
固定費と損益分岐点―あと何個売れば黒字になるか、答えられますか
こんにちは、Ayaです。
前回は、商品・サービスごとにMQ(粗利)を可視化し、「本当の稼ぎ頭」を見つける方法をお伝えしました。あるカフェの例では、一番売れているパスタセットより、コーヒーのほうが月間MQ合計で稼いでいる、という発見がありましたね。
今回は、そのMQを使って、もう一つ大事な問いに答えられるようになります。
「今月、あと何個売れば黒字になるか」
この質問に、感覚ではなく数字で即答できる経営者は、実はそう多くありません。MG研修の場でこの質問を投げかけると、多くの方が一瞬言葉に詰まります。「たぶん今月は大丈夫」「先月よりは頑張ってる」といった感覚的な答えが返ってくることがほとんどです。でも、感覚は季節や気分によって簡単にブレます。数字で押さえておけば、忙しさに惑わされず、今の立ち位置を確認できます。
なぜ「あと何個」がわからなくなるのか
理由はシンプルで、多くの経営者が「固定費」を漠然としか捉えていないからです。
固定費とは、売れても売れなくてもかかる費用のことです。家賃、人件費、光熱費の基本料金、リース料などがこれにあたります。売上がゼロの月でも出ていくお金なので、この固定費を超えるだけのMQを稼がない限り、利益は生まれません。
逆に言えば、「固定費をMQで超えるライン」さえ知っていれば、「あと何個」に即答できるようになります。このラインのことを、損益分岐点と呼びます。
損益分岐点の考え方
損益分岐点とは、売上とかかった費用がちょうど釣り合う地点のことです。ここを超えて初めて、利益が生まれ始めます。
式にすると、こうなります。