. ltd」となります。
ステレオ盤の印象は、モノ盤にくらべると、きれいすぎてわたし的には、大人しい印象になります。うちのシステムと相性がいいのかすごく繊細に聴こえます。このアルバムから録音トラックが4トラックになり、より複雑な録音が可能になったそうです。だから、結構楽器が詰め込まれて、モノラル盤でいえば”圧縮度”が高くなるそうです。音圧が高くなり、ハリーモスさんがカッティングに慎重になったのか。マトリクスは”3N”になっています。対してステレオ盤のほうは若干溝に余裕があったのかマトリクスは最初から”1”のままです。
マザー表記が2桁なのは、結構”ナゾ”です。
例えば、「3 4」であれば、34枚目のマザーなのか、3番目のマザーから4枚のサブマザーが切られたのか、ガイド本でも確定されていません。どなたか、ご存じであればご教示いただけると楽しいです。予備のために複数枚作成される、という意見も多いです。
Ⅴ.の日本盤はノイズだらけで、チリパチやバチバチだらけ。いや~、赤盤ってノイズレスじゃなかったっけ?この盤は最初から不安定で、最後のほうに、針飛びもあったかな。一回聴いたのみでほったらかしになっています。とりあえず、日本盤の最初期盤(ジャケに【STEREO】表記、盤にLONG PLAY)というだけの意味で、500円で買ったものです。
音質でいえば、なんか平坦というか、うすい靄がかかったというか・・・。ダイレクトさやメリハリがないんですよ。日本盤はイギリスオリジナルのマスタテープのコピーのコピーから作られているそうですから。
音には期待せずで、やはりというか期待通りの日本盤的な音で、ジャケットがすごく良いので、そこだけかな、という感じです。日本盤は、英国盤同様の内容です。ジャケットが映画のスチール写真を使ったものになり、独自のセピア色が秀逸です。持っているだけで、なんかワクワクします。
この日本独自カヴァーは1970年のApple盤まで続きましたが、紙質や貼り合わせ方は変化していったようです。
初期盤(OP7123)は、いわゆるE式(図版が用紙に直接印刷されている形状)です。「E式」はヨーロッパ式
となり、本体の紙自体に印刷を行い折り組み立てたジャケットになります。で、フリップバック、ビニールコーティングされた薄いジャケットになっています。最上部に金色で"STEREO"の表記があり両サイドが矢印になっているのが特徴です。
1967年の"OP8147"からは、A式に変わります。「A式」はアメリカ式の略で、ボール紙製の芯材でジャケット本体を組み上げた後に印刷紙を巻き付けて貼りつけ、さらに中面にも印刷された紙を貼り合わせて作られたかなり厚手の紙ジャケットになります。アメリカで広く使用されていたのでこの名称になりました。CapitalのUS盤がこのタイプですね。有名な「ブッチャーカヴァー」に「トランクカヴァー」が上張りされたのと同じ仕組みですね。E式と比べて圧倒的に紙厚があり丈夫な仕様になります。
【レコーディング経緯】
Ⅰ.1964.2.25~
1.Can't buy me Love
2.You can do that
3.And I love her
4.I should have known better
5.Tell me why
6.I'm happy just to dance with you
7.Long tall Sally
8.I call your name
Ⅱ.1964.4.16~
1.A hard day's night
Ⅲ.1964.6.1~6.2
1.'Matchbox
2.I'll cry instead
3.Slow down
4.I'll be back
5.Any time at all
6.Things we said today
7.When I get home
Ⅰ期でシングル用の2曲を含めたサントラ用の新曲がレコーディングされました。当初は「I call your name」が入っていましたが、Ⅱ期で「A hard day's night」が採用されたため、"I call~"はサントラから外されることに。
Ⅲ期で、映画撮影と休暇が終わったメンバたちは、非サントラ用の曲を録音開始しました。
素晴らしい勢いで、収録曲のストックを増やしたメンバたちは、Gマーティンとも協議し、サントラ用のアルバムは「レノン=マッカートニー」のみの曲で構成することにしたようです。残りの曲はカヴァー曲中心として、4曲入りEPで発売されました(EPチャートで11週連続1位。イギリス国内だけで1965年までに25万枚の売上)。
サントラアルバムは、7.10にシングルとアルバムの同時発売。7月15日付けのチャートで初登場1位で21週連続ナンバーワンとなります。予約注文で25万枚、年末までに60万枚、翌年の春ごろまでに75万枚の売上となりました。
【ちょっと妄想】
このアルバムが唯一レノン=マッカートニー作品のみで構成されているが、レコーディングの経緯からするとカヴァー曲も含めたバラエティな曲が用意されていました。そこで、本当はここにジョージ作のオリジナル曲も待たれていたのでは???と考えてしまいます。これまでのイギリス盤のようにAB7曲ずつの計14曲のオリジナルを予定していたのですが、ジョージ作が間に合わず・・・やむなく、13曲のアルバムになったのでは?と、学生時代はよく妄想していました。
【僕が泣いた事情】
"I'll cry instead"には英米2つのバージョンがあります。元々映画に使われる曲として用意されましたが、最終的に監督のリチャードレスターの意向で外されました。映画では"Can't buy me love"のシーンで使われる予定だったそうです(ホテルで缶詰めになっていたメンバが、外に飛び出して、広場?公園?ではしゃぎまわる魅力的なシーン)
最初は、2つのパートに分けられていて、映画に沿って繋ぎ合わされたものらしいです。
短い方のバージョンが”イギリスオリジナルEMI盤”と”サムシングニュー(ステレオ盤)”
繰り返しのボーカルパートが一回多い、長い方のバージョンが”ユナイテッドアーティスツのサントラ盤”と”サムシングニュー(モノラル盤)”
【”いつでも”の思い出】
実をいうと、わたし的にはこのアルバム・・・あまり聴きません。なんでかな?ターンテーブルに乗る機会が少ないです。A-2とB-1は好きですが・・・。"Anytime at all"の思い出というか、高校2年生の時の体育の授業でダンスがあったのですが、その時の課題曲がコレ。女性教師のセンスというか趣味というか。この曲で踊れ、というのも今から考えると違和感アリアリですね。それでも、なんとかサマになりました。どんな振り付けだったかは、もう全然覚えていませんけど。高校生にもなると体育の授業は男女別々なのですが、うちの女性教師と男子の教師が談合して、急遽男子の前でお披露目になったのは、恥ずかしかった。この曲を聴くと、体育館の中で踊るわたしたちのシーンを思い出します。
だいたい、この曲知ってるヤツがどれだけおんねん!と。文字通りポカーンとした男子が多かったです。もちろん、踊っている女子の中でもこの曲を知ってるコがどれだけいたことやら・・・。