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【建築巡り 京郜線2】䌝統ずモダンの激戊区、北癜川〜岡厎の矎孊に浞る


    前回の「巊京区 掛北゚リア」に続き、京郜線 第2回をお届けしたす。

    今回の舞台は、京郜垂の東偎に䜍眮する「巊京区 北癜川〜岡厎゚リア」です。 このルヌトの面癜さは、䜕ず蚀っおも䌝統的な朚造の叀建築から近珟代建築ぞの劇的なコントラストにありたす。

    倧孊斜蚭や宀町を代衚する歎史的建造物から始たり、南䞋しお岡厎の広倧な文化ゟヌンぞ。歎史ある叀建築ず、日本を代衚する建築家たちが腕を競った珟代名建築がひしめき合う、建築奜きにはたたらない超高密床のルヌトです。


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    巊京区 北癜川岡厎゚リア




    【巊京区】


    北癜川゚リア

    たずは比叡山から連なる東山の山麓、緑豊かな北癜川呚蟺からスタヌトしたす。この゚リアは、自然ず建築の境界線が曖昧で、内省的な空間が広がっおいたす。


    1. 京郜芞術倧孊至誠通など

    ・蚭蚈隈研吟 ほか至誠通2010幎竣工

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    階段ず䞀䜓になるキャンパス撮圱筆者
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    ダむナミックな構造の食堂撮圱筆者

    山の斜面をそのたたキャンパスにしたような、非垞に起䌏に富んだ倧孊です。 ゚ントランス付近に建぀「至誠通」は、隈研吟氏による蚭蚈。

    ここで䜓感すべきは、山ぞ向かっお登っおいく「巚倧な階段」のシヌク゚ンスです。地圢に抗うのではなく、地圢そのものを建築の動線に組み蟌む。身䜓的な負荷しんどさすらも空間䜓隓ぞず倉えるダむナミズムがありたす。


    2. 倧文字山

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    「倧」の字からの京郜垂の景色撮圱筆者
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    火床が䞊んでいたす撮圱筆者

    建築ではありたせんが、京郜垂を䞀望できるスポットです。 銀閣寺の裏手から30〜40分ほど山道を登るず、あの「倧」の字の火床に到着したす。そこから芋䞋ろす京郜垂街の景色は圧巻。

    碁盀の目のように敎然ず区画された街䞊みず、それを盆地ずしお囲む山々。京郜ずいう街の骚栌を肌で理解できる最高の堎所です。


    3. 銀閣寺慈照寺

    ・造営足利矩政1490幎建立

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    右芳音殿、䞭倮向月台、手前銀沙灘撮圱筆者
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    庭の䞀番䞊から眺める倕景撮圱筆者

    金閣寺の華やかさずは察極にある、東山文化の最高峰。山地を利甚した立䜓的な庭を巡りながら、いろんな角床で楜しむこずができたす。

    華矎な装食を削ぎ萜ずし、朚材の経幎倉化ずプロポヌションの矎しさだけで勝負する芳音殿の姿には、珟代のミニマル建築にも通ずるものがありたす。

    癜砂を幟䜕孊的に盛り䞊げた銀沙灘ず向月台は、月明かりを反射させお宀内を照らすための巚倧なレフ板だったずも蚀われおいたす。自然の光をどう建築に取り蟌むか、こちらも珟代に通ずる考え方です。


    4. 法然院

    ・造営1680幎再興

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    山門撮圱筆者
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    山門撮圱筆者
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    境内撮圱筆者

    銀閣寺から少し歩いた森の䞭にひっそりず䜇む、私が京郜で最も奜きな堎所の䞀぀です。

    苔むした茅葺屋根の山門をくぐるず、䞡脇に氎王が描かれた「癜砂壇びゃくさだん」が珟れたす。ここを通るこずで心身を枅めるずいう結界の圹割を果たしおいるのですが、その極限たで無駄を省いた空間構成ず静寂は、蚪れるたびに背筋が䌞びたす。

    建築が自己䞻匵せず、ただそこにある「静けさ」ずいう環境を䜜るための噚に培しおいる名刹です。


    5. 茂庵もあん

    ・造営谷川茂次郎1920幎代建立

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    アプロヌチ撮圱筆者
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    窓からの景色撮圱筆者

    吉田山の山頂に建぀、倧正時代に造られたお茶宀矀の䞀郚を改装した朚造カフェです。 「垂䞭の山居」ずいう蚀葉がこれほど䌌合う堎所はありたせん。四方ぐるりず蚭けられた朚枠の窓からは、京郜垂街ず呚囲の森が絵画のように切り取られたす。

    叀い朚造建築ならではの床の軋む音、䜎い倩井、そしお䜿い蟌たれた玠材の枩かみ。山を登るずいうアプロヌチの苊劎をスパむスにしお、最高の居心地を提䟛しおくれる空間です。

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    岡厎゚リア


    北癜川の静寂から南ぞ䞋り、平安神宮を䞭心ずした「岡厎゚リア」ぞ。 ここは、明治以降の近代化の過皋で蚈画的に䜜られた文化ゟヌンであり、前川國男や槇文圊ずいったモダニズムの巚匠たちの名䜜が密集する、建築芋本垂のような堎所です。


    6. 京郜垂京セラ矎術通

    ・原蚭蚈前田健二郎1933幎竣工
    ・改修蚭蚈青朚淳・西柀培倫2020幎改修竣工

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    岡厎に生たれた、掘り䞋げ匏の広堎撮圱筆者
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    正面倖芳撮圱筆者

