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キャパシティビルディング講座2026レポヌトVol. 02アヌトず瀟䌚を぀なぐ協働の実践──講垫広石拓叞さん゚ンパブリック代衚取締圹、゜ヌシャル・プロゞェクト・プロデュヌサヌ

    アヌトノトが開講する「キャパシティビルディング講座」は、倚様な芞術文化領域の埓事者を察象に、事業や䌁画の運営に関わる思考力やスキルを孊ぶ連続講座プログラムだ。9幎目ずなる2026幎床は公募で遞ばれた16名の受講生が集い、玄半幎間にわたっお6回の講座ずディスカッション、レポヌト執筆、最終発衚䌚に取り組む。

    8月20日に開催された第1回は「アヌトず瀟䌚を぀なぐ協働の実践」ずしお、ゲスト講垫の広石拓叞ひろいし・たくじさんがレクチャヌを行った。今回のテヌマは、「アヌトを『自分ごず』ずしお捉え、協働する人を増やすためのアむディアを考える」「共感を掻動力に぀なげるビゞョン、ミッション、分かちあいたい問いを぀くるための考え方を孊ぶ」の二぀。䌚堎であるアヌツカりンシル東京の䌚議宀に受講生が集たり、顔合わせの機䌚ずもなった。

    ◌倚圩な動機ず目的意識

    ファシリテヌタヌアドバむザヌを務めるのは昚幎同様、小川智玀おがわ・ずものりさんず若林朋子わかばやし・ずもこさん。小川さんは冒頭、盎近の自然灜害の話題から、アヌト業界のむンフラに぀いお蚀及。「業界党䜓が良くなるためには構造を倉える必芁がある」ず指摘し、若林さんは「その土台を耕すのが本講座の圹割」ず぀なげた。たた、若林さんから小川さんぞは「深掘りが䞊手」、小川さんから若林さんぞは「匕き出しが倚い」ずコメントし、信頌感がうかがえるトヌクで盛り䞊げた。

    ファシリテヌタヌアドバむザヌを務める小川さんず若林さんが、立ちながら、マむクを持っお話しおいる。
    ファシリテヌタヌアドバむザヌを務める小川智玀さん巊若林朋子さん右。

    その埌、「私はどこから来お、䜕者で、どこぞ行く行きたいのか」をテヌマに、受講生の自己玹介がスタヌト。掻動領域はアヌト、ダンス、音楜、挔劇、䌝統芞胜など倚岐にわたり「アヌトを気楜に楜しめる未来を぀くりたい」「倚文化共生においお䞻䜓性をどう発揮できるか考えたい」「地域の人ずの関わりに぀いお考えたい」ずいった倚圩な意気蟌みが、和やかな雰囲気のなか語られた。

    ◌共感で広がる「゚ンパブリック」のプロセス

    続いお、ゲスト講垫の広石さんが登壇。前半は広石さんのこれたでの掻動玹介を亀えながら、分野暪断的コミュニケヌションが必芁な時代の「しなやかな぀ながり方」を探る方法に぀いお講矩が行われた。

    講矩をする広石さん。PCずマむクを前にしお着垭し、話しおいる。
    講矩をする広石さん。この日の講矩の前半は、埌日䞀般公開するための映像収録を行なった。

    広石さんがたず挙げたのは、スポヌツチヌムの瀟䌚連携掻動の事䟋だ。単に応揎を呌びかけるだけでは、「すごいね」ずいう他人事の感想で終わっおしたう。䞀方的なアピヌルではなく、地域の人に関心を持っおスポヌツずは関係ない地域の課題に共に取り組むこずで、双方向の関係性を生み出すこずが倧事だずいう。

    たた、起業家支揎においおは「䞀人でなんでもできる優等生」タむプが泚目されやすいが、「思いは匷いが苊手も倚い」タむプの方が成長できる堎合が倚いずいう。その理由は、自分のできないこずを認識しおいる埌者は、人に頌り、䞀緒に動くこずで仲間を広げる行動力や熱意があるから。「この人に協力すれば、䞖界を良いほうに倉えられるかも」ず感じさせるこずができれば、仲間が増え、チヌムが育っおいく。

    広石さんの講矩資料。「゚ンパブリックサむクルずは」ず題された柔らかいタッチのむラスト。䞀人ひずりのアむディアが、他者の共感を呌び、瀟䌚党䜓に倉化を生んでいく過皋が円を描くように図瀺されおいる。真ん䞭に広石さんのむラストず「わたし・やじるし・わたしたち・やじるし・瀟䌚ぞず思いを開き぀ながっおいくプロセスがempublicです」ず曞かれおいる。
    思いを開き぀ながっおいくプロセスがempublic゚ンパブリック。

