
歴史上の「ゆるい人」を探してみた② 〜仙厓と芭蕉〜
歴史上の「ゆるい人」を探してみるシリーズ。
前回は良寛でした。
今回は、仙厓義梵と松尾芭蕉です。
「仙厓義梵」は、せんがい ぎぼん と読みます。
仙厓は江戸時代の禅僧で、ユーモラスな禅画をたくさん残しています。
有名なのが「○△□」の絵。
丸と三角と四角が描いてあるだけです。
すごい面白いですね。筆なので味があります。
でも、そのシンプルな絵に禅の世界を込めているそうです。真面目なことを、真面目っぽく伝えない。
「遊び心」はゆるさの大事な要素なのではないかと考えていますが、仙厓はまさにそんな感じがします。
もう一人は、松尾芭蕉です。
芭蕉は晩年、「軽み(かるみ)」という境地を大切にしたそうです。
なんだか、かなり「ゆるさ」に近そうです。
芭蕉は長く俳諧を追求した末に、日常のありふれたことを軽やかに表現する方向へ進んでいきました。
これを知って面白いと思ったのは、最初から軽かったわけではない、ということです。
深く考えて、突き詰めていった先に軽さがある。
「ゆるさ」というのも、単に力を抜けばいいのではなく、深さの先にある軽さ、なのかもしれません。
手放す、みたいなこととも関連ありそう。
仙厓も芭蕉も、真剣だけれど軽やか。
誠実さと遊び心、とも繋がるなあと。