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150万課金した私の失敗談、一級建築士は結局いつ・どうやって受験するのが正解?

    学生のうちに?経験を積んでから?


    建築設計に携わる人なら、誰もが一度はチャレンジするであろう一級建築士試験。製図試験が法令集持ち込みに変わるなんてビッグニュースも飛び出していますが、そもそもいつ受けるのか、というお話を少し。

    世間一般から見れば「建築家先生!一級ってことはきっとすごい人なのね!」という印象かもしれませんが、この業界ではよく「足の裏の米粒」なんて揶揄されることもあります。


    取ってもすぐ役に立つわけじゃないけど、取らないとずっと気持ち悪い、というわけです。


    独立するにしても管理建築士の方と組めばいいだけなので、厳密には自分が取らなければならないわけではありません。

    それでも「持っていて当たり前」という空気がある面も否定できません。持っているのが当たり前なのに、持っていても意味がないと言われる。ひどい話ですよね。

    (※ちなみに、名刺交換の際に「20代でお若いのに一級建築士なんですね!」と驚かれるなど、相手に安心感を与える「社会的価値」としては一定の効力を発揮します)



    150万円を溶かした、私の痛すぎる失敗談


    そんな一級建築士試験ですが、5、6年前に制度が変わり、学生のうちに受験できるようになりました。今まで働きながら取るしかなかった資格が学生の間に受験できるようになったのは、業界にとって本当に大きな転換点です。

    多分に漏れず、私も大学院2回生の時に初受験をしました。ちょうどコロナ禍が始まり、建築を見に行くことも図書館に行くことも憚られ、「どうせ家に缶詰になるなら」と試験勉強を始めたのがきっかけです。

    しかし、これが地獄の始まりでした。

    結果として、学科試験は1年目で合格したものの、製図試験の泥沼にはまり、最終的に合格したのは働き出して2年目(計3年目)のことでした。

    同期の多くがサッと合格していく中、資格学校に課金した約約150万円という大金と膨大な時間を代償として払うことになったのです。



    学生時代に受験した後悔


    自ら学生時代に受験を経験し、そして手痛い失敗をした身として、学生のうちに受験することの「最大の弊害」をお伝えします。

    それは、「二度と戻らないモラトリアム期間を暗記に浪費してしまうこと」です。

    学生時代は、建築に関わること(設計課題に燃え尽きる、論文作成に励む、旅行で建築を見て回る)も、関係ないこと(たくさん遊ぶ、バイトする)も、すべて自由にできる貴重な時間です。


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    友達と徹夜で模型を作って、朝日を浴びる、効率もクソもない最高な時間
    (撮影・模型制作:筆者)


    そこで見たもの、聞いたこと、考えたこと。その時点では単なる「点の現象」でも、生きていく中でそれらが繋がり、いつかあなたの中で強い「線の思考」になります。

    実務に出ると、どうしても資金面や施工性など、現実的な目線で建築を見ざるを得ません。だからこそ、現実からかけ離れていても「建築とは何か」を深く考え、自分だけの感性を練り上げるのは、頭の柔らかい学生の間が一番おすすめなのです。


    「何も考えていない」若者ではなく、建築家としての矜持を育てるために、その大切な時間を資格試験の暗記に浪費するのはもったいなかったと、今でも後悔しています。



    結局、いつ受けるのが正解なのか?


    では、貴重な学生時代を回避したとして、一体どのタイミングで受けるのが、最もリスクが少なく、コスパが良いのか。

    私のように150万円という大金と膨大な時間をかけるリスクを回避するための、私のオススメのタイミングとその理由をお伝えします。

     
     

    aulora

     
     
    建築を通し、世界の解像度が少し上がる 一級建築士|設計事務所勤務 全国47都道府県・海外8カ国を巡り、建築を通して出会った景色や気づきを綴ります。 名建築の空間や差し込む光、その土地の歴史。設計業界の実情や、仕事と人生についての思考も。 世界を少しだけ美しく整えるための備忘録

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