
黒歴史情報保護法 HELP! 【毎週ショートショートnote】
シドニー近郊のボンダイビーチは、風光明媚な行楽地。
加えて、トップレス容認もその人気に拍車を掛けている。
ビーチのあちこちに、お猪口からお椀から丼までが散見している。
嬉しい。

Paul McCartneyは、霧の街ロンドンの喧噪を逃れこの地で静養するはずが、大いなる苦悩を抱えていた。
彼が不眠症に罹患して、もう一週間。まともに寝ていない。
生まれたままの姿で愛用のベッドでの安眠が、彼の名曲作りの原動力だったのに。
原因は盟友John との深刻な確執である。
それは、情緒的、経済的、音楽的なもので、解決の糸口は見えない。
だが、南半球の陽光に包まれ、砂浜に身を任せ、見事なOPに囲まれていると、本来の姿の穏やかな眠りが訪れた。
容赦ない紫外線がPaul に刺さる。
「Paul、PaulのポールがMcCartney!」
「HELP!」
豪政府は即刻コアラ保護法をPaulに適用した。
Beatlesは1970年4月10日惜しまれつつ解散を宣言した。

了。 (410字)
田原にか様、お疲れ様です。
今週2作目の投稿になります。
いずれも楽しく参加させていただきました。
よろしくお願いいたします。
#毎週ショートショート #黒歴史情報保護法