
とさでん 592号

桟橋車庫でいろいろな電車を眺めたあとは、
ホテルのある高知駅へ戻ります。
桟橋車庫前から乗ったのは、
以前の記事にも登場した、
とさでん交通の592号。
赤い車体が印象的な、
もともとは名古屋鉄道で走っていた電車です。
車庫で見かけた電車に、
今度は乗ることになりました。

車内はこんな感じ。
黄土色の壁や窓枠に、
青緑色の座席が並んでいます。
外から見た赤い車体とは、
また違った雰囲気ですね。
天井から並ぶ丸いつり革や、
座席の端にある銀色の手すりなど、
あちこちに昔ながらの電車らしさが残っています。
観光用に飾られた車内ではなく、
普段の移動に使われている電車。
そこに自分も乗っているというのが、
旅先ではちょっと楽しかったりします。

運転席の周りには、
運賃表や案内などがぎっしり。
その上には、
日本車輌製造の銘板もありました。
新しい電車とは違い、
いろいろなものが目に入ってきます。
路面電車が好きと言っても、
電車に詳しいわけではありません。
でも、こういう車内はつい眺めてしまいます。

そして、車内には「私の履歴書」という
自己紹介までありました。
592号が生まれたのは、
昭和32年、1957年の4月。
名古屋鉄道で平成17年、
2005年の3月まで走り、
その年の10月に高知へ来たそうです。
赤い車体の色は「スカーレット」。
名鉄時代の色を引き継いでいるとのことでした。
長く走ってきた電車ですが、
履歴書の最後には、
これからも頑張るので可愛がってください、という言葉が。
こうして電車自身の言葉で紹介されていると、
なんだか親しみが湧きます。

592号を降りて、高知駅へ。
駅の近くのホテルに泊まっているので、
ここまで戻れば、あとは歩いて帰るだけです。
空にはまだ少し明るさが残っていますが、
駅には明かりがともっていました。
高知市内を見て回るのは、この日でおしまい。
翌日からは、西へと向かいます。

ホテルへ戻る前に、
駅構内のお土産屋さんを見て回りました。
今回の旅行は6泊7日。
この日は、まだ2日目です。
高知のお土産を買うなら今なのですが、
生ものは持って帰るまでの日数を考えると難しい。
かといって、ここで買ったものを、
この先もずっと持ち歩くことになります。
何を買うかだけでなく、どこで買うか、いつ買うか。
長めの旅行だと、お土産選びにも迷いますね。

駅を出てホテルへ向かおうとすると、
また「おきゃく電車」を見かけました。
ただし、前回の記事で紹介したものとは違う車両です。
こちらもおきゃく電車なんですね。
一日のうちに、違う車両のおきゃく電車に出会うとは。
なんだかちょっと面白くて、またカメラを向けました。