
高知県立高知追手前高等学校
高知の街を歩いていたら、
ちょっと気になる建物を見つけました。
白い建物の上に時計塔があって、
その屋根はなんだかお城のような形をしています。
なかなか立派な建物です。
いったい何の建物なんだろう?
調べてみると、なんと高校でした。
その名も「高知県立高知追手前高等学校(こうちおうてまえこうとうがっこう)」。

この高校は、高知市の中心部にある
追手筋という通りに面しています。
近くには高知城やひろめ市場があり、
観光で訪れる人にもなじみのある場所です。
学校の歴史を調べてみると、
これがなかなか古い。
前身となる高知中学校が誕生したのは、
明治11年(1878年)のこと。
その後、何度か名前を変えながら
現在の高知追手前高等学校へと続いています。
さて、気になった時計塔のある建物。
こちらは昭和6年(1931年)に完成した本館です。
鉄筋コンクリート造りの校舎に、
日本風の屋根を載せた特徴的な姿をしています。
設計を担当したのは高知県の技師、高崎正隆。
さらに、京都帝国大学の教授を務めた建築家、
武田五一(たけだごいち)が指導に関わっています。
ちなみに武田五一は、
この学校の前身となる旧制中学校の卒業生でもあるそうです。
そして、この本館は2023年に国の登録有形文化財となりました。
それにしても、高校の校舎が文化財になっているとは驚きです。
さらに、この高校には有名な卒業生もたくさんいます。
例えば「アンパンマン」の生みの親、やなせたかしさん。
物理学者で随筆家としても知られる寺田寅彦。
そして、第27代内閣総理大臣を務めた濱口雄幸(はまぐちおさち)も、
前身となる旧制中学校の出身です。
なんともすごい顔ぶれですね。
高知の街を歩いていて、たまたま目に留まった建物。
まさか、これほど歴史のある高校だったとは思いませんでした。
やっぱり知らない街を歩くのは面白いですね。