
「デザインの宣伝」をやめたら、なぜかデザインの依頼が増えた話
こんにちは、あやです🌱
地方都市で夫とデザインとマーケティングの個人事業を経営しながら、5歳と2歳の子育てをしています。
デザイナーがSNSやブログで発信するとなると、大体こういう投稿になりがちではないでしょうか。
「今回作らせていただいたロゴです」「完成したチラシです」
きれいな完成品の画像に、控えめなキャプション。私も長らくこのスタイルで発信していました。
でも、ある時「発信の中身」をまるごと変えたら、驚くことが起きたんです。今回は、私が「デザインの宣伝」をやめて「マーケティングの実演」に切り替えた話をお伝えします。
「作品を見せる」だけの発信は、誰にも刺さっていなかった
独立してから数年、私はSNSに完成デザインを投稿し続けていました。
「ポートフォリオを充実させれば、いつか見た人から依頼が来るはず」
そう信じて、丁寧に撮影し、丁寧に加工し、丁寧に投稿していました。しかし、ついた反応は身内からの「いいね」ばかり。新規の問い合わせにつながることは、ほとんどありませんでした。
正直、心が折れそうになったこともあります。「私の作品は、そんなに魅力がないのかな……」と。
でも、よくよく自分の投稿を見返してみると、気づいたことがありました。
完成したデザインだけを見せられても、見ている人には「きれいだな」以上の感想が生まれようがないんです。なぜそのデザインになったのか、どんな悩みを解決したのか、その裏側がまったく見えていなかった。
つまり私は、自分の「作品」を見せていたつもりが、実は誰の心も動かさない「ただの画像」を並べていただけだったんです。
発信の中身を「デザインの宣伝」から「マーケティングの実演」に変える
転機になったのは、AIを使ってマーケティングの考え方に触れたことでした。
私が発信すべきなのは「完成したデザイン」ではなく、「そのデザインにたどり着くまでの思考プロセス」ではないかと思うようになったんです。
つまり、発信そのものを「私がどうやってクライアントの悩みを言葉にし、デザインに落とし込んでいるか」という、マーケティングの実演の場にする。
具体的には、投稿の作り方をこう変えました。
Before:「完成したチラシです」+写真
After:「このチラシを依頼してくださった飲食店さんは、"味には自信があるのに常連さんが増えない"という悩みを抱えていました。そこでAIと一緒にターゲットの心理を分析し、"また来たくなる理由"を言葉にしてから、このデザインに落とし込みました」+写真
投稿の主役を「デザイン」から「悩みと、その解決の言葉」に変えたわけです。
AIには、こんな指示を出します。
「この案件のビフォー(クライアントの悩み)とアフター(デザインで解決したこと)を、SNS投稿用に、専門用語を使わず一般の人にも伝わる言葉でまとめて」
すると、私が頭の中でぼんやり考えていたことが、するすると読みやすい文章になって返ってきます。それをベースに、自分の言葉で少し肉付けして投稿する。この流れが、私の中でひとつの型になりました。
「デザインが上手い人」から「悩みを解決してくれる人」に見られるようになった
発信の中身を変えてから数ヶ月、反応が明らかに変わってきました。
「うちも同じような悩みがあるんですが、相談してもいいですか」
そんなコメントやDMが届くようになったんです。以前は完成品を見て「きれい」で終わっていた人たちが、自分ごととして悩みに共感し、問い合わせにまでつながるようになりました。
これは私にとって、ちょっとした衝撃でした。デザインの技術自体は何も変えていません。変えたのは「見せ方」、それも「作品」ではなく「思考のプロセス」を見せるようにしたことだけです。
正直、最初は「悩みや裏側まで公開して大丈夫かな」と抵抗もありました。完成品だけを見せていたほうが、デザイナーとして格好がつく気がしていたからです。でも実際にやってみると、むしろ「ここまで考えて作ってくれるんだ」と信頼してもらえることの方が多いと分かりました。
もちろん、毎回うまく言語化できるわけではなく、投稿の反応が伸びない日もまだまだあります。ビフォーアフターの切り口が思いつかず、結局いつも通りの完成品投稿で終わる週もあります。それでも、「デザインの宣伝」を続けていた頃と比べると、明らかに「私に相談したい」と思ってもらえる確率が上がりました。
ビジュアルの実力を見せるだけでは、同じように上手なデザイナーは他にもたくさんいます。でも、「悩みをどう言葉にして、どう解決するか」という思考のプロセスを見せられる発信は、私にしかできないものになる。
デザイナーの発信は、作品集である必要はなかったんだと、今なら思います。
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「作っても作っても、単価が上がらない……」 「発信しているのに、なぜか問い合わせにつながらない……」
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あや