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Photo bynotty78

11年ぶりに、ちょっとずつキュンが帰ってきた、かもしれないはなし

    キュンが家出したまま帰ってこない。

    40歳。
    子どもを産んでからの11年間、ずっと悩んできたことだった。
    家事や子育てに追われて忙しく生活しているうちにどっかに無くしてしまったんだろうから仕方ない、と思うことにしていた。

    でも、本当はもっと根深くて、母である自分に女の要素は必要ないというか、もっと言うと拒否や嫌悪に近いような感覚さえあった。
    夫はずっとわたしのことを大切にしてくれているからこそ、なおさらそんな自分に悩んでいた。

    するとコニシ木の子さんが「キュンは自分から迎えに行かないと帰ってこない」と、回収週のコメント欄で教えてくれた。それが2年くらい前の話だ。

    一筋縄じゃいかない長男の育児、次男の誕生、そして長男の不登校。
    ずっと自分のことどころじゃなかったけれど、もしかしてそれが良くないんでは、となり、自分のことも大事にしなきゃなと思い始めた。
    それが巡り巡って最終的に夫のためにもなるんじゃないかって。
    わたしって一体どんな人間だったかしら、とここに綴りながら、行方不明になっていたキュンと自分自身を捜索していたのである(なんのはなしですか)

    そんなことを2年近くやってきて、最近やっとこさキュンがときどき玄関をノックしたり、窓から覗いたりしてきている気がする。
    やれやれ。時間かかった。待たせたなキュンよ!

    そんなキュンご帰宅のきっかけのひとつが、まさかの次男の習い事の送迎でたまに会うだけのパパさんだったのである。


    前提として、わたしは自分からいかないとあまり人から話しかけてもらえないタイプだ。
    服が好きなせいか、いつもちゃんとしてるように見えて隙がなさそうとかなんとなく話しかけにくいみたいな感じなのかなぁと思ってるんだけど、もしそうじゃないとしたら耳から太くて長い毛が一本出てるか根暗が漏れ出してるか臭いかのどれかかもしれない。

    なのにこの送迎パパさん。
    初対面のときからまっすぐ目を見て毎回笑顔で挨拶してくれるのです。
    その時点で「奇特な人〜!!(とてもいい意味で)」って思ってちょっぴりキュンだったんだけど、こないだ初めて話しかけられたと思ったら「髪型いい感じですね」的なことを。

    え?

    そんなん結婚してこのかた、誰かに言われたことありました?人妻の皆さん。わたしはない!!
    完全なる母業タイム中に思わぬ形での特大キュン到来。
    えっ、このあとセミナーに誘導されたりするやつ?

    あとからジワジワ嬉しくなってくる。調子にのって、夫に話したら妬くかなぁ〜ムフフとか妄想してるその顔もニヤケ散らかっている。鏡なんか見なくたってわかる。
    まったくおまえはなんて顔してんだよこのこのこのっ!!! でもうれしかったんだ。習い事の時間変える予定だからもう会うこともないのかあー、どこの誰かも知らないけどひと夏のキュンをありがとう。


    で、ここからが不思議なんですが、思いがけないキュンをもらったことで、なんかよくわからないけど全体的にキュンが帰ってきつつある感じがしているのだ。

    さらに意外な副産物として、ずっとコンプレックスな体型も、年とともに増えるシワとかも、もしかしたら意外とチャームポイントだったりして……なんて思えてしまう効果が現れたのである。

    これを効果と呼ぶか勘違いと呼ぶかはおまかせします。

    こんな一瞬、世間話程度に髪型のこと褒められたくらいで11年分のキュンが駆け足で帰ってきちゃうなんて。
    よくみたら枝毛だらけでパッサパサなはずだしアホ毛も死ぬほど立ってるんだけど、夫に言われるのとはまた違った種類のキュンが世の中にはあったんだなぁ。チョロいけど、でもそれでご機嫌でいられるなら、ちょっとおめでたいくらいでもいいか。

    でも、勘違いもなかなかあなどれない。
    すっかり秋めいてきてごはんもおいしくてついついおかわりしちゃうし、そうやって毎年1キロくらいずつ着実に体重増えてる気がするのに、勘違いしてるからスクワット10回やったらどうにかなるような気がしてるし。
    そもそも勘違いしてるから、どうにかならんでもいいような気もしてるし。
    いやいやいいわけないやん、かわいく洋服着たいなら地道に頑張らないと40代あっというまに太るって言うじゃない?おかわりなんかしてる場合じゃないのよ。でもあとひと口だけ〜あぁー!


    みたいなことを考えてるときって、長男の不登校のこととか未来の不安とかすっかり忘れてるのよねムフフ。

    いい傾向だと思いたいです。

     
     

    ayamo

     
     
    5歳差ボーイズ子育て中、2児の母。 愛すべき家族とのドタバタdaysや、不登校に揺れる親心。そんな自分の散らかり気味な頭の中を、noteの路地裏でこそっと綴っています。 たまにへんちくりんなことを書きます。

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