メインコンテンツへスキップ
見出し画像

会議で何も決まらない本当の理由

     「この会議、なんのためにやってるんだっけ?」

     何度も同じ議題を話している気がする。
     意見は出るが、いつも“とりあえず検討します”で終わる。
     気づけばまた次回に持ち越し──そんな永遠の先延ばし会議に、あなたも心当たりがあるはずだ。

     だが、それは偶然ではない。
     実は「何も決まらない会議」は、意図的に設計されている。

     まず前提として、会議には大きく2種類ある。

    1.  意思決定の場(決めるための会議)

    2.  空気調整の場(納得させるための会議)

     本来なら、組織にとって重要なのは「1」のはずだ。
     だが実際には、ほとんどの会議が「2」になっている。

     なぜなら、決断には責任が伴うが、空気には責任がないからだ。

     決めたら誰かが傷つくかもしれない。意見を通したら角が立つかもしれない。もし、却下したら人間関係にヒビが入るかもしれない……。

     こうしたリスクを回避するために、会議は「決定の場」ではなく、「同調の場」へと変質していく。

     さらに厄介なのは、出席者全員が「それに気づいている」ことだ。

     質問すると「理解してない」と思われる。結論を出すと出しゃばりだと思われる。そして、何も言わない方が“無難”で済む。

     その結果、誰もが「それっぽいこと」を言って時間を埋めるようになる。

     つまり、会議は『意見交換』ではなく『儀式』になるのだ。

     この構造を変えるには、会議そのものの前提を疑わなければならない。

     まず、「目的が不明確な会議」はやるべきではない。

     決めるのか、集めるのか、共有するのか?
     議論が必要なのか、確認で十分なのか?
     そして、この会議の出席者は発言者なのか、承認決済者なのか?

     これらが曖昧なまま始まる会議は『始まった瞬間に失敗している』ともいっていい。

     だが、この構造はとても根深い。

     なぜなら、「何も決めないこと」が最大の安全策として機能してしまうからだ。

     だから、会議は続く。『決まらなかった』ことに安心して、『一応やった』という事実だけが残る。

     ──あなたの大切な時間が、ただの『儀式』に使われて……。

     会議を変えるには、『進行スキル』よりも『設計スキル』が求められる。
     議題の切り出し方、目的の共有、ゴールの明確さ、関係性の設計プロセス(手順)の設計、ルール議論か確認か、メンバーは意見を出すのか決定する者たちなのか……本当の会議力とは、空気を打破する設計力なのだ。

    画像

    こんなこと、教科書に書いてなかったんだよな。


    前回の #教科書に書いてない  シリーズは…


    この記事が参加している募集

     
     
    https://note.com/big_hilo 世の中の綺麗事の裏側にある不都合な真実を言語化しようとする実験的note。幸福の土台は感情論ではなく冷徹な合理性にあるのでは!?そんな少し皮肉で限りなく自由なコラムを模索中。読後、あなたの常識が少しだけ書き換わるかもしれません。

    あなたへのおすすめ