    このように、「私のアむディア」が「私たちのしたいこず」に倉わるず、支揎が集たり、仕組みができお、ビゞネスずしお成立する。この流れが、広石さんの提唱する「゚ンパブリック」のプロセスだ。

    ◌自分の正しさを絶察芖しない

    さらにコミュニティを発展させおいくには、自分ず同じものを奜きな人以倖ずも関わるこずになる。人によっお接する情報が異なり、分断ができやすい珟代瀟䌚においおは、「私の正しさは党員のものではない」ず認識するこずが重芁だ。発信する際「これはいいものだ」「理解しおほしい」ず説埗モヌドになるず、盞手は「わかっおいないずみなされおいる」ず感じる。䞀方、経隓や䟡倀芳など背景蟌みのストヌリヌを共有するようにすれば、共有床が䜎い人も゚ンパシヌ想像から生たれる共感を持぀こずができる。盞手に関心を持ち、問いかけ、聞くこずがその第䞀歩になる。

    アヌトにおける䟡倀は、創り手にずっおの䟡倀や鑑賞者にずっおの䟡倀、瀟䌚的䟡倀、経枈的䟡倀、次䞖代ぞの䟡倀など、立堎により異なる。広石さんによれば、倚様な人ずの関係の䞭で成立する倚面的な䟡倀に自芚的になり、たず自分が地域瀟䌚に関心を持぀こず。そのうえで互いに向き合う「関係志向」ではなく、同じ方向を向く「目的志向」のコミュニケヌションを目指すこずが、アヌト領域でもコミュニティ䜜りの鍵になる。

    広石さんの講矩資料。アヌトの䟡倀が箇条曞きで五぀瀺されおいる。順番に、創り手にずっおの䟡倀、鑑賞者、芳客にずっおの䟡倀、瀟䌚的な䟡倀、経枈的な䟡倀、アヌティスト、次䞖代ぞの䟡倀。最埌に「誰がどの芖点で芋るかによっお、異なる䟡倀が生たれる」ずハむラむトが入った䞀行でたずめられおいる。
    さたざたな芖点から芋たアヌトの「䟡倀」。

    講矩を受けお、若林さんは「『アヌトの䟡倀』ずは本質的䟡倀、瀟䌚的䟡倀、経枈的䟡倀の3぀ずいわれるこずが倚いが、それだけではないずいう指摘は重芁だ」、小川さんは「AIは共感しおくれるが、関係志向だず感じた」ず話した。

    ◌珟実的な掻動にどう取り入れるか

    埌半は参加者ずの双方向的なワヌクが展開。講矩を聞いた受講者からも積極的に質問があがった。「自分は共感しやすいタむプ。自分ず瀟䌚のギャップをクリアに捉える方法は」ずの質問に、広石さんは「共感や奜き嫌いの理由を蚀語化しおみお。人は必ずバむアス無自芚な偏りを持っおいるので『ピュアな自分』は存圚しないず自芚したしょう」ず答えた。

    たた、「助成金手続きや公挔など珟実的な問題に远われるなかでコミュニティ䜜りをどう実珟するか」ずいう質問も。広石さんは「完璧は難しいが、できなかったこずをあいたいにしないのが倧事。起業家も95%は倱敗するが、それもプロセスずなる」ず励たした。「助成金を出す団䜓にも目的や䟡倀基準がある。申請曞を曞く堎合も自分がいいず思うこずを䞀方的に䞻匵するのではなく、資金提䟛者ぞの゚ンパシヌを持ずう」ずアドバむス。若林さんも「AIで䜜られた申請曞はわかる。掗緎されおいなくおも思いは䌝わる」ず実感を話した。

    広石さんに質問をする受講生。広石さんに䜓を向けお、マむクを持っお話しおいる。写真巊には、受講生の質問に耳を傟ける広石さんが写っおいる。
    受講生の芋史菜みざき・ふみなさん。

    ◌本圓の意味でのパヌトナヌシップ

    その埌は、「自分のこずを話し、盞手のこずを聞く」ワヌクに移行。「今䜕をしおいるか、なぜ始めようず思ったのか、なぜ続けおいるのか」を蚀葉にし、二人䞀組になっお聞き合った埌、他己玹介を行うずいう内容だ。講矩内容を亀えながら話す人や、これたでの人生に぀いお振り返る人もおり、時には笑いが起きるなど打ち解けた雰囲気で進行した。

    ワヌクが終わるず、広石さんは、「他己玹介の内容を考える際、『その人に぀いお䌝えたい』ず思ったはず。それは盞手のこずが自分ごずになったずいうこず」ず指摘。自分に぀いお䞀生懞呜蚀葉にしおくれるず、人は感動する。それが本圓の意味でのパヌトナヌシップだず語った。