    珟存する日本最叀の公立矎術通建築を、珟代の機胜に合わせおアップデヌトしたリノベヌションの最高傑䜜。 垝冠様匏の重厚な歎史的建造物の足元を倧胆に掘り䞋げ、透明な「ガラス・リボン」を挿入するこずで、閉鎖的だった矎術通を街に察しお完党に開かれた広堎ぞず倉えたした。

    正面から入っおホワむ゚を抜けるず、増築された新通および庭ぞず぀ながっおおり、「通り抜ける」ずいう新たな軞線を䜜り出しおいる点も、重苊しさのない爜やかな矎術通の雰囲気を生んでいたす。

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    新たに瞊動線が挿入されたホワむ゚撮圱筆者
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    池のある庭撮圱筆者

    過去の建築の䟡倀を保存しながら、珟代のレむダヌを軜やかに重ね合わせる。建築家による、「過去ず察話し未来ぞず繋ぐ」ずいう玠晎らしい継承のデザむンを芋るこずができたす。

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    7. 京郜囜立近代矎術通

    ・蚭蚈槇文圊1986幎竣工

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    倖芳撮圱筆者
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    内芳撮圱筆者

    京セラ矎術通の真向かいに建぀、槇文圊氏による端正な建築です。 巊右察称シンメトリヌでグリッド状に敎理されたファサヌドは、非垞に理知的で静かな䜇たい。

    しかし内郚に入るず、柔らかな自然光が取り入れられ、幟䜕孊的な空間に枩かみを䞎えおいたす。 奇をおらうこずなく、ディテヌルの積み重ねで圧倒的な品栌を生み出す。これぞモダニズム建築の教科曞ずも蚀える空間です。


    8. 现芋矎術通

    ・蚭蚈倧江匡1998幎竣工

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    展瀺宀を぀なぐ、空䞭の路地空間撮圱筆者
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    吹き抜けからの芋䞊げ撮圱筆者

    厳しい高さ制限のある京郜においお、建物のボリュヌムの倧半を地䞋に埋め蟌むこずで解決した矎術通。地䞋でありながら、䞭倮に倧きな吹き抜けの䞭庭サンクンガヌデンを蚭けるこずで、すべおのフロアに自然光ず颚を届けおいたす。

    コンクリヌト打ち攟しのモダンな空間でありながら、どこか日本の䌝統的な「路地」や「坪庭」を歩いおいるような回遊性があり、スケヌル感が非垞に心地よい建築です。


    9. ロヌムシアタヌ京郜旧京郜䌚通

    ・原蚭蚈前川國男1960幎竣工
    ・改修蚭蚈銙山壜倫建築研究所2016幎改修竣工

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    ロヌムシアタヌ2階のレストラン、京郜モダンテラス撮圱筆者
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    予玄なしならランチがおすすめです撮圱筆者

    戊埌モダニズムの巚匠・前川國男の代衚䜜を、ホヌルずしおの機胜を倧幅にアップデヌトしお再生させた斜蚭です。

    特城的なのは、深く氎平に䌞びる倧庇おおひさしずピロティ。この屋根の䞋の空間が、人々が自然ず集たり、通り抜ける「街の広堎」ずしお芋事に機胜しおいたす。

    重厚なコンクリヌトブロックの質感や、バルコニヌの造圢など、前川建築特有の「力匷さず人間ぞの優しさ」が、珟代の改修を経おもなお色濃く残っおいたす。
    ※倖芳を党く撮っおおりたせんでした、倱瀌いたしたした。

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    10. 平安神宮

    ・造営䌊東忠倪・朚子枅敬・歊田五䞀 ほか1895幎建立

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    倖芳撮圱筆者
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    倖芳撮圱筆者

    岡厎゚リアの郜垂軞の䞭心に鎮座する、圧倒的なスケヌルの神瀟。平安遷郜1100幎を蚘念しお、平安京の正庁である「朝堂院」を玄8分の5の芏暡で再珟されおいたす。よヌくみるずスケヌル感が倉に感じられたす。

    朱塗りの鮮やかな色圩ず、暩力を象城するようなシンメトリヌの巚倧空間。 建築ずいうよりは、もはや「郜垂蚈画」そのものです。

    この芏栌倖のスケヌル感が岡厎ずいう゚リアの空気を決定づけおおり、京郜の歎史の懐の深さを感じずにはいられたせん。



    線集埌蚘


    いかがでしたでしょうか。 京郜建築巡りの第2回は、北癜川の「静的で個人的な空間」から、岡厎の「動的で公共的な空間」ぞず芖点を移しおいくルヌトでした。

    時代を跚ぐ察比を楜しむ、ずいう芳点では、京郜線1ず通ずるものは倚く、京郜ずいう郜垂の魅力がより䌝わっおいれば幞いです。

    銀閣寺や法然院で、自然の光や音に耳を柄たせるミニマルな矎孊を䜓感した埌、京セラ矎術通やロヌムシアタヌで、郜垂ず人を繋ぐ巚倧なモダニズムの力匷さを济びる。時代も甚途も党く異なる建築たちが、わずか数キロの圏内で互いに共鳎し合っおいる。これこそが、京郜の街を歩く最倧の醍醐味です。

    次回の京郜線は、さらに南䞋し、商業ず歎史が入り混じる䞭心郚ぞず向かいたす。お楜しみに。



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    aulora

     
     
    建築を通し、䞖界の解像床が少し䞊がる 䞀玚建築士蚭蚈事務所勀務 党囜47郜道府県・海倖8カ囜を巡り、建築を通しお出䌚った景色や気づきを綎りたす。 名建築の空間や差し蟌む光、その土地の歎史。蚭蚈業界の実情や、仕事ず人生に぀いおの思考も。 䞖界を少しだけ矎しく敎えるための備忘録

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