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【ビヨンドトゥモロー 理事インタビュー】「逆境を乗り越えた先にある自分だけの道」—新理事・林礼子が語る、これからの若者に伝えたい思い

    2026年度学生インターンの伊藤(仮名)が、今年度より公益財団法人教育支援グローバル基金(ビヨンドトゥモロー)の理事に就任した林礼子氏にお話を伺いました。

    長年ビジネスの最前線で活躍しながら、社会貢献活動を通じてビヨンドトゥモローと関わり続けてこられた林理事。
    林理事ご自身のこれまでの歩みや、逆境に立ち向かう学生たちへの率直な思い、そしてAI時代における「人とのつながり」の価値について、飾らない言葉で語っていただきました。

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    林 礼子(はやし れいこ)新理事

    国際金融・資本市場の分野で長年活躍。東京大学教養学部国際関係論学科、同大学大学院教育社会学研究科を修了後、シティバンク、パリバ証券、メリルリンチ証券(現BofA証券)などを経て、BofA証券株式会社取締役副社長を務めた。
    現在は、金融分野での経験を生かし、サステナブルファイナンスや女性・若者の支援など、社会課題の解決に向けた活動にも取り組んでいる。国連ウィメン日本協会理事長、公益財団法人教育支援グローバル基金(ビヨンドトゥモロー)理事などを務める。

    1.原点「助ける側」だと思っていた自分がぶつかった、人生の壁

    伊藤(インターン): まずは、林理事のこれまでのキャリアや歩みについて教えていただけますか?

    林理事: 原点は中学校時代に遡ります。マザー・テレサの活動を知り、「世界には生まれた環境によって貧困や戦争に苦しんでいる人がいる」と知ったのがきっかけでした。
    当時は「自分が誰かを助ける側になろう」と思って国連のような国際機関で働くために、国際関係論や教育学を学び、東大の大学院まで進みました。

    ですが、人生はそう思い通りにはいきません。男女雇用機会均等法ができたばかりの時代で、希望していた海外留学は周囲の反対などで叶わず、思い描いていたキャリアの道は一度途絶えました。
    37歳の時に「自分の力で切り開いてきたつもりが、人生思うようにならないことばかりだ」と大きな挫折感を味わったんです。

    その時、家族の言葉をきっかけに、思い描いた通りにいかないことも人生の一部なのだと気づきました。そこからは、目標に縛られすぎず、目の前の仕事に真面目に取り組もうと切り替え、外資系金融機関(メリルリンチ/現バンク・オブ・アメリカ)で26年間働き、副社長を務めるまでになりました。

    「助ける側」だと思っていた自分自身も、いろいろな方に助けられて数々の壁やハプニングを乗り越えてきたんです。今年なんて、旅行先で転んで骨折したんですよ(笑)。でも、旅先で良いお医者さんに出会えて無事に治りました。
    また、現在、期せずして国連の団体の一角に加わることになり、人生何が起きるか分からないけれど、諦めなければ巡り巡って道は開けるものだと実感しています。

    2.ビヨンドトゥモローとの出合いとパートナーシップ

    伊藤: バンク・オブ・アメリカ時代から長年ビヨンドトゥモローを支援してくださっていますが、どのような思いで関わってこられたのでしょうか?

    林理事: 2011年の東日本大震災の直後、日米の支援プロジェクト(TOMODACHIイニシアチブ)を通じて接点ができました。当時、放射能への懸念から多くの外資系企業の職員の多くが日本を離れる中、当時バンク・オブ・アメリカでは冷静に現状を分析し、業務を続けました。

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    ビヨンドトゥモローの研修で学生達にアドバイス

    ビヨンドの皆さんと一緒に取り組む中で、単にお金を出すだけでなく、「逆境を乗り越えて優れたリーダーが育っていくプロセス」を応援する方針に強く共感したからです。また、会社のボランティア社員にとっても、学生たちと真剣に向き合い議論することで、リーダーシップや社会課題を学ぶ非常に大きな場になっていました。

    3.AI時代の到来と、ハプニングから学ぶ「人とのつながり」


    伊藤:
    最近の学生の変化や、AIの活用について感じられることはありますか?

    林理事: 今の学生さんはプレゼン資料を作ったり、英語のスピーチを練習したりするのにAIをすごく上手に使っていて、スマートになったなと感じます。
    でも、AIで綺麗な答えが出せても「それをどう実行するか」「人とどう関係を築くか」は自分の頭と体で考えるしかありません。
    例えば今年、プログラムでインドネシアに行った学生たちが火山噴火に巻き込まれたり、現地でトラブルに遭ったりしましたよね。
    そうした予期せぬトラブルが起きた時、助け合い、安心を与え合えるのは人間同士です。AIはホテルを探してくれても、手を差し伸べたり、一緒にご飯を食べて寄り添ってくれたりはしません。最後は「人と人との泥臭い繋がり」が一番大切だと考えています。

    4.覚悟を持って参加すること——これからのビヨンドトゥモロー生へ


    伊藤:
    ビヨンドトゥモローで学ぶ学生たちに、今後どのようなことを期待されますか?

    林理事: 全員が社長や政治家になる必要はありません。家庭でも職場でも、自分の「持ち場」で周りを良い方向に導けるチェンジメーカーになってほしいです。
    ただ、一つ厳しいかもしれないけど強く伝えたいのは「覚悟と感謝を持って参加してほしい」ということです。プログラムへの参加費や奨学金は、多くの企業や寄付者の方々が利益を削って提供してくださっている貴重な機会です。そんな人はいないと思いますが、「つらい経験をしたのだから支援されて当たり前」と思ったり、周囲の支援や機会に真摯に向き合おうとしなかったりするのであれば、本当に参加したい他の子に機会を譲るべきだと私は思います。
    多様な意見を尊重することは大切ですし、人の意見に耳を傾けことができない人は社会に出ても成功できないと思います。
    集まった仲間や支援してくださる大人への敬意を持ち、自分の頭で泥臭く考え抜いてほしい。
    そのコミットメントがある学生には、全力でサポートしていきたいと思っています。

    【編集後記 伊藤】
    厳しい現実や自身の失敗談も包み隠さず語ってくださった林理事。
    「人生思うようにならないからこそ、人と助け合い、目の前のことに本気で向き合う」という考え方は、これから社会未来へ踏み出す強い勇気を与えてくれました。

    林理事、貴重なお話をありがとうございました!


     
     
    【公益財団法人教育支援グローバル基金】(2011年設立) BEYOND Tomorrowは、親との離別・貧困・虐待・ネグレクトなどの逆境から立ち上がる高校生・大学生を応援しています! ▶︎返済不要の奨学金給付 ▶︎年間を通じたリーダーシップ・プログラムの提供

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