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世一詩する 喫茶 真輪(まりん)

    Openという看板は無い
    「やってます」と手書きで一筆ひとふで
    扉上部にゃ「カランコロン」とドアサイン
    なにか肚の底はらのそこに火が灯る音色
    自動扉は無い
    扉は概ね手動
    引くからはじまる

    ジャズは流れてない
    代わりに昭和歌謡が流れる
    「改札口で君のこと」
    私鉄沿線なんかは鉄板だ

    丈の高い止まり木はない
    カウンターにコンセントはない
    カウンター 一見には敷居が高い
    カウンターでパソコンを開く者はない
    店主との会話ができる者限定だ

    水は持ってくる
    注文はとりに来る
    オーダー品は持ってくる

    スポーツ紙は3紙以上はある
    四大紙はキープだ
    週間漫画本は3誌以上はある
    ポスト・文春は基本的にある
    「実話系」は繁華街店舗の鉄板アイテム
    ビックコミックスピリッツ
    ビックコミックオリジナル
    2大ビックは押さえてある
    間違ってもモチベ系の雑誌は無い

    客層平均年齢が高い
    コーヒーの値段とモーニングの値段
    同じであることに不条理感が漂う
    朝飯を食ってから行くとバカバカしくなる

    新聞の読み方にはコツがある
    ビャァーっと見開きに読むのは粋じゃァない
    片面の大きさより大きくするのは無粋である
    先ずは片面の半サイズから
    片面一面サイズに
    見開き四分一サイズで読む

    一人客が多い
    気をつけろ
    話しかけると話が長い
    概ね昭和の話しが続く

    これが昭和の「喫茶店」である
    純喫茶にはまた違った文化がある


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    妙に落ち着く喫茶店であった。
    多分、また行くだろう。

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