
3手詰を卒業したあなたへ。図書館の新刊コーナーで見つけた「ちょうどいい5手詰」のすすめ
図書館の新刊コーナーを眺めていたら、ふと目が合いました。
北浜健介先生の『はじめての詰将棋 5手詰』。
最近そういえば詰将棋を解いていなかったなと思い、久しぶりの腕試しのつもりで手に取ってみました。
私の棋力は、将棋ウォーズで初段くらい。
解いてみると、まさに「実戦でよく現れる、だけど本番なら見逃してしまいそうな形」がずらりと並んでいて、とても心地よい難易度でした。
特にいいなと思ったのが、「駒余り」の問題が用意されていることです。
詰将棋のルールとしては「駒を余らせずにピッタリ詰ます」のがお作法ですが、実戦では駒が余って詰むことなんて日常茶飯事。実戦派にとって、この割り切りはとてもありがたいし、実践的だと感じます。
そんな調子で「よしよし、腕は鈍っていないな」とサクサク解き進め、全問正解ペースだったのですが……たった1問だけ、やらかしました。
3手目と5手目の順番を入れ替えて指してしまったのです。
「詰んだ!」と悦に入った瞬間、解説を読んで青ざめました。手順が逆になると、王様に鮮やかな脱出ルートが生まれてしまう。
ああ、こうやって実戦でも、仕留め損ねた王様を逃がしているんだろうな……。
そう思ったら、背筋がぞっとしました。
情けないやら、くやしいやら。
竜王への道は、あまりにも遠い。
ウォーズ初段風情が口にするのすらはばかられるレベルですが、口にしちゃいけないわけでもありません。夢を見るくらいは自由です。
こういうとき、都合よく頭の中にスラムダンクの安西先生が降臨します。
「あきらめたら そこで試合終了だよ」
先生、ありがとうございます。もう1問解いてから寝ます。
3手詰をひと通り解けるようになって、「そろそろ5手詰に挑戦してみたいけれど、難しすぎるのはちょっと……」と足踏みしている方に、まさにちょうどいい一冊です。
あなたの将棋は、すでに勝っています。あとは確実に仕留めるだけ。
最後の最後で勝利をしっかりと掴み取るために、ぜひ手に取ってみてください。
