
「隻手の声」歌詞全文
隻手の声 / EKAKU
片手の音を聴け
鳴らないはずの音が
鳴ってる
夜の底
深い藍
街の灯り
遠く揺らいだ
誰も聴かない
声を抱いて
息を殺して
朝を待ってた
正解ばかり
並べた部屋で
自分の音だけ
置き去りにした
眠った魂が
まだ軋んでる
頭で逃げるな腹で聴け
言葉になる前の音を聴け
片手の音を聴け
鳴れ
低く深く
夜の底から
鳴れ
静かに強く
片手の音を聴け
沈黙の中で
お前が鳴れ
派手な光はいらない
軽い言葉もいらない
拍手の数で測るな
沈黙の重さを誤魔化すな
逃げた音はすぐわかる
濁った目もすぐわかる
でも折れるな
まだ終わるな
傷も迷いもビートに変えろ
頭で飾るな
腹で鳴らせ
形になる前の声を鳴らせ
片手の音を聴け
鳴れ
低く深く
夜の底から
鳴れ
静かに強く
片手の音を聴け
沈黙の中で
お前が鳴れ
雷は叫ばない
深い藍に沈んでいる
怒りは燃やさない
刃みたいに研いでいる
眠ってる魂を
自分の手で起こせ
片手の音を聴け
頭じゃない腹で聴け
片手の音を聴け
沈黙の中で鳴れ
片手の音を聴け
鳴らないはずの音が
まだ
鳴ってる
About this song
「隻手の声」は、EKAKUの低く深い静けさを映した一曲です。
着想のもとになったのは、白隠慧鶴の公案「隻手音声」。
両手を打てば音が鳴る。
では、片手の音とは何か。
普通に考えれば、片手では音は鳴らない。
でも、この曲では、その“鳴らないはずの音”を、自分の内側でまだ鳴っている声として受け取りました。
誰にも聴かれなかった声。
言葉になる前に飲み込んだ感情。
正解ばかりを並べる中で、置き去りにしてきた自分の音。
EKAKUは、それを派手に叫ぶのではなく、低く、深く、沈黙の中で鳴らします。
この曲にあるのは、明るい励ましではありません。
静かで、少し厳しくて、でも深いところで信じている。
逃げた音も、濁った目も、迷いも恐れも、なかったことにはしない。
それを見つめたうえで、音に変えていく。
雷は叫ばない。
怒りは燃やさない。
ただ、深い藍の中で刃を研ぐ。
「隻手の声」は、BeBOSEの中でも特に、沈黙と低音、静かな圧を大切にした曲です。
制作ノート:
この曲が生まれた背景、白隠慧鶴の「隻手音声」から受け取ったこと、EKAKUというキャラクターに込めた静けさと強さ、Sunoでの制作過程などを、メンバーシップ限定で公開予定です。
隻手の声 spotify配信リンク:
※各音楽配信サービスで順次配信中です。
BeBOSE楽曲リンク集はこちら:
最後までお読みいただきありがとうございました! Yumiko