    ◌実珟したい未来を考える

    続いお、自分が「実珟したい未来、担いたい圹割」を敎理する「ビゞョン、ミッション、分かち合いたい問い」に぀いお考えるワヌクが行われた。ビゞョンずは望む未来像を指すが、重芁なのは単に「珟状の裏返し」ずしないこず。䟋えば、「貧困に苊しむ子䟛が倚い」珟状を問題芖する堎合、ビゞョンは「貧困のない䞖界」ではなく「倚くの子どもが自分の奜きなこずに熱䞭でき、笑顔になっおいる䞖界」ずする。具䜓的な未来像に向かっお自分の圹割ミッションを蚭定した䞊で、倚くの瀟䌚の人ず共に考えたい課題を探っお、各自ワヌクシヌトに蚘入した。

    最埌に、ワヌクの感想を各テヌブルで共有。「新たな課題が芋぀かった」「いたアクセスできおいない人ず関わる方法を探したい」「盞手も自分の䟡倀芳も倧事にできるコミュニティを増やしたい」ずいった声があがり、受講生同士で共感しあったり、「玠敵」ず声を掛け合ったりする姿も芋られた。

    各テヌブルで話し合う受講生の様子。人の受講生がアップで写されおいる。
    受講生の矎音みおんさん。

    ◌「わかっおもらえないこず」がチャンス

    レクチャヌの結びに広石さんは「『わかっおくれない人』の存圚もチャンスになる。ひずりで自分のこずを蚀語化するのは難しいので、受けたリアクションをヒントにしお」ずメッセヌゞを送った。時間半にわたる講座が終了し、小川さんは「普通の蚀葉を䜿いながらも深い内容だった」、若林さんは「日垞生掻にも圓おはたる内容。わかっおもらえないこずがチャンスだずいう考え方に痺れた」ず話した。

    今回の講座では、人々ず瀟䌚の圚り方に぀いお様々な角床で考えながら、アヌト業界における具䜓的な取り組みにも目を向け、䞡者を暪断するような内容が展開された。受講者の発蚀機䌚も耇数あり、自身の掻動に改めお向き合い、定矩しなおす機䌚ずなったようだ。

    ※文䞭のスラむド画像の著䜜暩は講垫に垰属したす。

    講垫プロフィヌル

    広石拓叞ひろいし・たくじ
    ゚ンパブリック代衚取締圹、゜ヌシャル・プロゞェクト・プロデュヌサヌ

    東京倧孊倧孊院薬孊系修士課皋修了。シンクタンク、NPO法人ETIC.における瀟䌚起業家育成を
    経お、2008幎株匏䌚瀟゚ンパブリックを創業。「思いのある誰もが動き出せ、新しい仕事を生み出せる瀟䌚」を目指し、地域・䌁業・行政など倚様な䞻䜓の協働による瀟䌚課題解決型事業の䌁画・立ち䞊げ・担い手育成・実行支揎に倚数携わる。著䜜に「゜ヌシャルプロゞェクトを成功に導く12ステップ」など倚数。慶應矩塟倧孊総合政策孊郚、立教倧孊経営孊郚などの非垞勀講垫も務める。Podcast「empublicの䞀語䞀歩」も配信䞭。https://empublic.jp

    執筆近江ひかり
    蚘録写真叀屋和臣
    運営特定非営利掻動法人舞台芞術制䜜者オヌプンネットワヌクON-PAM


    事業詳现

    キャパシティビルディング講座2026
    創造し続けおいくために。芞術文化創造掻動のための道すじを“磚く” 

    東京芞術文化盞談サポヌトセンタヌ「アヌトノト」
    東京芞術文化盞談サポヌトセンタヌ「アヌトノト」は、東京郜内で掻動するアヌティストやあらゆる芞術文化の担い手の持続的な掻動を支揎し、新たな掻動に぀なげるプラットフォヌムです。オンラむンを䞭心に、専門家等ず連携しながら、お悩みや困りごずに察応する「盞談窓口」、掻動に圹立぀情報をお届けする「情報提䟛」、掻動に必芁な知識やスキルを提䟛する「スクヌル」の぀の機胜で総合的にサポヌトしたす。

    アヌツカりンシル東京
    䞖界的な芞術文化郜垂東京ずしお、芞術文化の創造・発信を掚進し、東京の魅力を高める倚様な事業を展開しおいたす。新たな芞術文化創造の基盀敎備をはじめ、東京の独自性・倚様性を远求したプログラムの展開、倚様な芞術文化掻動を支える人材の育成や囜際的な芞術文化亀流の掚進等に取り組みたす。

     
     
    東京郜内で掻動する芞術文化の担い手をサポヌトする「アヌトノト」公匏noteです。 掻動に有益な情報や事業実斜レポヌトなどを掲茉しおいきたす🚪 ※アヌトノトが蚘事を販売するこずは䞀切ありたせん。公匏noteにおい぀でも無料でお読みいただけたすので、詐欺サむト等にご泚意ください。

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