
龍馬さん その1
京都から延々と車を走らせて、
たどり着いたのは高知県高知市にある「高知県立坂本龍馬記念館」。
高知の有名な観光地・桂浜のすぐそばにあるこの記念館は、
幕末の志士・坂本龍馬の生涯と業績を讃えるためにつくられた施設です。
館内には、龍馬の直筆の手紙をはじめとする貴重な資料が多数展示されています。


特に有名なのが、姉の乙女さんに宛てて書かれたこの手紙の一節です。
「日本を今一度せんたくいたし申候事ニいたすべく…」
この頃の龍馬は、すでに「○○藩」といった狭い枠組みや「佐幕・倒幕」「尊皇攘夷」という対立を超えて、「『日本国』全体をどうにかしなければならない」という大きな視点で未来を見据えていたんですよね。
この時の龍馬は27歳(数え年だと29歳)、
自分が27歳の時って何を考えていたんだろう。

坂本龍馬の立ち会いのもと、
西郷隆盛と木戸孝允によって結ばれた「薩長同盟」。
その際に木戸孝允が作成した盟約書の裏には、
龍馬が同盟の証人として確認したことを示す「裏書き」が残されています。

慶応3年(1867年)12月10日、
坂本龍馬と中岡慎太郎は京都河原町蛸薬師の近江屋にて暗殺されました。
犯人については諸説ありますが、
現在は元京都見廻組による犯行説が有力とされています。
この掛け軸は、まさに暗殺された部屋に掛けられていたもの。
よく見ると、当時の血痕が残っています。
この時代には、本当にたくさんの命が失われました。
それぞれの立場や信念によるものであり、
「どちらが正しくて、どちらが間違っていたか」を
後世の私たちが決めつけることはできません。
それでも、「みんなが生きていてくれたら、どんな未来があっただろう」と
思わずにはいられません。
それだけが、どうしても残念でなりません。