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Photo bynoranekopochi

【ショートショート】頭のネジをぶっ飛ばせ#毎週ショートショートnote

    「お前はさ、杓子定規すぎるんだよね」

     先輩のグラスに、僕はビールをつぐ。

    「まずその正座、崩そうぜ。俺らは商品企画だから、みんながあっと驚くようなもんを提案しないと」

     僕は正座を胡坐に変え、すみません、と頭を下げる。

    「あー、そういうとこ。大将、コイツどうにかしてくださいよ」

     だし巻き卵を持ってきた大将に先輩が絡む。

     皿を机の中央に置くと、大将は得意げにポケットからおもちゃのプラスドライバーを取り出す。

    「いやあ、実はわたし、良いもの持ってるんですよ」

     そのドライバーで僕の頭を軽く叩くと、また大切そうにポケットに戻す。

    「明日の朝くらいにはちょうど良く緩んでますよ」


     翌日、世界はカラフルだった。

     今までどうして気がつかなかったんだろう。僕の部屋の中だけでも20個は新商品のアイデアが拾える。携帯がずっと鳴りっぱなしだが人と話す時間も惜しい。

     そうだ。ひとつ試作ができたから先輩に見せよう。

     僕はサンダルをつっかけ、会社に向かって夜道を歩く。

    (410字)


    前回に引き続き、たらはかに(田原にか)様の企画に乗っかっています。


    今回のテーマは「フシギ」「ドライバー」。

    「ドライバー」からの「ネジ」からの「頭のネジ」は、絶対誰かと被るので先手必勝で出してみました。(大人げなくてすみません)

    最近、全然いいネタが思いつかないので、私の願望でもあります。


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