
全部大事で、優先順位が決められないあなたへ
全部大事で、優先順位が決められない。そんなときは、自分の目指すゴールや目的から逆算してみてください。
「優先順位が決められない」
「どれも全部大事なんです」
「やることが多くて……」
よく聞く言葉です。
どれも必要だと思うから、後回しにできない。やることが多い中で、何から手をつければいいのか迷ってしまう。
私も、優先順位に迷うことがあります。
そんなときに意識しているのが、「自分は何を目指しているのか」に戻ることです。目的から逆算して選ぶことで、スムーズに進められました。
大事なことの中にも、先に必要なことと、あとから取り組めることがあります。
この記事では、全部大事に見えるときに、目的を基準にして「今、先にすること」を選ぶ方法をお伝えします。
全部大事。でも、全部同時にはできない
仕事も進めたい。家のこともある。
勉強したいことも、これからのために準備したいこともある。
どれも理由があって、やろうとしていることです。
だから、「大事なことからやりましょう」と言われても、困ってしまいます。
その大事なことが、いくつもあるからです。
ここで考えたいのは、大事かどうかだけで順番を決めようとしないこと。
「大事なことはどれ?」では選べなくても、
「今、目指していることに向けて、先に必要なのはどれ?」
なら、選ぶ基準ができます。
優先順位をつけるために、ほかのことを「大事ではない」と判断する必要はありません。今は、取り組む順番を決めればよいのです。
迷ったら、目的に戻る
私が迷ったときに考えるのは、
「何のために、これをやろうとしているのか」
「どういう状態にしたいのか」
ということです。
目の前のやることだけを見ていると、どれも必要に見えます。
でも、目的に戻ってみると、
「これは先に決めておく必要がある」
「これは、そのあとでも間に合う」
と、順番を考えやすくなります。
例えば、打ち合わせの準備をするとします。
資料を作る。
情報を調べる。
相手に確認する。
資料の見た目を整える。
どれも必要そうです。
でも、今回の打ち合わせの目的が「二つの案から、どちらで進めるかを決めること」なら、まず必要なのは、選ぶための情報です。
二つの案は、何が違うのか。
費用や日程はどうか。
判断するために、まだ足りない情報はないか。
そこが曖昧なまま資料の見た目を整えても、打ち合わせで決めたいことは決められません。
この場合は、足りない情報を確認し、比較できる内容をそろえることが先になります。
目的が見えると、先にする理由も見えてきます。
ゴールは、身近なところでいい
「ゴールから逆算する」と聞くと、大きな目標や細かな計画が必要に感じるかもしれません。
でも、まずは今日や今週のことで考えられます。
例えば、夕方までに家事を進めたいとき。
洗濯物も気になる。
部屋も片づけたい。
夕食の準備もある。
そこで、「夕方、どうなっていたらいい?」と考えてみます。
「帰宅したら、すぐ夕食を作り始められる状態にしたい」
そう決めたなら、調理台を空けたり、必要な食材を確認したりすることが先になります。
一方で、「明日の朝、慌てずに出かけられるようにしたい」なら、着るものや持ち物の準備を先にするかもしれません。
同じやることがあっても、目指す状態によって順番は変わります。
「家事を終わらせる」「仕事を進める」から、もう一歩具体的に。
いつまでに、どうなっていたらいいのか。
ここを考えることが、優先順位を決める出発点になります。
三つの問いで、最初の一つを選ぶ
全部大事に見えて迷ったら、次の順番で考えてみてください。
① 今、何を目指している?
今日の終わり、今週末、次の打ち合わせなど、区切りを一つ決めます。
そのとき、どういう状態にしたいでしょうか。
「準備を進める」なら、どこまで準備できていればよいのか。
「勉強する」なら、何がわかるようになりたいのか。
目指す状態を具体的にします。
② そのために、先に必要なことは?
次に、そこへ進むために必要なことを考えます。
作業を始める前に、誰かへの確認が必要かもしれません。
何かを決めるために、情報が一つ足りないのかもしれません。
それが済むと、次に何が進められるか。
この視点でも見てみます。
あわせて、期限や人との約束も確認します。自分が進めたいことだけでなく、遅れると相手の作業が止まることなども、順番を決める判断材料です。
③ 今、何から手をつける?
最後に、最初の行動を一つ決めます。
「打ち合わせの準備をする」ではなく、
「確認したいことを相手に送る」。
「夕食の準備をする」ではなく、
「冷蔵庫にある食材を確認する」。
今すぐ何をするかがわかるところまで、具体的にします。
すべての順番を決めきれなくても、まず取りかかる一つが決まれば、動き出せます。
後に回すことにも、置き場所を
先にすることを選ぶと、あとに回すことが出てきます。
そのとき、「これも大事なのに」と気になることもあるでしょう。
でも、あとに回すことは、やめることとは違います。
「確認の返事を待つ間に取り組む」
「今日の作業が終わってから見直す」
「今週末に時間を取る」
必要に応じて、取り組むタイミングを決めておきます。
特に、勉強や今後の準備など、期限がないことは、急ぎの用事に押されて残りがちです。
自分の目指すゴールに必要なら、「時間が余ったら」にせず、取り組む時間を予定に入れることも大切です。
また、予定が変われば、優先順位も見直して構いません。
最初に決めた順番を守ることより、今の状況で目的に近づけるかを確かめます。
おわりに
「全部大事だから、優先順位が決められない」
そんなときは、大事なものを一つだけ選ぼうとするより、今の目的に向けて順番を考えてみてください。
何を目指しているのか。
そのために、先に必要なことは何か。
今、何から手をつけるのか。
私も迷ったときは、このようにゴールや目的から逆算することを意識しています。
今、あれもこれもと気になっているなら、まずは、
「今日は、どういう状態になっていたらいい?」
と、自分に聞いてみてください。
その答えを基準に、最初に取り組む一つを決めてみましょう。