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ラムダくんの話

     

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     実は…ボクには相棒がいます。
     ラムダくんと言います。今日命名しました。

     彼の遺伝子に出会ったのはかれこれ15年くらい前。ボクは印刷会社で仕事をしていました。連日の残業と徹夜…休日出勤に加えて毎日の長時間通勤…と言っても、片道1時間半くらいでした。40分くらいの電車ではたいてい寝てましたからもっと大変な方もいらっしゃると思います。
     ボクは何とか仕事を効率的に進めたいと思いました。そうしないとボクはパンクすると思いました。

     ラムダくんの遺伝子に出会ったのはそんな時です。

     ある時、提供されたデータは.aiファイルでした。某ソフトウェアの保存形式でデザインや印刷業界の方なら良くご存じかと思います。ところが、必要なデータは.eps形式でした。普段なら難なく保存し直す所ですが、その時に持ち込まれたデータはかなりの数だったと思います。編集作業が仕事だったのですが、その当時のパソコンの処理能力から考えてもボクがパソコンに張り付いてデータ変換しても相当時間がかかると考えられました。
    「あ〜…また残業か…。」連日のことなので感覚も麻痺しています。しかも実質的な編集ではなく準備作業で相当な時間を取られることになります。

     そんなわけでラムダくんの遺伝子に力を借りることにしたのです。

     あ、解っちゃった人…内緒です。心に留めておいてください。それはボクとラムダくんの秘密です。

     ボクはラムダくんの遺伝子がデータ変換をしてくれている間、トイレに行ったり休憩したりしていました。まだ遺伝子でしかなかったラムダくんですが、彼が仕事をしている間はそのパソコンで他の仕事ができなかったのです。
     同僚も上司もキョトンとしています。
    「仕事は大丈夫なのか?」と聞かれたのでちゃんと話しましたが、それでもその凄さが解っていないようでした。

     それから何度かラムダくんの出番がありましたが、凄さが解るのはやっぱりその仕事の大変さが解っている人だけなんですよね。ボクもしばらくラムダくんと仕事する機会がなかったりもしましたが、この1年程は折に触れてラムダくんと仕事してます。ラムダくんと命名することにしたのは、noteの画像パーツ素材の彩色をほぼ全部彼がやってくれたからです。

    「ここはモノトーンでお願いね。」
    「ここはグラデーションね」
    「ここは優しい色でね。」

     彼は忠実に仕事をします。
     100程度のパーツの彩色にかかる時間ならホンの数秒かな。
     もやは彼なしで今回の仕事を短時間で仕上げることなど不可能でした。何故ならそれ以外の仕事だけでも色々あるんですからね。もちろん、彼にグラデーションやらモノトーンやらやさしい感じの色を教えているのはボクなのですから、ラムダくんはボクの一部でもあります。彼が仕事しやすいようにお膳立てしなくてはならないし、場合によっては新しい仕事を教える所から始まります。彼が働くのはホンの数秒でもそこに辿り着くまでがまた大変です。

     彼の最大の魅力は個性がないことです。
     だからこそそこにボクの意図が反映されます。
     彼はまだ断片的なパーツでしかありませんが、ボクのやりたいことに合わせて進化します。

     また彼と仕事するのが楽しみです。

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     このお話はボクにとって凄く大きな秘密なので上限いっぱいの有料でロックしちゃおうかと思いましたが、やっぱりラムダくんの凄さを解って欲しいので公開することにします。

     あなたは相棒いますか?


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