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見えない光を、見つけるとき


    窓から差し込む光を、目で追いかけていく。


    ある光は、
    壁のざらつきを撫でるように滑り落ち、
    刻一刻と伸びる影とともに
    時間の輪郭を浮かび上がらせる。


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    ある光は、
    天井を伝って奥へと広がったと思えば、
    ふわりと向きを変え、
    柔らかな明るさで室内を満たしていく。


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    ある光は、
    床へと鋭く突き刺さり、
    明暗の境界線をくっきりと切り取ることで、
    見る者の記憶に焼きつく。


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    ある光は、
    微細な粒子となって部屋中にほどけ、
    そこにあるはずのなかった空気の重さを映し出す。


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    本来、光そのものは人間の目で見ることはできない。


    壁や床、天井という「物質」にぶつかり、
    受け止められることで初めて、光は形を持つ。

    そして人々の目に触れ、その日の記憶を形作っていく。


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    隠れていた光の輪郭を見つけたとき、
    思わず息を呑むような、立ち尽くしてしまう瞬間がある。


    光に導かれているのは、
    私の視線だろうか、それとも心だろうか。


    ただ明るいだけではない。

    その先にある景色を思わず覗き込みたくなるような
    光が息づく空間を、光を受け止める器を、
    私はつくりたい。


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    aulora

     
     
    建築を通し、世界の解像度が少し上がる 一級建築士|設計事務所勤務 全国47都道府県・海外8カ国を巡り、建築を通して出会った景色や気づきを綴ります。 名建築の空間や差し込む光、その土地の歴史。設計業界の実情や、仕事と人生についての思考も。 世界を少しだけ美しく整えるための備忘録

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