月を見る愉しみ。
夏が去り、秋雨の合間に
時折、月の美しい夜がある。
そのことに気づける喜び。
夏の間は、窓も閉め切っていたり、
汗だくでそれどころではなかったが、
今、夜空の月を愛でている自分がいる。
ふーっと、息を吐き、ただ月を眺める。
月を見る、この五音は
平安時代の貴族と現代の自分を繋いでいる。
かの人達も、自分も、
月を見ながら、自分の心の内を観るような
感覚に浸っているのだろう。
そんな言葉を句の中に置いてみる、
喧騒を過ぎ町家並に月を見る
拙句288夜の京都を歩いて、大通りから路地に入ると、
急に静かになり、町家が連なって、
空が広くなる。
そして、月が在ることに気づく。
秋の愉しみ。
そして好きな月の一句、
月触るる一瞬鶴となる楽器 石母田星人
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月光に触れた弦楽器だろうか。
#シロクマ文芸部
#月を見る