
目的を持たない休日の余白、デザインという「人生の切り売り」
ふらっと外に出る、目的を決めすぎないお出かけ。
私はけっこうこれが好きです。
遠出じゃなくてもかまいません。
家からたった30分の場所にも、素敵な出会いは確実に転がっていると思っているからです。

先日、私の誕生日プレゼントのインスピレーションを高めるため、気になっていた革小物の路面店に妻と訪れました。
出会って8年目ともなると、サプライズよりも実用性を取り、何が欲しいか率直に言い合うようになっています。
私が通勤用のカバンを新調したくて候補の店をいくつか挙げていたので、いざ実物を見に行ったのですが、想定以上に高級で、毎日のハードな日常使いにはもったいない気がして断念しました。
しかし、ここから。
年に数回ふらっと立ち寄るビンテージ家具屋へ向かう途中、有名な家具・雑貨店が改装一時閉店セールをやっているのに出くわしました。
妻もSNSで見て気になっていたようで、たまたま訪れることができたのです。
意気揚々と店内に入ると、1年半前に引っ越して以来ずっと探していたのですが、「いい感じのコーヒーテーブル」がありました。
丸太をそのまま削り出したような無垢の木でできた台で、少し割れがあるという理由で半額になっています。
これは買うしかない!!と、
二人で即決しました🥹

ついでにボロボロになっていたランチョンマットを水洗いできるお洒落なものに替え、念願だった小さめの観葉植物まで手に入れました(写真に映ってるやつです)
毎日お世話をするたびに、気分が晴れやかになります。
もし最初から目当ての革小物を手に入れて即座に帰宅していたら、この素晴らしい丸太のテーブルや植物たちとは出会えていなかったはずです。
この日の夜は、土曜日にもかかわらず不思議と仕事がはかどりました。
また最近は、合間を縫ってサッと映画館へ足を運んだりもしています。
以前「プラダを着た悪魔2」を観たのですが、これが思いのほか深く刺さりました。
デジタルの世界へと移行する中で、紙面の雑誌という媒体がどうやってその世界観を維持し、仕事をやっていくのか。
それは、クリエイティブに関わる人間なら誰しもが直面する切実な問題です。
ちなみにこちらも妻のオススメでついていった形でしたが、前日に1作目を予習させてもらい、万全の態勢で臨んだ結果、存分に楽しむことができました。
本当は、こうした日常の出来事がきっかけで「何かいいデザインが生まれた!」と繋がれば、エッセイとしては一番美しいのかもしれません。
しかし現実は、その瞬間が短絡的に明日の図面に現れるような、そんな都合のいいものではありません。
逆に言えば、デザインとは、